第二十八狐 アーナの野宿クッキング


 完全に日が沈み、野宿の準備のために、寝袋を取り出して広げる。また、食事も取らないといけないということでアーナが簡素な料理を作っているわけだが。



 バキッバキッ! ダンッダンッ! ゴロゴロ ドゴンッ!



 音が不吉なのだ。とゆうより最後に爆発起きなかった?


「あ〜。アーナまたやってる。」


「あいつの料理はあんな危険そうな音がしてるのに、ちゃんとした見た目のものが出てくる」


「しかも、料理にはバフがかかってるからな、それと美味しいときは宮廷料理人よりも旨いが、不味いときはこの世とは思えない味がするからな」


 解説どもです。まあ、‘‘時々’’だから問題ないと思う。それにバフということは追加効果ということ。けっこう気になるものだ。


「ご飯できたのだ〜」


 話をしている間に料理が出来上がったようだ。アーナが作ってくれたものは本当に普通の見た目で、どこにでも見る簡素なスープと肉と野菜を挟んだパンだった。味はというと。


「「「「オロロロロロ」」」」


 最悪でした。本日2回目のゲロです。流石に吐くものが1回目で少なくなった私は立ち直りが早く、バフについて知りたいと思い、ステータスを確認する。


「ステータスオープン」



ステータス

Lv16 名:レナ・グライシス

年齢:15歳 職業:魔法剣士

称号:無し


スキル

火属性Lv10 氷属性Lv9 闇属性Lv5 空間属性Lv3 付与魔法Lv2 剣術Lv7 ユリウスの祝福 


奥義

火炎【炎帝無限牢獄】

氷雪【氷結世界】


上昇効果

攻撃力Up あと18分

防御力Up あと18分



 うん。ちゃんと効果があった。攻撃力と防御力の上昇効果だね。それと久しぶりにステータスを見たけど結構変わったなと思う。

付与魔法がスキルに追加されて、加護が祝福に変わったこと。そして剣術と空間属性ののレベルが上がったことと、最後に奥義で氷雪【氷結世界】が追加されたことだね。あっ、レベルも上がってる。情報がいっぱいだな。

ステータス画面を閉じてヘルズ達を見る。まだ気持ち悪いらしい。一方こんなゲテモノ料理を作った張本人であるアーナはというと、普通に食べていた。どういう神経してるんや。私はアーナの神経に少しばかりの恐怖心を抱くのだった。


―――――――――――――――――

あとがき12

ガイ サラサ ラミ アミ

レナと出逢った初心者パーティーの4人組。助けて貰ったときから、レナに尊敬の意思を持っている。

正直今のところでは彼らはモブキャラよりも濃い位の立ち位置なので再登場の機会があるか分からないです。


明日から新しく別小説『凡人少女は嘘を吐く』を投稿し始めます。是非読んでいって下さい。

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