第二十狐 休息の時間

 朝を迎える。初めて外で寝泊まりをした。いわゆるキャンプをした気分だ。私は、次元収納に寝袋をしまい、朝食の準備をする。朝食は、昨日も食べた干し肉をスープで煮詰めたものだ。


「味が薄い……」


 前世では、よく身体の温まるクリームスープをよく飲んでいたな。あぁ、またクリームスープを飲みたいな……。私はスープを飲み干すと食器を氷魔法の氷を溶かして出来た水を使って軽く洗う。


「さて、リフレシアに戻りますか!」


 腹を満たした私は、リフレシアの街へ歩を進める。


✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼✼


「またですか……」


 冒険者ギルドに戻った私は、フォレストウルフの牙を提出しているのだが、エリーナさんからため息が出ていた。今回提出した牙の数は47本。前回のゴブリンの耳よりも半分以上少ないよ! だから大丈夫だよ!


「依頼に達成に必要な本数は4本なので11回分達成して、追加で3本あるので報酬は銀貨が8枚。そして、大銅貨が8枚です」


「ありがとうございます」


 私は、報酬を次元収納に放り込み、ギルドの外へ出た。最近は働き詰めだから、今日と明日は休もうと思います。リフレシアを見て回るのもいい機会だからね。


「どこ行こうかな〜」


 目的地を決めていない私は、街の大通りを歩きながら、気になったものや店を見て回る。商売をしている屋台などが見当たり、建物には服などの実用品などが売られていた。中には、アリサ達から服を買って貰った服屋もあった。服といったら私は先程、宿に戻り冒険者用の装束から普段着となる白いワンピースを着ています。可愛いね。時刻はそろそろ昼時かな? 私は近くにいた通行人に何処かで食事ができる場所はあるかと聞き、情報を頼りに食堂へ入店するのだった。


―――――――――――――――――

あとがき5

アリサ

Aランクパーティー『酒坏の心』に所属する魔法使い。身長代の杖を手にして火、水、雷の3属性を扱う。ヘルズの幼馴染みであり、ヘルズと肩を並べる相棒でもある。平均的な女性の身長よりも高く、隠れた女性のファンもいるそうでるが、アリサはそれを知らない。

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