第九狐 私の姿
朝になる。異世界転生してから二日目の朝、私は昨日宿に着いてからは、ガロンとの戦いで疲労が溜まっていて、ベットに入り混んだ瞬間に眠りに着いてしまった。私は身体を起こし、桶に入れてある水で軽く顔を洗う。その後は、髪を整える為鏡の前へ移動する。しかし、そこで気付く。今まで私自身の姿を見ていないことに、転生前に人間のときの姿は見たが、今の姿を私は知らない。私は、今の姿はどうなんだろうと思いながら鏡の前に立った。
「えっ、可愛い……」
鏡を見たときに見た姿。それは黒い尖ったケモミミと黒い大きな尻尾があり、転生前に見た姿の原型をほとんど留めていた。その姿は、まさに狐の獣人。でも色が狐のそれじゃない。どうしてなんだろう。それにしても、今の私、可愛いなぁ……。っと、姿のことは一旦ここまでにしておいて、髪を整えた私はステータス画面を開く。
「ステータスオープン」
ステータス
Lv4 名:レナ・グライシス
年齢:15歳 職業:魔法剣士
称号:無し
スキル
火属性Lv10 氷属性Lv9 闇属性Lv5 空間属性Lv2 剣術Lv4 ユリウスの加護
奥義
火炎【炎帝無限牢獄】
あっ、職業に魔法剣士がついた。それといつの間にか、氷属性スキルのレベルが上がっている。それに……。
「『奥義』?」
そう、私のステータスの中に『奥義』というものが追加されていた。『火炎【炎帝無限牢獄】』……。それは、ガロンとの戦いで思いついたものでぶっつけ本番で使った魔法だった。まぁ、あのとき出した威力はいかれていたからあながち奥義といってもいいと思う。だって使った後立つのがやっとって言う感じだったし……、それとずっと思っていたけどこの『ユリウスの加護』ってなんだろうか、この世界の神様なのだろうか、疑問が出てくる。
「まぁ、気になっても仕方ないからいいか」
私は、『ユリウスの加護』のスキルについての追求を辞めた。ステータス画面を閉じて、部屋を出る。その後、ヘルズ達に挨拶とお礼をして宿を出る。
「やろう! 初依頼!」
私は、依頼を受ける為に冒険者ギルドへ足を踏み出した。
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