第7話 歴代君主の「秦の天下統一」への貢献度
先に始皇帝の業績について私見を述べた際にも少し触れましたが、私は秦の天下統一の功は、取りを飾った始皇帝だけでなく、それ以前の歴代君主達による部分も大きいと思っています。
そこで、少し具体的に私のイメージする各君主の「統一」への貢献度を、トータルで100になるように割り振って数字で表してみるとどうなるか… というと、以下の様になります(なお、臣下の功は各君主に帰属する形で評価)。
〇孝公(45)
商鞅を登用して変法を断行し、統一への基礎条件ともいうべき「土台」を確立した功は第一等。どんな軋轢が起ころうとも、死ぬまでぶれなかった点が特に見事。
〇始皇帝(25)
最強国家・秦を受け継いだとは言え、様々なしがらみを断ち、断固たる意志で実際に統一を果たした功績はやはり大。
〇昭襄王(20)
白起を起用し老大国・楚と新興軍事国家・趙に痛撃を与え、事実上七雄の勝負付けを終えた点を評価。
〇恵文王(5)
商鞅を嫌い一族共々皆殺しにしても、変法そのものには手を付けなかった。消極的ではあっても、その功は大。
〇武王ら他の君主達(5)
それぞれ領土を広げ、秦の優勢を保持し続けた。
まあ5刻みで感覚的にやってみたものなので、個々の事例を精査すれば、変動の余地は多々あるかと思います。
それでも私の主観で言えば、第一等が孝公、というのはまず動かぬ所かと。
辺境の後進国家から天下屈指の強国へというのは、やはり商鞅の変法あってこそだろうと思いますので…
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