04 追放されたポーター、ポーターギルドに加入申請する。
主人公:ヒロ
冒険者:サンディ フォレストウルフに追われていた少女。ヒロに助けられる
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- ヒロ、サンディ家(仮名)に連行される -
「ぜぇぜぇ…」
息も絶え絶えな追放された
(…ようやく…終点か…)
と安堵した瞬間、
「あ…!?」
油断大敵といえばいいのか…最後までしっかりと意識を保たなければならなかったが長時間の小走りを強制されたヒロはこの場面で地面の小石に足を
・
・
「はぁ…このタイミングで強制送還なんて…」
不安顔で自宅である豪邸を見上げ、そういえばとヒロに振り返ると…
「きゃああああっ!?…何でっ!?」
と、大声で
「大丈夫なの!?ヒロっ!!」
「お…お嬢…それ、トドメ刺しちまってますが?」
「ヒロぉ~!!…ってえ?」
胸元を掴んで前後にがっくんがっくん頭を揺らして、サンディは今…ヒロのなけなしのHPを限りなくゼロへと誘っている事実にようやく気付くのだった…(苦笑)
- サンディ家(仮名)医務室 -
「う…」
「お、気付いたか…気分はどうだ?」
鎧は着用したままだが兜を外した青年がヒロの覚醒に気付き、声を掛けてくる。年の頃はヒロよりは年上そうだがそう離れてはないと思う。
「…知らない天上だ」
本日2度目の…否、声に出したのは1回目だが心中では2回目だ。冒険者になってから2回目の天井は見た事の無いような見事な装飾で飾られている部屋だった。少なくとも
「…怪我?」
腕に巻かれている包帯に気付くヒロ。実は小石に
「あぁ…我が屋敷の周辺の道には小石なんぞ転がってないように整備してる筈なんだがな…」
強い風でも吹けば、毎日掃除でもしてなければ小石くらい転がっていても何ら不思議ではない。
「あ~…普通に歩かせて貰えたらあんな失態は見せなかったんだけどな?」
言外に手錠板をかませて馬の脚に合わせて走らせたから転んだんだが?…と嫌味を示すヒロ。
「はは…まぁそういうな。急ぎだったし「絶対に連れて来い」とのお達しだったんでな…万が一逃げられたら我らの首が危うかったんでな?」
そこへ
キィ…
とドアが開き、鎧の人物が1人増えた。こちらも兜は被っておらず、左腕に兜を抱えている。
「隊長」
「いい、座っておれ」
「はっ…」
監視していた鎧の青年は椅子に座っていて腰を浮かし掛けたがそのまま座り直す。
「ふむ…怪我の具合はどうだ?」
「え…と」
腕を逆の手でぱんぱんと軽く叩き、左右とも痛みは無いと確認する。
「多分痛みは無いと思いますが…」
「腕は掠り傷だからな。
こんこん…と側頭を拳で軽く叩いて示す。勿論、隊長と呼ばれた鎧の人が自身の頭をだ。
「え?…頭、ですか?」
そこで初めて頭の包帯に気付く。恐る恐る両手で触れると…
「痛っ…あ、少し痛みますかね?」
「矢張りか…」
「お嬢…思いっきり振り回してましたしね…」
「はぁ…少しは手加減というものを…」
と、青年鎧とおっさん鎧が聞き取り難い声量で話し込んでいる。…そーいえば豪邸が見えたと思ったら誰かにトドメ刺された記憶があるよーなないよーな?
(サンディだったよーな気もするが…?)
とりま、もう少し安静にしてるようにいわれたので寝ることにした。その晩の夕食は思いの他豪勢だった気がするが気のせいだろうか?
※ただの病人食です。一般的な安宿の夕飯より豪勢なのは否めませんが、仮にも豪邸なので病人食で粥に白湯だけ…なんてことはありませんw(それ、絶対安静の病人に与える飯だろw)
- サンディ家(仮名)での目覚め -
翌朝、再び3回目の天井を見ながら目覚めるヒロ。
「知ってる天井だ…」
何故天井に拘るのか?…それはまともな天井を見ながら目覚める身分の者には一生わからないだろう…
※作者は目覚めて真っ先に見るのは天井じゃなくて横にある物なので(横になって寝てることが多いので)天井を見ながら目覚めることは滅多にありませんw(そもそも目が悪いので裸眼だと天井がまともに見えないっていう(ぼやけてるので))
キィ…
「おお、目覚めていたか」
鎧隊長が目が醒めてから1分と経たずに入室してきた。ノックもしないで入って来るのはどうか?…と思ったが寝ていたなら起こされるだけなのでノックの必要もないのか…と思い、特に返事はせずに首肯するに留める。
「喉が渇いてるなら、そこの水差しの水を飲むといい」
顎クイッ…で示される方に視線を向けると、サイドテーブルの上に水差しとコップがあった。
「わかった」
流石にベッドに寝てると手が届かないので降りて歩き…コップを手に取り、水差しを傾けて注いでから飲む。
ごくごくごく…
ほんの一瞬だけ、
毒
とか。
まぁ…考えなかった訳ではないけど。それなら寝てる隙に殺して何処か遠方に捨ててくればいいだけなので…そこまで唯の
「落ち着いたか?」
「…その前にトイレ行きたいんだが」
「…わかった。こっちだ」
起きたら出るもんは出さないと落ち着かないからな。鎧隊長は素直にリクエストに応え、医務室(と思う)からトイレに案内して…出た後はまず朝食…ってことで、食堂へ案内してくれた。勿論、豪邸の
・
・
「ヒロ、主がお呼びだ」
食堂でまったりしていたら鎧隊長が呼びに来た。…いや、未だにあだ名呼びなのは名乗られてないからだ。別におっさんの名前を知っても得にもならないからいいか…という訳で今に至ると。
「あ…はい」
取り敢えず口をゆすいで
「…いいか?ヒロ…聞かれたことに関してだけ返事するようにしろ。変な考えは起こすなよ?」
と釘を刺される。
(信用無いよなぁ…。まぁ顔を合わせて昨日今日で信用ができる訳はないか…)
そう考えたが、一応コクコクと頷いておく。
「ふんっ…まぁいい。付いて来い!」
鎧隊長は何を考えてるかわからんという顔をしながら歩き出す。その背中を見ながら
(あ~…お偉方って気難しいのが多いからなぁ…できれば会いたくないんだけど…)
と思いつつ、重い足取りで鎧隊長を追うヒロだった…w
- サンディ家(仮名)主の執務室 -
こんこん
「ガウディです。例の冒険者をお連れしました」
「…入れ」
(このおっさん、ガウディってんだ…割と渋い名前なんだな…)
と思いつつ、開かれたドアを見て
(え?…俺1人で入るの?)
と鎧隊長改め、ガウディを見ていると、
早よ入れ!…とゼスチャーされるヒロ。
(へいへい…)
睨まれたので諦めて入ると、ガウディも後ろから付いて来て後ろ手にドアを閉められる。そっと後ろを見ると睨む
「…貴様がヒロとかいう冒険者か?」
「…え、あ、はい…」
「ふんっ…」
ぎぃっ…と椅子を揺らして立ち上がる。タッパはそれ程でもないが…
「まぁいい。よくぞ我が娘を救ってくれたな?…褒美を取らそう」
「え?…あ、はい…有難う御座います…?」
後で豪邸…いや、ガウディのおっさんがいうには普通の屋敷だということだが…を後にする時に褒美を手渡されるとのことだ…
「もういいぞ」
「下がって良いということだ」
ガウディのおっさんに手を引かれて執務室を後にするヒロ。主は多忙なのでそうそう時間を取れないとのこと。
(…いや、最初にそうならそうといってくれよ…緊張してロクな応対できなかったじゃん!…変な勘繰りされて罰せられるのかと思ったわ!)
心の中で心中を吐露するという余り意味の無いことをするヒロだが…敵中で変なことを口にするとロクな目に遭わないだろうと考えてのことだ。褒美が貰えるとしても、味方になったと保証された訳でも無いしな!
・
・
「そーいや…サンディ…お嬢さんは?」
呼び捨てにしようとして睨まれたので慌てて敬称を付ける。
「…自室に
はぁ…と生返事をするヒロ。
「その…やっぱり会えないんですかね?」
「うむ…そのままお帰り願いたいものだな?」
「…わかりました」
折角帰って来た1人娘だものな…父親としては心配しかない冒険者をやってるより手元に置いておきたいんだろう…と1人納得したヒロは黙って屋敷を後にする。最後に思ったより大き目の革袋を手渡され、1人寂しく歩き出す。まぁ、来る時も帰る時も徒歩移動でトホホ…てな冗談を呟きながら、後ろを見る。
「はぁ…来る時は犯罪者然とした扱いだったけど…」
溜息をひとつ。
(…金貨だけで90枚か…後、銀貨が90枚に銅貨が100枚…金貨100枚の方が楽だろうに…)
使う側のことも考えてくれるのは有難いが…それに比べて貨幣の数が3倍に膨らむから革袋も3つも使う必要がある。特に別途袋を寄越してくれないので片手落ちになる訳だが…
(まぁ、見せ掛けだけのナップザックを持ってるからな…そこに入れて持ち運ぶとでも考えたんだろう…)
一応、何処で誰が見てるかわからないので…ナップザックを開いてその内部に亜空間収納の口を開いて放り込んでおいた。代わりにダミーの布を3枚取り出して丸めてナップザック内に入れておく。重さは随分違うがそういう袋だと思わせておけばいいだろう…今、覗いてる奴にはな。
- ダスティーの町 -
「さて…ようやっと着いたか」
一応、あの何とかって貴族の屋敷はダスティーの外にあったので門を通る必要がある。身分証としての冒険者ギルドカードを見せ、出る手続き無しに出て戻って来たので、何かいわれるかもと思ったのだが…
「ほい、お疲れさん。貴族様の屋敷はどうだった?」
と訊かれただけだった。どうやらサンディの家に拉致されたことは話しが通っているようだったが…犯罪者然として拉致されたので何かいわれると思ってたのだが…
「あぁ…あそこの屋敷って外の人間はまず拉致するような扱いで連行してくんだよ…まぁ平民より上の身分の者は別だけどな…」
と、渋い顔をしていた。こちらも渋い顔をしながら
「そ、そうか…アハハ」
と苦笑いを返しておく。人道的にどうなんだろう?…と思わないでもないが、今回は人助けをしておいてアレはないだろう?…と思ったが、調べた末に褒美を出してくれたんだしと水に流すことにした。まぁ…個人的には、
(首に縄でも括って逃げ出さないようにしとけよ…)
と、思う。サンディ的には人間未満の扱いで反発必至だろうけど?
ギルドカードを返して貰い、あぁ…と思い出して門番に質問をする。何を?って…勿論、
-
「おお…此処かぁ…」
ヒロは門番の説明の通り、大通りを真っ直ぐ歩いて突き当たりの巨大な建物の前に居た。大通りは門からほぼ真っ直ぐに伸びており、馬車が余裕を以て行き来できるようにと横幅が大きく取られている。また、店舗の前に留めて積荷を降ろせるようになっている為、荷馬車4台が余裕で停めてあっても問題無い程に横幅があった…
ちりんちりん…
ドアを開けると呼び鈴代わりの鈴が鳴り響く。立て付けの悪い冒険者ギルドのドアは開けるだけで「ギィィ…」と鳴るので呼び鈴要らずだったが…(苦笑)
「いらっしゃい」
筋骨隆々のおっさんが出た。冒険者ギルドと違ってギルド員を惹き付ける為に若い女性の受付嬢を置いておく必要が無いんだろうか?…なんて思っていると、
「お父さんは顔を出さないでっていってるでしょっ!?」
と、若い…というか幼い?…受付嬢らしい娘が出てきた。お父さんといっていたので親子経営なのかな?
「おお、すまんな。さっきトイレ行ってたからまだ出てこ「何いってんのよ!!!」…おお怖い!」
思わず真実を話してしまい、耳まで真っ赤にした娘さんがバシバシと書類の束を父親にシバキ付けて追い出していた…あれってギルマスだよな?…威厳もへったくれもないんだけど大丈夫だろうか?
・
・
凡そ2~3分が経過し、落ち着いたのか推定16歳前後の受付嬢さんがこちらを向く。背丈は一般的な成人基準だと思うけど、羞恥心で未だ赤い顔を見てるともう少し若く感じる。
「し…失礼しました。本日はどのようなご用件でしょうか?」
無かったことにして改めて用件を聞こうとする受付嬢さん。
「ヒロと申します。一応ランクFの冒険者ですが…
「…失礼ですが、お幾つですか?」
「今年で20歳になります」
少し考えて次の質問を繰り出す受付嬢さん。
「失礼ですが…パーティではどのような役割を?」
「えっと…以前所属していたパーティでは
一旦そこで区切り、
「所属していたパーティでは「冒険に付いていくなら冒険者資格が無いと連れて行けない」といわれまして…」
また暫く間を置く。受付嬢さんも急かすことなくじっと待っている。
「その…「
表情が険しくなり、ぐっと閉じていた口を開く受付嬢さん。
「そのパーティの名前は憶えてらっしゃいますか?」
「え…えぇ、まぁ…つい先日追放されましたし…」
「パーティ名は?」
どん!…と擬音が付きそうな勢いで再び問われる。
(え…何で脅されてるの俺?)
…と思わなくはないが、怖いので素直に喋る。
「
そう答えると同時に、カウンターの中に置いてあったらしい何かを確認する受付嬢さん。
「…わかりました。ヒロさん…我々「
…と、本来ならギルド加入申請用紙を過不足無く記入されてから、その後の
(…まぁいいや)
取り敢えず、名前と出身地、備考欄を埋める。一応…共通言語なら読み書きヒアリングは問題がない。勿論学校でないと習わないような小難しい専門用語などはわからないが、仕事の関係上…偏ってるが一般人よりは物を知ってると思う。備考欄には今まで関わった仕事の一部を記入しておく…といっても直接関わってるのは荷運びの一点張りだけどな!
(…一応アイテムボックス持ちも書いておくか…本来のスキルよりかなり劣化するけど…体はそれ程鍛えてる訳じゃないから重量物はこの体じゃ持てないしな…)
せいぜい、遠出をしても移動できる体力だけはあるってだけで、重量物の荷運びはアイテムボックス代わりのナップザック頼りだったのだ。ジョウドたちが強奪してったのはその機能を失って唯のナップザックに戻っている筈だが…スキル能力を物に一時付与していただけだからな。必要になったら、また新しく付与すればいいだけだ。
※ヒロの
・
・
「…加入申請書類…記入事項に問題ありません。備考欄の過去の経歴にも虚偽は無し…。では、これをどうぞ」
真っ先に歓待の台詞を言い放ったせいか、冷淡ともいえそうな対応で受付嬢さんがギルドカードと似たような物を渡してきた。
「冒険者ギルドのカードを持ってらっしゃるならそれと一緒に付けておけばいいと思いますよ?」
首から下げているチェーンのことをいってるのだろう…ヒロは頷き、首からチェーンネックレスを外し、受け取った
カード…とはいっても傭兵ギルドのドッグタグと同じ大きさで表面に刻印されている情報は何処のギルド所属か、登録名、ランクの3つしか表示されてないので簡素そのものだ。それ以上の情報を閲覧したければ、各ギルドに赴いて閲覧専用の水晶球の横に設置してある板に載せる必要がある。
「ランクはEからとなります。宜しくお願い致します」
ペコちゃん…と頭を下げた受付嬢さんはニコっと笑みを浮かべ…書類仕事に戻る。まぁ少人数で働いてるようなので忙しいのだろう。昼過ぎの時間帯なのでカウンターには人が座れるスペースはあるようだが他の受付嬢やギルド職員の姿は見られない…
「…有難う御座いました。あ~…」
一応、背後を見回し、他に人が居ないことを確認してから、
「一応、アイテムボックスを所持してますので…少々荷物が多くても手軽に運べます。まぁ…移動手段は徒歩なんですが…」
ぼそっと受付嬢さんに小声で伝えるヒロ。
流石に馬や馬車なんぞ所持してないので徒歩移動可能な距離か…できて乗合馬車に乗って行ける町や村なんかが行動可能な範疇だろう。流石に一時的に収入があったとはいえ、チャーターしてまで何処ぞに荷運びをしても収入より支出が上回ってしまう…思ったより
※運ぶ荷に依る
・
・
小声でアイテムボックス持ちなので…と伝えてから受付嬢さんが固まっている。凡そ数分程だが大丈夫だろうか?
ちりんちりんちりん…
「ローズぅ~!お留守番ありがとね~?」
…とそこへ、外の食堂にでも遅いお昼を食べに出ていたであろう同僚さんたちがぞろぞろとドアから入って来る。そーかー、この可愛らしい受付嬢さんはローズっていうのかぁ~…なんて思っていると、
がしいっ!!!
ヒロの認識外から不意打ちを喰らう…とはいってもカウンター越しに腕が伸びて来て、ヒロの右腕に思ったより力強い掴み方をされて…ちょっと痛いかなぁ…と思う程度でだが。
「ヒロさん!」
「は、はい?」
「ちょっとこちらへ!」
「え…ちょ、ちょっと!?」
と、右腕を掴まれたまま…傍から見るとエスコートされる大人の男とエスコートする成人したばかりの女性…といった具合だが…カウンターの並びにある応接室へと引っ張られて行く。
「リサ!…ちょっと応接室使わせて貰うわね?」
「へ?…えっとどれくらい?」
「ん~っと…長くても1時間くらいで終わると思うわ!」
「わかった…変なことに使わないでよね?」
「使う訳ないでしょ!!」
…と、気安いお姉さんと妹みたいな関係を彷彿させる会話がされて…応接室と呼ばれる部屋へ案内された。
・
・
「あれって誰だ?」
「さあ…新人ポーターか?」
「…にしちゃ随分老けてなかったか?」
「いや、成人したばかりだったらそうだけどな…あぁ、こいつか」
どれどれと集まってくるギルド職員。書類をぷらぷらと手にしていたので取り上げてカウンターに置いてみると…
「名前はヒロ…平民か。随分と辺境の村出身なんだな…成人したてじゃなくて
「ここ見ろよ。アイテムボックス(袋型)持ちって書いてあるだろ?」
「あぁ…重量物はそれ頼りなのか」
「ってことは拡張能力だけじゃなくて重量軽減もあるんだな。流石に時間経過遅延は無いだろうな…」
「重量軽減も拡張能力が低くいと付いてないことが多いからな」
「そこまで詳細に書いてないんだから推測で物をいうもんじゃないぞ?」
「でもさぁ~…此処。備考欄に書かれてる経歴見れば…何となくだけど想像付くじゃん?」
「どれ…成程。冒険者パーティに付いて…ね」
ぺらっと裏を見るとそこには…
「おい…これ」
「あぁ…ちょっと調べて来る」
「これ、マジか?…本当だとしたら…とんでもない新人が来たってことになるんだが…」
どちらかというと、とんでもない
━━━━━━━━━━━━━━━
アイテムボックスは申請上はナップザック(袋型)となっているが…実はヒロのスキルで一時的に付与してるだけなので、強奪してもジョウドみたいに数日で失うこととなるだろう…
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