03 追放されたポーター、名のありそうな家の者に拉致られる。
主人公:ヒロ
冒険者:サンディ フォレストウルフに追われていた少女。ヒロに助けられる
ギルマス 冒険者ギルド・ダスティー支部のギルドマスター。ヒロとサンディの追放パーティメンバーを拉致し、罰する
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- 食後 -
「はぁ…数日ぶりにまともな飯食った気分…」
「同じく…」
サンディも食生活面は俺と同じだったのかなぁ?…と、訊くのも野暮かと思いつつ並んで歩いている。ダスティーに来てから速攻でギルドに連行されたせいで宿は確保できていない。すぐさま休みたかったが…食べ終えたら戻って来いといわれてるので件の応接間に戻る為に廊下を歩いている。
「「ふわぁぁ…あ」」
2人して同時にあくびをして気付き、お互いを見て…赤くなってる所で
ばんばんばん!
「おうおうおう!…青春ってかっ?…まぁよく戻って来たな!」
と、ギルマスが肩を叩いて2人を抱き寄せる。
「っちょ!…肩っ!…痛い痛い!!」
「わきゃあっ!?」
と、ヒロだけばんばんと遠慮なくぶっ叩くギルマスに取っ捕まったのであったw(サンディは肩を抱き寄せられただけ)
・
・
「さて…早速だが」
「あ、はぁ…」
まだヒリヒリと痛む肩を
「お前たちをパーティから追放した連中だが…」
ごくり・・・
喉を鳴らす音が鈍く響く。無論、ヒロとサンディの喉から聞こえた訳だが…
「まぁ、そう緊張するな」
にやり、とギルマスが口角を上げて笑みを作るが…緊張を解そうと笑ってると思うのだが、凄みが先に来ていてどう客観的に見ても「獲物を狙う猛獣の笑み」にしか見えない…ギルマスをやる前にどんな職業に就いていたのか訊いてみたいが、怖くてそんな大それたことは…と思う情けないヒロであったw
「どこから伝えればいいか…まぁ安心していい。今後、彼ら彼女らは君たちには2度と手を出せない場所へと追放処分となったからな」
更に笑みが増すが…どんどん直視するのがキツクなっており…ヒロは知らず知らずに冷や汗が倍増していた。まさに、蛇に睨まれたカエルだ…隣のサンディはというと、視線に耐えられなくなったのか俯いたまま、ぺこぺこと頭を上げ下げするだけの人形と化していたw
「まぁ…使えないパーティメンバーとはいえ、正式な追放理由…大怪我をして置いて行く他無い、とか…パーティメンバーを大怪我させて仲間においておくと危険…とかな?…が無ければ、ペナルティを課すしかないんだわ。彼の2パーティは仲間を殺した。仲間を死地に放置した…という立派な犯罪を犯した…という訳だ」
軽い調子で述べているが、目前のギルマスは半端ない威圧を放っている。いや、何故俺たちに向かって威圧してるんですかねぇ?…このおっさんは…と、ヒロは相槌を打ちつつ
「はぁ…そうですよねぇ…」
と太鼓持ちみたいな反応をしている。そしてサンディとはいうと、
「殺し?…仲間…ヒロさんを殺したんですかっ!?」
と、反応した。
「え?…だって…ヒロさん生きてるじゃないですか!?…はっ…まさ…か…」
声には出さないで、
ア・ン・デ・ッ・ド?
と、いやいやをするように顔を左右に振りながらこちらを…俺を見ている。
「いや?…違うからね?…ちゃんと生きてるってば!」
ばばっ!…と、生きてます宣言をするヒロに、
「じゃ…じゃあ!ちゃんと生きてる証拠を…そ、そうだ!…心臓!!…動いてる所を見せて貰えば!!」
と、心臓を取り出して見せて下さい!…といいそうな勢いでそんな台詞を絞り出すサンディ。
「…おい。んなことしたら、こいつ死んじまうぞ?」
と、流石にそれは見て見ぬ振りはできんとギルマスが白けた顔で突っ込んだ。
「こうすりゃ十分だろ?」
と、
「なっ!?」
「えぇっ!?」
と、ヒロの心臓がある辺りにサンディの左耳が当たるようにと押し付けるのだった…え、何この状況!?
「聞こえるか?…ヒロの…命を刻む鼓動が…」
「え?…あ、はい…聞こえます…どっくんどっくん…ドキドキドキ…ドドドドって…え?何で鼓動が速く!?」
(そりゃ異性が己の胸に頭を押し付けてれば緊張感マックスで鼓動くらい早くなりますって…)
「わっ!…わかりましたから…落ち着いて下さい!!」
ギルマスが抑え付けてないおかげでサンディは難なくヒロの胸から脱出を果たしたが…
「きゅう…」
「わわっ!?…ヒロさん大丈夫ですかっ!?」
「おやまぁ…こいつには刺激が強過ぎたか?」
いや、昨夜から双丘が背中に押し付けられた体験があるんだけど…いきなりいい匂いがする娘を胸板に押し付けられて…至近距離に近付いたことがなくて…
- 冒険者ギルド・医務室 -
「んん?…此処は…」
知らない天井だ。まぁ、パーティで行動してた時だって人間様の部屋なんかに泊まったことはなかったんで大抵の天井は知らないんだが…(泊まったことがあるのは屋根がある軒先が殆どで運が良ければ馬の厩舎とかかな…どちらも無料だが馬の厩舎に泊まる時は掃除を強制されたっけ…(藁を交換しないと馬糞とかで臭いし汚れるしなぁ…orz))
「ギルドの医務室だって。気が付いた?」
サンディの顔がぴょこっと視界に入って来る。途端、顔が真っ赤に染まったんだろう。慌てて距離を取るサンディ。それはそれで寂しいのだが…
「ご、ごめんね?…あのギルマス、乙女を何だと思ってるのかしら?」
ギリギリと歯ぎしりをしながら怒るサンディに、
「いや…こちらこそすまん…」
と謝ると、
「何いってんの?…私はギルマスに怒ってるだけだから!…寧ろヒロは被害者でしょ?」
と、また表情を変えて勘違いを訂正してくる。ころころと表情を変えて忙しい子だな…と思いつつ、苦笑いを浮かべて
「そう…だな」
とだけ返す。
「そういや…ちゃんと自己紹介をしてなかったな。俺はヒロ…
ダスティーの門で身分証を出した時にお互いの名前くらいは話しているので知ってるとは思うが、暫く一緒に行動するかも知れないと思い、ヒロは自己紹介をする。ベッドの上で上半身を起こした状態で失礼かもとは思ったが…
「あ、はい、丁寧に有難う御座います。私はサンディ。一応、家名もあるんですが内緒ってことで…唯のサンディでお願いします。ヒロさんと同じくランクFの冒険者をやっています。年齢は…今年で16歳になります」
「16歳…ってことは、今年資格を?」
「はい!…つい1箇月前に取得できました」
「そう…か。俺は…
嘆息しつつ愚痴を吐くと、
「え?…じゃあ何で
「いや…冒険者ギルドじゃないと冒険に付いて行けないっていわれてな?」
「誰にです?」
「パーティの連中にさ…」
「それって変じゃないですか?」
「…どうしてそう思う?」
「だって…これ見て下さい」
サンディに冒険者ギルドの規約集を渡されたので見てみる。
「これの何処にも、「別ギルドに加入してはいけない」なんて記載は無いんですよ?」
ぱらぱらとページを捲るが、確かにそういう記載はない。
「…つまり?」
「複数のギルドに所属しても問題無いっていうことです」
冒険者ギルドに関しては…そういうことらしい。
「…片方のギルドの規約だけ見ても判断できないな…」
はぁと溜息を吐き、ヒロはこの町…ダスティーには
「
サンディはヒロの考えを先読みしていた如く、そういってくれた。恐らくは所属していたパーティから追放されたと知っていたので調べてくれたのだろう。
「おう、お熱いお二人さん!」
「誰が(熱いふた…うおっ!?)いちゃついた恋人同士ですかっ!?」
同じ台詞を叫ぶと思っていたサンディから、思ったより大きい声で拒否の台詞を吐かれて驚くヒロ。
「お、おう…すまんな。もう、体は大丈夫か?」
「は、はぁ…何処かの誰かさんのせいで気絶したようですが何とか…」
辛辣な言葉で返されてギルマスが再び「すまん…」と謝るので、これ以上弄るとへそを曲げられても困ると思ったヒロは
「じゃあ…お世話になってばかりですが「ちょい待ち」…え?」
と、
「連中が重罪で捕まった際にな?」
ごそごそと背後の荷物を取り出したギルマスがヒロの寝ているベッドにどん!と…
「重ぇっ!!」
「おお、悪い悪い…」
「本当に悪いと思ってるのかしら?」
横からジト目のサンディ。
「連中のお古の道具とか持たせるのも何かと思ってな?」
「換金したって訳ですか」
「おう!…持ってけ。無いよりは有った方がマシだろう?」
「はぁ…まぁ」
想像より多い金貨や銀貨、銅貨の数を前に…ヒロは
「じゃあ有難く…頂きます」
「おう!…まぁ~復活の魔導具の価値に比べたら屁みたいな金額だがな?」
と、ギルマスはへらへらと笑いながら医務室を出て行く…
「はぁ…まぁいいか。当面の生活資金ができたことを喜ぼう」
「そ、そうですね!」
「サンディは貰えたのか?」
「え?…えぇ、まぁ…」
表情から察するに、余り多くは貰えなかったのかもしれない。サンディ自身がランクFと最低ランクだから、元パーティメンバーも大して差は無いのかも知れない。俺と違って…
- 時は遡り…画面はヒロの元パーティメンバーたちに移る… -
「
「えぇ…サクっとね」
「そっか…これで
「アイテムボックスなんて有名な冒険者パーティとか大商人じゃないと持ってないからな!」
「国宝級だと宝物庫の中身が小さいアイテムボックス1つに纏めて入れてるってくらいだって聞くし」
「いやそれだと泥棒に入られたら一発アウトじゃないか!w」
「違ぇねぇwww」
…と、談笑しながら和気あいあいで歩いていた…殺人を犯したというのに。そしてヒロが呟いていた「1週間ともたない」という言葉は、ダスティーに着いてから3日に訪れる…実に、ヒロが殺害されて4日目であった。
・
・
「さて、3日もゴロゴロとしてたんだし、そろそろ依頼を探してからこの町を出るか?」
「そうそう都合よく護衛の依頼なんて無いと思うけど…まぁ見ておいた方がいいかしらね?」
「冒険者ギルドはっと…ここか」
一行はダスティーに来てからというものの、1度もギルドに寄らずに真っ先に宿を目指して疲れをとっていた。まるっきり、ゴロゴロとする為だけに宿に引き籠っていたのだ。故に、今までヒロたちの行動には気付かずに、そしてギルド側からも気付かれずにいたのだが…
※ダスティーに到着した日はヒロはまだ蘇生して時間が経っておらず、その日の夜になった辺りで蘇生→移動を開始→サンディと遭遇して救助→そのまま洞穴を探して…といった流れであった。翌日はヒロが出合い頭に野生の熊と対面して丸太アタックで倒したりしていたが(苦笑)…その翌日、ダスティー入りしたヒロたちだが、元パーティのメンツは宿でゴロゴロしていた…いや転がってたのではないが。尚、サンディの元パーティメンバーは
・
・
「ん?…マンボ。その袋だが…」
「どしたナナシ?…この袋がどうかしたか?」
リーダーであるジョウドが掲示板から適当な依頼を見繕って受付カウンターに並んでいる間、他のメンバー…マンボとナナシは壁に寄り添って2人を…ジョウドとアリーシャを眺めていたのだが…
「何か光ってないか?…その…明滅?…といった感じで」
「本当か?」
ナナシの指摘にマンボが背負っているナップザックを手前に持って来てしげしげと見詰める。
「…本当だ。今まで、こんなことになったとはないと思うが…」
よく目を凝らさないとわからない程度にだが、ゆっくりと明滅しているように見える。マンボが中に何か光る物でも入っているのかと思い、口を開こうとすると…
「待て。下手なことをするとよくないことが起きるやも知れん…此処はジョウドを待って…」
「え?…いや、もう口を開いちまったんだが…」
「え…」
そこでゆっくりと明滅していた収納袋が目を潰す勢いで光を増し…驚愕の光景を造りだすとは…神のみぞ知る…といった所だろう。何が起こったか…それは視力が戻って来た所でその場にいた全員が知ることとなった…
・
・
「な…何が起こったっ!?」
ジョウドが怒鳴り、
「何ですの?これっ!!」
アリーシャが叫ぶ。
「「…」」
マンボとナナシは、唯々無言で目の前の光景を理解しきれてないようだ。その光景とは…
「何で俺たちの持ち物と道中得た獲物とかその他諸々が全部アイテムボックスから出てるんだっ!?」
…ジョウドが説明してくれた通りだ。尚、それ以外にも色々ぶちまけられていた。
「何々?…「俺は
「何で貴様!それを知っている!?」
「何でって…これを読んでただけだが?」
偶々飛んで来た紙切れを拾い、読み上げていたいち冒険者がジョウドに首根っこを掴まれて怒鳴られていた訳だが…
「お前が黄金の旅人のパーティの1人か?」
「あ、俺、こいつ見たことある。ジョウドって奴で、リーダーだからってポーターを怒鳴りつけてる所とか」
「最初、ポーターなのに背負い袋背負ってないから変だと思ってたけど、アイテムボックス持ちならわからんでもないか」
「そうだなぁ…さっきの話しが本当なら…どうやって死んだ奴がこれを書いて仕込んでたかは知らないけど…本当に殺したんだろうな」
「あぁ…そのポーターくんは…居ないようだしな?」
「アイテムボックスを強奪して殺しちゃったのか…これって重罪じゃないか?」
「だな」
一瞬、静まった冒険者ギルド内は…剣呑な雰囲気に呑まれていた。そして…そんな中、そろりそろりと抜け出そうとする新人冒険者らしいパーティが出入口を出ようとした所で…
「まぁ!…そんなに慌てて出ていかなくともいいだろう!?」
と、3人組を…
「お、ギルマス。今帰りですか?」
「おお!…ったく、
「あははw…まぁ、ダスティーの
「で?…今の紙きれを読んだって話し…本当だと思うか?」
「さあ?…殺された本人が書いたとか眉唾もんですが…アイテムボックス持ちのポーター居ないパーティなのにアイテムボックスを所持してるって時点で怪しさ満点ですぜ?」
「そうだよな?…じゃあ、そこの金の延べ棒?…と、こいつらを拘束しろ…これはギルマス命令な?」
「「「えええ~っ!?」」」
と、声を大にして嫌がる声をハモらせる冒険者たちだったが…その顔は面白そうと我も我もと6人に群がって抑えつけるのだった…!
尚、女性冒険者であるアリーシャとナナシに大勢が飛び掛かり、何人か怪我をしたが医務室で手当てをして貰って(有料だったがw)後遺症も無いという…
- 場面は再びヒロとサンディに戻る -
「…お互い、大変な目に遭ったよなぁ…」
「そ…そうね」
「これから…どうするんだ?」
「え…と。ちょっと実家には戻れないし…どうしよっかな…」
「…」
家名がどうのと漏らしていたから、ひょっとするといいとこのお嬢さん…という可能性もあるなとヒロは思うが…本人はいいたくないらしい。だとすればその考えを尊重して余計なことは聞かないことにした…どちらにせよ、平民としては関わり合うとどー考えてもいい目よりは悪い目に遭う確率の方が高そうだ…
「あっ…」
「ん?どうし…たぁっ!?」
ぐいっ!…と腕を掴まれてヒロがサンディに引き摺られるように走り出す。
「何?何がどうした?」(ぼそぼそ)
「ちょっとこっち来て!」(ぼそぼそ)
引き摺られたヒロはサンディに思いの他…強い力で建物の影へと滑り込む。
「何があった?」(ぼそぼそ)
「…家の者が…」(ぼそぼそ)
「え?…、あ…」
気付けば厳ついおっさんたちに道の前後を囲まれていた。
「サンディお嬢…ですよね?」
「…」
「呼ばれてるぞ?」
「そちらは…
「あ~…このお嬢さんの命の恩人…かな?」
「ほほう?…建物の影に連れ込む暴漢ではないと?」
「違うわ…」
「まぁいい…その件については後でたっぷりと訊くこととしましょう…おい!」
「「「はっ!」」」
囲む人数が時間と共に増え…隙を突いて逃げ出そうと思ったんだが…とてもそんな訳にはいかなくなり…仕方なく、俺とサンディは…いきなり引き離されて連行された。
(多分、サンディの家の者か…その手の者って奴だろうなぁ…)
サンディは屈強な金属鎧の背丈の高い筋骨隆々そうな者に捕まり…足がロクに付かない高さで持ち上げられ、苦しそうな顔をしながら連行。
俺はというと…めっさキツイ目で睨まれ、暴言こそ吐かれてないが…まるで犯罪者を連行する雰囲気で…いや逃げるつもりは無いんだけど…何故か手錠板に両手を通されてがっちりと鍵を掛けられて…犯罪者然とした扱いで連行されたよ。流石に荷物は取り上げられなかったけどさ…(目立たないように
「さ、お嬢。これに」
乗れと言外にいわれて乗り込むサンディ。ちなみに二頭立ての馬車で6人くらい乗れる奴な。俺は…乗れといわれなかったので此処でお役御免かと思いきや…
「お前は走れ」
といわれた。まさか…と思ってたら、手錠板にロープが繋がれて…馬車の後部に繋がれたっていう…マジかっ!?
「お前たちは馬に騎乗せよ。きちんとこいつを見張っておけ」
「「「はっ!」」」
馬車には御者と偉そうなおっさんともう1名が乗り込み、その他の全員が馬に乗り込んだ。えーと…数えたら4人か。御者を入れた敵は6人で味方と思われるのは俺とサンディだけで、しかも捕らわれの身…更に、俺だけ徒歩じゃなく走れって…えぇ~!?…馬車に徒歩で付いて行くってどんだけ~!?
━━━━━━━━━━━━━━━
距離に依るけど
※並足は時速5~6km/h(馬の体力で何日も継続可)、
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