第7話 灯があれば、闇は消える?
「」会話文
『』心の声
【】テレパシー
〔〕会話文の中での他の人が言った言葉
side 視点
no said
どうしようもない。
こ「いや、もう大丈夫」
ルデ「??」
こ「僕はディムと話さなきゃいけないことができたから」
レ「俺はあいつら連れてくる」
ロ「あぁ、なるべく早くな…」
ラベ「え?え?なになに?」
ルデ「何が始まるの?」
こ「……すぐわかるよ」
こうちゃsaid
『テレパシー』
・*:..。o○☼*゚・テレパシーを開始します・*:..。o○☼*゚・
こ【ディム、聞こえる?】
ディ【はい。聞こえますよ】
こ【そう…】
ディ【?】
こ【……君のお兄さん、いいいや。ルミナスの居場所がわかった】
ディ【え?!いっいっ、一体どこに?】
こ【……ト】
ディ【?よく聞き取れません…】
こ【……ルースント…】
ディ【…?!…それは確かなんですか?】
こ【わからない。でも、ルナミスという召喚者に召喚された狐はそう言ってる】
ディ【……】
こ【すぐきて欲しい】
ディ【…わかりました】
・*:..。o○☼*゚・テレパシーを終了させます・*:..。o○☼*゚・
『…はぁ、どうしてこう上手くいかないかな』
フェ「ねぇ、ルミナス君の居場所がわかったって本当?!」
ルー「ルミナスって人知らないんだけど…」
ルナ「私も知らないよ?」
ラレ「見つかったって本当?」
みんなそれぞれ思いの丈を述べてるね。
ディム、早く来ないかな…
ディ「お待たせしました。それで、わかっていることをお話し願いたいです」
こ「うん。話そうか」
いつかは話さないといけないとは思っていたけど、まさか今日だったなんてね。
『知らないふりはできないよ』
こ「彼のことを」
あぁ
ラレイside
彼のことについてこうちゃはゆっくり語り出した。
こ「ルミナスっていうのはディムの兄弟だよ。…血は繋がってないけどね。正確には従兄弟だし。でも、2人の関係は幼馴染か兄弟と言った方がしっくりくるからね。まぁ、ルミナスは初期からいたんだ。ロトとレイトが入ったばかりの時かな。その次にフェレ、ラレイ。ラレイが入ってから2年後にルミナスは抜けていった。その次に入ってきたのがルーラ、そしてディムだったんだ」
そうだったな。
『こうちゃには言ったらしいけど』
彼がなぜ出て行ったのかは気にしたことがなかった。
根本的なところはあまり変わってない自分に落胆する。
まぁ変わろうとも思っていなかったのだが。
こ「そして実は、ディムはルミナスがここに居るというのを聞きつけて入ってきたんだ。そしてこう言った〔私にそっくりのルミナスという男はいませんか?〕」
そんなこともあったなとデイムを見つめる。
ディムは顔と睫毛を伏せており少し思い詰めたような顔をしていた(きっと)
『ほんと、髪の毛長いし(ボブヘア)中性的な顔立ち(童顔)だし、声も高めだしほんと女性みたいだよな男だけど』
ディムが髪を切らない理由はルーラが全力で止めていたからだったはずだ。
……話が逸れたな。
俺がそんなことを考えているうちに話は進んでいっていた。
確か、
こ「ルミナスが出て行ったばかりだったから、ここにはいないと答えたんだ。そしたら〔そうですか…〕とすごい落胆していたから〔どうしたの?ルミナスと何かあったの?〕と聞いてみたんだ。そしたら自分はルミナスを探していると答えられたんだ」
的なことを言っていた気がする。
ルナ「それで、ディムくんがここに入ってきた理由と何が繋がるの?」
こ「ルナ、僕らにはこの組合に入る理由が全員にあったよね。その理由こそがディムがマドルドに入ってきたことと繋がるんだよ、そう大事な従兄弟、否大切な兄を連れ戻したいという理由でね。」
俺というか全員が元々のここに入る理由を思い出したようで、嫌な沈黙が場の空気を包んだ。
そんな空気を切り裂くように、小さく「あの〜」という声が聞こえてきた。
声の主はラベント。
ラベ「あの〜、すみませんけど私の主はルナミスですよ?そのルミナスさんとやらとは名前が若干違いますし、ほんとにあってるんですか?」
ディ「間違い無いですよ。多分というか私が小さい頃にルナミスと呼んでいたからそこからそう名乗ったのでしょう。恥ずかしいことにルミナス兄さんのことを呼び間違えでルナミスとずっと呼んでいましたから。」
ラベ「そう…ですか。」
あーまたみんな黙っちゃったよ。
『なんか嫌な空気。助けてこうちゃ』
helpという目線を向けるとすごく嫌そうな顔をされた。
………(シーン)………
こ「ゔゔん…えっとルナ!お茶入れてきて!」
ルナ「え…ええそうね!」
ディ「てっ手伝いますよ!」
レ「…俺菓子持ってくる」
ルー「あっ…レイト!一緒に行こ!」
ロ「俺、皿配るよ」
ルデ「ぼっ僕
ガタガタとみんなが半焦りしながら椅子を立つ音(いつもなら音すら鳴らない)がして、バタバタと慌ただしく動いていく。
ここの奴らは空気に敏感だ。
空気の変化がすぐわかる。
なのに誰かが空気の入れ替えをするのをずっと待っているような奴らだ。
『気づいちゃいるのに言い出せず、行動もできない。まぁ俺もなんだけど』
今回は目配せできただけでもよくやれたと思う。
フェレside
『助かった』
というのが正直な感想だ。
あそこでラレイが目配せをせず、こうちゃがじっとしていたら空気が最悪になるところだった。
誰だってこの空気を変えたかっただろう。
けど、俺を含めて誰もそれをできる勇気がなかったのだ。
あそこで決断を下せるラレイはすごいのだ。
それを行動に移せるこうちゃも。
多分俺らはずっと決めあぐねていた。
この空気を指摘するべきかを。
この空気を変える行動をするべきかを。
そしてそこで留まったのだ。
なんとなく声を出しにくい雰囲気で、自分に甘えて。
まだ大丈夫だと思っていたかったのだ。
あの日にもう少し声を上げてもいいんだと教わったのに。
『声の出せない人間になってしまったなぁ…』
みんなが慌ただしく動き回る中でただ漠然とそんなことを考えていた。
to be continue…
次回 これからまだまだ話し合い!いつになったら展開が変わるんだ!
(遅くなってごめんなさい(。>ㅅ<。))
僕らは地球を愛せるか? ミルクティー好きなメア @kouchamea
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。僕らは地球を愛せるか?の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます