第4話 朝の光 夜の世界

「」会話文

『』心の声

 side 視点


 no said

 未だ来ていない双子と参謀役以外は全員、ダイニングルームに集まった。

 レ「こうちゃ、お前まだ朝飯食ってんのか?」

 こ「…うん…食べても減らない」

 レ「調子乗って朝飯からオムライスとかいう重い食べ物食うからだぞ」

 こ「ゔ、ごもっとも…」

 ルー「まぁまぁ、そんな怒んないであげてよ、反省してるみたいだし」

 レ「まず、怒ってねぇ…」

 ラ「ルーラからしたら怒ってるように見えたんでしょ」

 ディ『なんか、ルーラがラレイ睨みつけてるように見えます…』

 とルーラ(一方的に)とラレイが睨み合っていると、

 ?「ごめ〜ん‼︎遅れた!」

 ?「待って…姉ちゃん…」

 ようやくやって来たようだ。

 そう彼女らが、双子のルナとルデ

 勝気な姉のルナと内気な弟のルデの双子の姉弟きょうだいだ。

 2人の服装はルナが茶色い服に、純白のスカート、髪を黄色いリボンでまとめている。

 ルデの服装は、ぶかぶかの茶色い服(ルナとお揃い)とだぼだぼの純白のズボン、顔には髪が貼ってあり顔文字が描かれている。

 ルデは、表情が変化しないため、この紙に描かれた顔文字が気持ちによって変化するらしい。(こうちゃが作った)

 そんな双子の姉弟がやって来たところで、全員がダイニングルームに集合した。

(ルデは童顔だがルーラが自分より年上しか興味がないため、扱いはロトなどと変わらない)

 ルデ「おはよう、みんな」(*´▽`*)ノ))

 ルナ「待たせてごめんね〜」

 レ「別にいいよ、俺らもさっききたばっかりだし」

 こ「ルデぇ…ルナぁ…僕のオムライス一緒に食べてぇ…」

 ルデ「うぇぇ?どうしよ…」

 ルナ「ルデが食べないなら私が食べる!」

 わちゃわちゃしていると、

 ?「わぉ、これなんの騒ぎ?」

 レ「フェレ?お前起きたのか」

 フェ「うんまぁね」

 フェレ参謀役が起きて来たようだ。

 フェレは情報戦に通じていて、こうちゃたちの行動の参謀役をしたりしている。

見た目は濃いグレーの前髪を口しか見えないほど伸ばしており、瞳は見えない。

こうちゃ曰く金色だそうだ。

彼の服は髪の色よりは薄いグレーのパーカーを着ている。

ズボンは黒い半ズボンの中に青のラインが入ったスパッツを着ている。

 こ「昨日だいぶ遅くに寝たのによく起きてこれたね」

 フェ「まぁ…参謀役が起きてこないとヤバいでしょ色々」

 ルー「まぁ情報戦に通じてるのフェレだけだからね」

僕は舌戦だし…とルーラがぼやく。

 フェ「こうちゃのおかげで目は良くなったしね」

 レ「おーその目を生かして俺のところの製作チームにも来てくれるとありがたいんだがな」

 フェ「レイト、スパルタだし…遠慮しとくよ」

 ラ「わー、すっごいいい笑顔」

 そんなふうにわちゃわちゃしていると、


 ドッカーン!!!!!!!!!!!


 全員「?!?!」


 こ「なに?…今の音?」

 ロ「?!なにが起こった?!つーかこうちゃ俺に膝枕しただろ!」

 こ「うぇぇ?!今それ?!」

 ロ「ツッコまないと気が済まん!地獄絵図になるからやめろって言っただろーが!」

 ディ「落ち着いてください!」

 ロト、残念ながらそれを目の保養と思ってしまうルーラがいるのだ。

 まぁそんな心底どうでもいいことは置いておくとして、今は

 フェ「ロト今は、音のした場所のことを気にするべきじゃないかな」

…だそうだ。

フェ「俺が、透視能力クリヤボヤンス・マジック使うからこうちゃは、」

こ「オッケー…それに千里眼遠視能力つければいいんでしょ」

フェ「うん」

こ「あんま使うとフェレの目が…」

フェ「わかってるから…大丈夫だよこうちゃ」

こ「うん…」


ディム side

大変なことになりました。

こうちゃが作った、真っ白空間空間の狭間に謎の物体が入って来ました。

こ「おかしい…ここは僕が勝手に作った空間だよ?」

ディ「どこがおかしいのでしょうか?」

こ「さっき僕が言った通りここは空間なんだよ。だから座標も大変なことになってるし余程の暇人か、僕らに恨みのある人物しかここの場所がわからない。というかこの場所を知ろうと思わない。一般人は魔法が使えないからね…空間に狭間があることすら知らない。つまりここの場所を見破る人物は、魔法が使えるのが絶対条件なんだよ。それに僕はこの空間に1番最初の初級の出入り禁止魔法をかけてるんだ。座標がわかったとしても魔法がかかってる。つまりそれを破ってでも僕らに何かを送りつけた人物がいるんだよ。ただの暇人がそこまですると思う?…僕は思えない。だって魔法までかかってる空間にこんなデカいもの送りつけたりしないでしょ」

ルデ「え?え?え?…つまり?」

レ「…あ“〜つまりだな、こんなクソデケェものを送りつけてくる人物は俺らに恨みを持ってて、魔法が使える奴だけなんだと」

ルナ「ほ、ほへぇ…」

フェ「あのさ、そろそろガチで見ないとヤバくない?」

こ「うん…そうだね、フェレ魔法かけるよ」

こうちゃが小さく何かを唱え始めました。

ぶつぶつと何かを言っています。

まぁ僕も魔法を使えるから、なに言ってるかぐらいわかるんですけどね。

こ「遠視能力、千里眼、フェレに付与を」

とまぁこんな感じのことを言っていますね。

フェ「透視魔法」

わぁ…周りに光が満ちて来ましたね。

フェレも昔は一般人普通の人間だったので魔力は弱いですからね。

こうちゃの魔力に透視魔法が打ち負かされないといいんですけど。

こうちゃも昔は一般人だったのになんであそこまで、魔力が増大したんでしょうか。

フェ「っ…アレは…?!」

こ「フェレ!」

フェ「ゔ…大丈夫…ちょっと目が痛んだだけだから…」

レ「もう休んだ方がいい」

フェ「でも…」

レ「オメーの目が今は最優先事項だ」

フェ「アレは生き物だった…透視魔法が使える俺が見ないと…」

こ「そこまで、見る必要はないよ…最悪、僕が近づいてみてくればいいし」

ロ「いや、それはもうできない」

こ「なんで?……!」

ロ「気付いただろ…腐敗臭がしてる」

こ「腐ってきてる…」

フェ「じゃぁ、なおさら俺がみなきゃ…」

レ「……俺にやらせろ」

ルー「うぇぇ?!なんでレイトが?」

ラ「こいつに同意するのは嫌だけど、俺も同意だよ。レイトは透視能力持ってないだろ?」

レ「…俺は探査眼エクスプローラを持ってる…それで生き物がなんなのか調べる」

ラ「でも、透視魔法持ってないから、見えないでしょ」

フェ「俺にその探査眼をかけてこうちゃの千里眼を上掛けするのは?」

こ「…あんまり賢いやり方じゃない…フェレは目がいいけど、弱い、最悪の場合また、失明する…今度は僕も治せるかわからない」

フェ「……でも」

フェレが口を開きかけたその時、レイトが口を挟みました。

レ「なにも、透視魔法を俺にかけれねぇわけじゃねぇんだろ」

多分レイトは、フェレの透視魔法を自分にかけて、その上でこうちゃの千里眼を使い、自分の探査眼を使うということを言いたいのでしょう。

こ「でも、そんなことしたら、レイトが失明する可能性が…」

レ「フェレより失明する可能性が低いんだ、俺でやるしかねぇだろ」

ルー「でもどうやって覚えるのさ、こうちゃくんの口ぶりによると、効果を与えられるのはほんの数秒ちょいに見えるけど」

こ「うん…まぁ持って10秒かな」

レ「いや、十分だ」

ディ「どういうことですか?10秒間で全てを記憶するのは難しいのでは?」

レ「ん、まぁなそりゃ流石に俺だって10秒であの生き物の性質とか全てを記憶すんのは無理だ」

ルー「じゃぁどうやって?」

レ「俺の持ってる記憶過多クレイジーズメモリーでな」

こ「なるほどね…記憶過多で数秒見て、全部覚えるつもりだね」

魔法の使いすぎで、魔力不足にならないといいんですけどね。

あぁでも、こうちゃとレイトの心配は要りませんね。

あの2人は、この仲間内の中でも、トップクラスに魔力が高いですしね。

こ「行くよ…」

レ「あぁ、来やがれ」

フェ「どうしてこうなっちゃうかな…」

こ「遠視能力、千里眼、レイトに付与を」

フェ「透視魔法、レイトに付与を」

レ「探査眼、」

ズァァァッ

レ「っ…見えた!記憶過多!」

ブァァァァッ

こ「止めるよ!」

フェ「わかった」

レ「っ…」

パシュンッ

こ「ふぅ…」

フェ「レイト、覚えれた?」

レ「……あぁ、バッチリだ」

こ「よし!」

レ「じゃぁ今から、記憶共有メモリーシェアするぜ」

ルー「オッケー」

レ「…記憶共有」

フワァァァッ


✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚

探査結果

物体 ドラゴン

hp 12/235

属性 炎

状態 腐食化が進んでいる このままいると腐食体ドラゴンになる

治療が成功する可能性  50/100%

✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚

こ「ふーん…」

ロ「ほぉ…」

ルデ「うお…」

ルナ「わぁ…」

ルー「…わぉ」

ディ「おう…」

ラ「ほへぇ…」

フェ「あー…」

……じーっ。

ワォ、みんなして(僕も入れて)レイトとルデの方を見るんですね。

まぁあの2人が研究チームであり、医療班でもありますからね。

レ「おいオメーら…」

ルデ「あの、みんな…」

レ「こっち見んじゃねぇ!(汗)」

ルデ「こっち見ないで!(汗)」

でしょうね。

こ「ねぇねぇ、こいつ治せないの?」

レ「あ?!」

『あっ、レイトがルデに余計なこと言うんじゃねぇぞって言う視線を向けてますね。…多分通用しませんよ』

ルデ「うぇ?…まぁ治せないこともないけど」

『ほら、やっぱり』


フェレside

『あーあ、言っちゃった』

ルデが治せないこともない、とこうちゃに伝えたせいで、こうちゃの目がランランと光り輝いてるよ。

こ「ふーん」ワクワク

レ「でっでも、失敗したら大変なことになるし!2人だけじゃ気が重いっていうか」

そういう言葉はこうちゃには通用しないよ。

『だって俺、経験者だもん』

こ「よし、レイト、ルデ…こいつ治して!」

ほらやっぱり…。

がビーンってレイトが打ちひしがれてる横で、ルデがやる気満杯になってるよ。

レイトがルデに恨みがましい熱烈な視線を向けてるよ。

多分ルデはわかって無視してるね。

『レイト…多分だけど、ルデはさっきの言葉もわかって言ってるよ。早く気付いて…』

あーあ、今日も朝から騒がしいね。

『夜があった時よりずっと静かだけどね。』

                    to be continue…


次回!ドラゴン治る!?徹夜レイトの旅の巻…

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