決・闘


 完全に決まった。明らかにかませ犬的なセリフだが、この際どうでもいい。


 「ユウトが私を倒す・・・本気で言っているの?」


 「あいにく、そのつもりだよ」


 「わかったわ、教育の時間よ」


 その言葉とともにカワナミは魔法を放つ


 「ジェットファイアッ!」


 カワナミの指先から熱線が俺の腹を狙って一直線に発射される。


 「ぁぶねっ!」


 なんとか避けることに成功したおれは反撃に入る。


 「ダイナミックウェーブ!」


 そう唱えると大量の水がカワナミにむかって押し寄せる。


 「このまま流されちまいな」


 「バインドロックチェーン!」

 

 だがカワナミは自らを鎖で柱に固定し流されることを防ぐ。


 「何やってるのユウト、あなたの家が水浸しよ」


 カワナミに正論をぶつけられるが住所がバレた以上もう、もとからここは捨てるつもりだ、どうでもいい。


 「これで終わりじゃねぇぞ!」


 「いや終わりよ」


 カワナミが言った


 「エクセルマグナビーム!」


 「ガァハッ!」


 カワナミが放った魔法は無慈悲にも俺の腹をを貫く。


 「はい!もう終わりね!教育の時間よ!」


 「・・ふざけんな!俺がどんな思いして働いてたと思ってんだよ・・・」

 「第二の人生は神様が俺にくれたチャンスなんだ!またこんな重労働して溜まるか!」 


 「だまりなさい」


 構わず俺は続ける


 『カワナミ!お前も一回死んだんだ!満足なのか!あんな会社で!あんたも上司に理不尽に怒られたりパワハラされただろう!」


 「だまりなさい!」


 「人の役に立つのは良いが自分を蔑ろにするな!」


 「黙れ!」


 カワナミは声を荒げた、自分の人生を否定された気がしたのかもしれない


 「・・・俺は、スローライフを過ごすよ、新しい自分になるために」


 そう、俺はもう決めたのだ 


 「だから、ここで捕まる訳にはいかないんだよ!!」


 「爆発魔法!ダイナクラッシュ!」


 俺は爆発魔法を上に向けてはなった。


 

 


 


 


 

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異世界転生ブラック戦場 谷春 蓮 @asutorarutai

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