到・着

 「はあ!?何やってるんですか!それじゃ逃げられませんよ!」


 「まっまてまだ中級魔法ぐらいは使える」


 「あのビーム絶対上級魔法ですって!中級魔法なんかじゃ太刀打ちできませんよ!どうするんですか!?」


 「まっまあきっと俺が放ったビームは防がれただろうが爆風によってきっと視界が悪くなっているからその間にどうするか考えよう」 


 「ええぇ・・・」





 「カワナミ!お前!ほんとに撃ったのか?一般人に向けて!」


 「ええ、ですが防がれました、大きいのが来ます、伏せてください」


 「防がれたってユウトにか!?」


 「ええですから早く!」


 (まずい・・・、かなり大きいわねそれにしてもユウトが反抗するなんて・・・やっぱりこの国の人たちを助ける戦力になるように教育しないとだめね)


 やはりその前に迫ってくるこのビームを何とかしなきゃならないだろう。


 「パーフェクトウォール!」


 「いくらユウトが強いといってもあらゆる魔法を防ぐこの壁を突破することなど無理だろう」


 だがユウトの魔法は壁に当たる直前で下にそれ地面に当たり爆発を引き起こす。


 「くっ!!?」


 「全員無事?」


 「ああ、お前のおかげで大丈夫だ」


 よかった、誰も怪我はしていないようだ・・・


 「それにしてもかつての仲間にも関わらず、こんな危険な魔法を放つなんて・・・」


 「えっ?それはカワナミお前も出でh


 「許せない!!」


 「だけど・・・このままじゃ爆風で狙えない・・・」



 


 「結局どうするんですか!?」


 「もうそろそろ攻撃が再開してきますよ!」


 「・・・分かった、エレシアお前が作れる最高の硬度の糸で俺の体を包めるマントを2枚、今作れるか?」


 「ええ10秒もあれば・・・できますが」


 「ありがとう」


 10秒!そんなに早く作れるのかいくら何でも速すぎるだろう。


 だがこれであいつから逃げきれてスローライフを送れることを俺は確信する


 「作れました!」


 「よし!協力して逃げ切るぞ!」




 「砂埃が晴れた・・・これで狙える!」


 そこで狙いを定めるとあることに気づく。


 (何かを羽織っている?)


 「関係ない、撃とう」


 「エクセルマグナビーム!」


 ビームは確かに足に当たる、が貫くことはなく軽傷を与えただけのように見えた。


 (あの羽織っているものか?・・・いいだろう真っ向勝負だ!)


 「エクセルマグナァァァ・・・ビ―ーム!!!」


 ビームのサイズは同じだがスピード、威力が格段に上がっている、これは耐えられまい。


 


 「来ましたよ!」


 「分かった!」


 



 勝った、私が放ったビームは完全に足を貫いた。


 「やりました、確保に向かいましょう」


 「あのユウトを・・・さすがだな・・・」


 「いいから確保に向かいましょう」


 これからユウトには人々を守る者になってもらわねばなるまい。


 「いました」


 ユウトは足を撃たれて動けないのであろう、地面に突っ伏していた。


 「久しぶりだな、ユウト、お前は全く変わっていない、その責任の無さもだ」


 そこで私は違和感に気づく、私がここに来るまでにユウトは一言も喋っていない。


 「まさか・・・」


 ユウトの顔を確認するとまるでのっぺらぼうの様に顔がなかった


 「こいつは・・・分身だ!!」


 



 


 


 

 



 


 

 


 


 


 

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