第79話 つらぬきのソフトVS零

 榊家の使用人、零。


 彼女は仕事(犬の散歩)で外出する以外、滅多に家から出ようとはしない。


 体を動かすことよりも、頭を動かすことよりも、ただただ呆け、居眠りでもしながらのんびり時間を過ごしていたいという、超が付くほどのダメ人間、それが零である。


 ダメ人間になったその理由。


 それは単純に、彼女が頑張れば頑張るだけ、空回りするタイプの人間だからだ。


 炊事洗濯家事掃除、零に任すのならば、その辺の野良犬にでもやらせておけ、が彼女を知る者たちからの助言なり。


 人が普通に出来ること。


 不器用な零には出来ないことが多すぎた。


 失敗ばかりする毎日に、努力しても人並み以下の結果しかついてこない。


 故に、彼女は努力することを早々に諦めた。


 努力せずとも持ち得た才能のみで、己を生かす。


 それが零にとっての生き様だ。


 いや、生き様だった。


 榊白帆という、零よりも優れた才を持った、変わり者・・・・の巫覡に出会うまでは――…。



「………」


 榊家の一階のリビング。


 四人家族が一緒に映画を楽しめるようにと工夫が施されたその空間。


 零は一人、六人掛けのソファーへ横になって、無表情のままに天井を見つめていた。


 何も考えず、何も感じず、ただ瞼を閉じては開きを繰り返し、ジッと白い天井へと視線を送る。


 他人からしたら無駄な時間。


 零はただ、無為な時間を過ごす。


 彼女にとって美春を愛でる次に至福のひと時である。


「零、いつまでそこで呆けているんですか?、最近、堕落が過ぎますよ?」


 まるで上司のような零の同僚、霞。


 毎日飽きもせず、よく小煩こうるさく注意が出来るものだと、零は関心するように内心ごちた。


「美春様の文化祭、行きたい」


「過干渉はよしなさい、嫌われても知りませんよ」


「嫌われてもべつにいい、私は変わらない、霞と違って」


「…それはどういう意味です?」


「さぁ、どういう意味だろ」


 鋭くなった霞の瞳。


 それをみて、面倒事を避けるように零は欠伸を漏らし、瞼を閉じた。


神楽かぐらが居れば十分、我々は目立たぬよう大人しく三人の帰りを待つのみ、くれぐれも出しゃばらぬように、…いいですね?」


「だからこうしてる」


「………減らず口を」


 口をへの字にして、洗濯ものを取り込みに行く霞。


 お淑やかそうに怒った感じの表情。


 零はそれを真似て表情筋を動かしてみる。


 しかし、霞とは何かが違うと思い至り、いつもの無表情へと戻した。


 美春の部屋が先にある天井。


 零は再び見つめ、無為な時間を流して過ごす。


「……むっ」


 呆けて見つめ続けることしばし、違和感。


 零はソファーへと張り付けていた背を起こし、天井の先を見つめながら僅かに目を細めた。


「零、そろそろコマ君様のお散歩へ……、零?」


 洗濯籠を両手に持った霞の横を素通りし、零は階段を上がる。


 誰もいないはずの二階。


 僅かに感じる何かの気配・・


 零は力み、美春の部屋のドアノブへと手を掛けた。


 ゆっくりと開ける。


「……」


 廊下の光が差し込む薄暗い部屋の中。


 PCの電源が一人でに稼働して、モニターの一つを明るく照らす。


 照らされた画面に映るは、何かのを開けて佇む西洋甲冑を身に着けた騎士。


「……あれは」


 美春が未だに攻略できないデモンズソフトと呼ばれるゲーム。


 それに出てくる作中最強のボスと名高い、つらぬきのソフト。


 零は首を傾げ、画面に映るそれをみた。


 ふと、つらぬきのソフトの頭部が動く。


 まるで画面越しの零を視るように。


 気配が強まる。


―――ザワッ。


「――ッ」


 嫌な予感。


 それが本能を刺激した瞬間。


 零は動き、モニターを粉砕、からのPCエンジンを破壊。


 美春が大金を叩いて買ったそれらが、ものの見事に零の素手によって鉄くずと化した。


 PCエンジンの稼働音が消えて静まり返る部屋。


 零は後ろをゆっくり振り向き、気配を辿る。


 辿った先、右手に長剣、左手に短槍を持った騎士がいた・・・・・


 デモンズソフト最強の守護者、つらぬきのソフト。


 隔世から顕現す。


「ここより先は弱き者の世界」


 破壊した画面に映っていた、つらぬきのソフト。


「この場は零度の世界」


 甲冑の音を響かせながら、禍々しいほどの魔力を滾らせる。


「甘さはない」


 低い声音でそう言葉を紡がれた刹那。


 世界が氷にいざなわれた。


 零とつらぬきのソフトを除いた部屋のもの全てが凍てつき、静止する。


「千は観た、避けるの簡単」


「……」


 氷牢と化した部屋の中で対峙する二人。


 互いに見つめ合い、そして――動く。


―――ガキンッ!!。


 にらみ合いを征し、先に動いたのは零。


 いつの間にか手に持ったボールペンを、甲冑の僅かな隙間を狙って投擲。


 つらぬきのソフトは避けるか弾くか迷ったのち、後者を選択。


 左手に持った短槍で、強弓から放たれた矢の如く飛んでくるそれを弾き、空いた右手の長剣で迫る零を逆襲。


「カウンター待ち、そう来ると思った」


 美春の配信をこっそり霞と二人で初期の頃から見ていた零。


 つらぬきのソフトの行動パターンは知り尽くしている。


 故に先手。


 基本的にカウンター待ちのつらぬきのソフト。


 零はカウンターのカウンターを狙い、見事、それの背後をとった。


 ゲームと現実、よく考えもせず動けた彼女は、流石というべきところだろう(皮肉交じり)。


「――ッ!!」


 最大火力の一撃。


 鎧をぶち抜く勢いで、つらぬきのソフトの背に向けて零は拳を突き出す。


 狙い、穿つは心臓部。


 人であれば絶命は必至。


―――ドブォンッ!!!。


 一撃必殺の拳。


 つらぬきのソフトは紙一重でそれを避け、同時にバックステップからの速度を重視した短槍での払い切りで細首を狙う。


「そんなモーションは無かった、バグ?」


 鼻先を掠めた一振り。


 零は右手の親指で、筋の通った鼻をピッと弾きながら、次いでに迫る長剣での突きを躱す。


 立ち位置が入れ替わり、今度は互いに距離を開けての見つめ合い。


 探り探られを繰り返し、しびれを切らす様に零から徐々に近づいていく。


「零ッ、美春様の部屋で一体何をして……、ッ!?、何奴ッ!!」


 力を込め、一歩踏み出そうと零が前のめりになった時、霞がその場に登場。


 つらぬきのソフトを見て、瞬時に構えを――…、


―――パシッ。


「鈍感」


 構えをとった霞の首目掛けて飛んできたボールペン。


 それを難なくつかみ、零。


「す、すみません零、…油断しました」


「ん、別にいい、いつものことだから」


「…そうですか、それよりもあの賊は一体……、む?、消えた?」


 たった今、対峙していたつらぬきのソフト。


 霞は忽然と目の前から姿を消したそれを探す様に、氷に覆われた部屋の中を見渡す。


「もう逃げた」


「え?」


「霞のせいで逃げられた」


「え?、……あ、すみません」


「別にいい、いつものことだから」


「……そうですか」


「それよりも…」


 どことなく項垂れる霞を余所に、零は右手に掴んだボールペンへと視線を落とす。


 零が最初の一手目に選んだ攻撃手段。


 つらぬきのソフトは真似るように、床へと突き刺さっていたそれを霞めがけて蹴り上げた。


 あの敵はゲームの時とは違い、学習する・・・・


 零はその事実を本能で受け入れた。


 そして、美春のボロボロになったボールペンを、和風なメイド服のスカートの内ポケットに仕舞い、開けられた窓の方をみた。


「後片付けよろしく」


「え、あ、はい……って、零は何処へ?」


「決まってる、文化祭」


 そう言い残し、零は窓から外へ。


 つらぬきのソフトが向かったであろう、美春の元へと駆けた。


== 場面は変わって文化祭 ==


「んきょぉおおーーーッ!!、なんと陳腐で愉快なアトラクションかッ!!、くるしゅうない、くるしゅうないぞっ!!、もっとわららを楽しませてたもーーッ!くかーっかっかっかッ!!」


 二年七組の出し物、ミニマムなジェットコースターで宇宙旅行。


 銀河を巡る線路が教室内にとぐろを巻くように引かれ、滑車の付いた宇宙船で冒険の旅へ。


 鬼の仮面をしたリエルノは今、キャッキャと声を上げ、楽し気に一人で銀河を巡っていた。


「美春ッ、美春ッ!!、次は私なッ!!私が乗るからなッ!!」


 両手を上げ、「んきょーーッ」と奇声を上げるリエルノ。


 それをみて、もう一人のお子ちゃま(SK)が我慢できないといった様子で声をあげた。


「乗るのはいいんだけど、もっかい並んでからにしろよ」


 すでにリエルノの一つ前にアトラクションを楽しんでいたSK。


 雪美に指摘され、背後の行列を見た。


「愚弟の番を私が乗るッ!!それで並ばなくて済むッ!!」


「いや、俺は乗るつもりで並んだんじゃないから、二人の付き添いでただ並んでただけだから」


「でもちゃんと並んだんだから代わりに私が乗ってもいいだろ?」


「俺が乗るならともかく、あんたが乗っちゃだめだろ」


「なんで?、いいじゃん私が乗ってもッ、あと、あんた呼び止めろ!!、お姉ちゃんか、いのぴーって呼べッ!!」


「呼ぶか、あんたこそ愚弟よびやめろ」


「うるさい!、生意気だぞッ!!」


 いーっと、威嚇する様に整った歯並びを見せたあと、SKはぷんすか地団太を踏む。


 雪美はその様子をみて、流石は兄貴の友人、一癖も二癖もあり過ぎると溜息を吐いた。


「くかーっかっかッ!!、思いのほか楽しめたッ、ほれッ、褒美じゃ受け取れ受けとれーいッ!!」


 巫女服の裾から金平糖袋を取り出し、その中身を豪快に宙へと放り投げるリエルノ。


 床に散らばる金平糖。

 奇行に動揺する周りの人たち。


 雪美は迷惑が過ぎる馬鹿の頭を、道中でもらったハリセンで思いっきり引っ叩いた。


「小僧、今死ぬか?」


 頭を叩かれたことでマジ切れリエルノ。


 浮かれた気分が一変。


 仮面の下は笑顔から真顔へ。


 雪美に生死を問うた。


「人様の迷惑考えろバカ、誰がそんな床に散らばった菓子を喜んで拾うんだよ、渡すなら直接丁寧に渡せ」


「居るではないか、喜々として拾う者がほれそこに」


「そんな奴…」


 そんな奴いるわけねぇ、と口を開きかけた雪美の視界に、黒い顔布を掛けた小柄な女性らしき人物が、我先にと金平糖を拾う姿が一人映る。


 音も無く、気配を抑えて拾うショートヘアの誰かさん。


 洗練された体の動きから伝わってくるただ者ではない雰囲気。


 雪美は、霞と零からそれとなく聞かされていた人物を脳裏に過らせた。


 床に散らばった金平糖を全て摘まみ上げ、綺麗な布でまるで宝物の様にそれを包み込んだあと、顔布を掛けた女性?は、人ごみに紛れるように消えていく。


 雪美は何とも言えない表情を浮かべ、口を噤んだ。


「こらッ、美春!!、お菓子を捨てちゃダメでしょっ!!、っめ!!」


「捨ててはおらぬ、分けてやったんじゃ、下賤な蛆共にのぅ、くけけけ」


「わけるならちゃんと分けなさいッ!!、っめ!!」


 お姉ちゃん面するSK。


 リエルノは盛大に顔を顰めながら、「ふんっ」と鼻を鳴らし、次なる娯楽を探しに教室を出ていく。

 

 ご機嫌だったり斜めだったりすぐいじけたりと、手のかかる子である。


「お、雪美じゃん、おっすー」


「よー雪美、なんかこの辺、ひと多くねー?」


 ざわつき出す教室内から三人が出てすぐ。


 背後から小学生の声が二つ。


 リエルノとSKは振り返り、雪美はそんな二人の手を握って早足になって人ごみの中を進む。


「ちょちょちょっ、なんで逃げるッ!?」


「おい、両手に花とかふざけんなッ!!、お前はいつから恋愛モノの主人公になったんだッ!!」


 何処までも追いかけてくる二人の少年。


 一人は疑問に、もう一人は嫉妬に駆られ、逃げる雪美の背を追ってくる。


「あれ愚弟の友達じゃないのか?、なんか言ってるぞ?」


「あいつらは別に無視していい存在だから」


「こ、小僧ッ、いい加減…てて、手を放せッ!!」


 リエルノが強引に雪美の手を振り払い、逃げ足が止まる。


 追いかけてきた二人が追い付いた。


「親友でバンド仲間の俺を無視とかひでぇよ、雪美ぃ」


「あ、知ってます?お二人さん、雪美って結構エッチで、俺が拾ってきたエロ本とかベッドの下とかに隠し持ってるんすよ?、知ってました?ムッツリな男ってきもいっすよね?ね?」


 無視されたことをシンプルに嘆く少年、ひたすら好感度を下げに来る少年。


 雪美は出鱈目を吹く後者の口をハリセンで黙らせ、前者だけをリエルノとSKにしぶしぶとした様子で紹介した。


「ども、『おるたマーチ』ってバンドでGt&Voやってる赤羽真一あかばしんいちです、雪美とは親友の仲なんでよろしくどーぞッ」


「僕は『おるたマーチ』のBa&Choやってる草田樹くさだいつきっていいます、雪美君とはそのぉ、…アレな関係なので、もう少し距離をとってもらえると助かります、はい」


 爽やか笑顔で赤羽真一。

 乙女な感じで草田樹。


 雪美は勝手に自己紹介を始めた草田樹の顔面を、持っていたハリセンで思いっきりぶったたいた。


「ほぅ、小僧の親友とな?」


「おぉー、愚弟にも友達いたんだなぁ」


 何処か関心した様子で二人。

 

 雪美は苦い表情を浮かべながら、気まずげに顔を逸らす。


「ところでお二人さんは雪美のなんなんだ?」


 顔面を抑えて蹲る草田樹の隣で、率直な疑問を口にする赤羽真一。


 その問いに、SKが胸を張って答える。


「私は愚弟のお姉ちゃんだッ!!」


「へー、そうなのか、姉がいるなんて知らなかった、なんで教えてくれねーんだ雪美」


「姉じゃないからな」


「え?、どゆこと?」


 謎な会話の展開に、赤羽真一は困惑の表情。


 しかし、まぁいいか、と今度はコスプレ仮面な白髪少女、リエルノを見た。


「そっちのコスプレ仮面の人、もしかして美春さんですか?」


 小中と一切声変わりの無かった美春。


 特徴があり過ぎるその声を先ほど聞き拾い、赤羽真一は誰かを察した様子で口を開いた。


「いやぁ、久しぶりっすねぇ、夏休み前にもあったけど、こうして面と向かって会うのはぁ……何年ぶりだ?お?」


 算数が苦手な赤羽真一。


 流れた年月を数える途中、指を十本折りたたんだタイミングでそのままフリーズ。


 数秒後、「ところで」と話題を切り変えた。


 中々にお馬鹿さんである。


「美春さん、うちのクラスの女子が会いたがってましたよ?、今日、きてるんで会ってやったらどうです?」


わららに会いとぅとは身の程知らずにもほどがある、案内せよ、小僧の親友とやら」


「あ、はい、小僧の親友です、……って、えーと、つまり?」


「美春があってくれるってさッ、よかったな愚弟の親友」


「あ、はい、愚弟の親友です、どもです」


 親友扱いされて、思わずにやける赤羽真一。


 その横顔を、雪美はハリセンでおもいっきりぶったたいた。


「なるほど、コスプレの方はお兄さんでしたか、…ということはそっちのお可愛い人は雪美の彼女さんとかじゃなく、お兄さんの彼女さんってわけですね?、いやぁ、なっとくなっとく」


 顔を抑えて悶絶する赤羽真一の隣で、どこかホッとした感じの草田樹。


 さりげなく雪美の肩に手を置き、「どんまいッ」と口にして、再び顔面にハリセンを喰らう。


 阿保の子である。


「今、女子たち、丁度、美春さんのクラスにいるみたいですね」


 スマホをタップして赤羽真一。


 リエルノは大仰に鼻を鳴らしたあと、またチヤホヤされることを期待して、先導し始めた少年二人の後に続く。


「む、SK、どうした」


 突然、背後で立ち止まったSK。


 リエルノは振り向き問う。


「…あ、いや、なんでもない」


 何処か余所余所しい、彼女らしからぬ弱々しい態度。


 変な奴、と思いつつも、リエルノはSKがさっきから、ちらちらと視線を寄こしている方へと顔を向けた。


 顔を向けた先、褐色の肌にショートヘアな女子中学生。


 如何にも気が強そうなそのスレンダーな女子を先頭に、小物らしき連中がニヤつきながら背後に数名こっちに来る様子が窺えた。


「なんじゃ、あ奴ら、我が物顔で道を行きおってからに、蛆の分際で不快じゃのぅ」


 一目見ていけ好かない連中だと眉を顰めたリエルノ。


 殺す、事はしなくとも、恥ぐらいはかかせてやろうと、進む方向を変える…が。


「み、美春、ちょっと私、用事できたから先行っててくれッ」


「む?、用事?、わららと過ごす以上に大事な用事があると?」


「い、いいからっ、先行っててってッ」


 頬を膨らませて眉を顰めるリエルノ。


 その背を雪美の方へと押し、SKは「じゃ、またあとでなッ」と言い残し、向かってきていた女子中学生グルプの方へと走っていった。


 SKの知り合いらしきそのグループ。


 リエルノは不機嫌そうに顔を顰めた。


「ちょっと俺、様子見に行ってくるは」


「ふんっ、わららよりも、あの蛆共と行くことを選んだんじゃ、気に掛ける必要などないッ、行くぞ、小僧ッ」


 SKを追いかけようとする雪美の手首を掴み、リエルノは自身の教室へと少年二人を連れて向かうのであった。

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