第66話 ゲリラお泊り会

「こんにちわ、お邪魔しますッ!!、…これ、つまらなくないものですがッ!!、美味しいものですがッ!!」


 俺に手招きされて榊家の玄関を潜ったSK。


 彼女は元気な声であいさつをし、背中にしょった少し大きめの鞄からコンビニ袋を一つ取り出して、それを零さんに突き出した。


 ご挨拶の品といったところだろうか。

 わりと律義なことをする。


 粗雑な彼女らしからぬ行動。


 おにぃにでも言われてのそれか?。

 それとも意外と細かい所に気が行くタイプ?。


 何にしろ、意外である。


「ふむ」


 何処か値踏みするような視線をSKに送りつつ、零さんは突き出されたそれを受け取る。


 何が入っているのか気になった俺。

 プレゼントの中身を零さんと二人、覗き込む。


 中には小学生が好きそうな駄菓子が五つほど入っていた。


 ご挨拶の品に駄菓子。

 SKは中々におこちゃまである。

 今度配信でネタにしてやるとしよう。


「私は夢野祈ゆめのいのりッ、ラッシュのお姉ちゃんですッ!!」


 迷いなく俺のもう一つの名前を晒すおこちゃま。


 おいたが過ぎるぞふざけんな。


 人様の秘密を挨拶がてらにバラすんじゃねぇ。


 いくら俺のせいで機嫌が悪かろうと、これに関しては看過できない。


 というか俺は一度だってお姉ちゃんとは認めていないんだが?。


 何を考えているんだSKは、まったくもうッ。


「あ、おいッ、まだご挨拶がぁー」


 これ以上の失言をさせないため、俺は靴を脱ぎ終えた彼女の手を引いて二階の自室へと向かった。


== ラッシュな自室 ==


「さっきのお姉ちゃんか?、凄い美人だな」


 部屋を興味深げに見渡しながら美少女(SK)。


 俺はデスクの隅に追いやってあった手帳を手に取り、会話を試みる。


『姉ちがう、使用人』


「……使用人、ラッシュの家はお金持ち?」


『まぁね』


 我が家はありふれた家庭。

 だけど如何にも育ちのいい母の実家は多分お金持ち。


 羨ましそうな目で見てくるSKに承認欲求を刺激された俺は、気分がいいので大いに頷いて見せた。


 尚、俺の所持金は十六円である。

 明日の娯楽もままならない。


 はぁ、お金が欲しい。


『もう一人、使用人いる』


「…まだいるのか」


『地下室ある』


「……ふぅん」


『数十万するドラムある』


「……」


『見せてあげようか?』


「…べつにいい、楽器とか見飽きてるし」


『えんりょしなくていい、叩かせてあげる、8ビート教えてあげる』


「遠慮してないし、教えなくていい……それより、なんでずっとREIN無視してた?、一週間もずっと」


 隣の部屋を案内した後に地下室でも見学させてあげよう、などと鼻を伸ばしていたら、触れられたくない話題に突入した。


 徐々にSKの顔が曇っていく。


 無視されたメッセージの一つ一つを思い出しているのか、ちょっとずつその可愛い顔が怒りに染まっていってる。


 黒のウェーブがかったクセッ毛。

 その毛先がメラメラと燃え上がるように見えてきたのは気のせいだろうか?。


 お、恐ろしや…。


「ずっと連絡まってたのにっ、なんでメッセージ返さなかったんだッ、ラッシュの馬鹿ッ!!」


『ねてた』


「嘘ッ!!」


 はい嘘ですごめんなさい。


「つぎ既読無視したらもう絶交だからなッ!!」


 絶交それは困る。

 SKは数少ない同年代の同志。

 縁を切られるのはとても悲しい。


 俺が悪かった。

 だからラッシュを見捨てないで。

 これからもコラボで売名させて頼む。


 大会のゴタゴタでチャンネル登録者が一気に30万人を超えた、ケモっ娘のケロぺロス・SK・バレット。


 人気も上々、評価も上々。

 個人の中では飛び抜けたVTuberとなったSK。


 彼女の人気は今後、さらなる上昇が見込まれる。


 将来有望なVTuber。


 その友人枠をキープしたいラッシュな俺。


 彼女の怒りを鎮めるため、精いっぱいの浅ましい気持ち…ではなく、謝罪の気持ちを込めてペン先を走らせる。


『ごめんなさい』


「許さんッ!!」


 即答。


 精いっぱいの謝罪を記して見せても、簡単には許されない。


 よほどこの一週間、怒りを溜め込んでいたことが伺える。


 さて、どうしたものか…。


 そっぽを向いて仁王立ちするSK。

 どうゴマを擦ったものかと思考。

 ふと、あることを思い出す。

 思い出したのは家族の日常。


 機嫌を損ねた母に、毎回度肝を抜くようなプレゼントをあげていた親父の姿。


 プレゼントを受け取る度、親父のことを微笑んで許していた母の姿。


 仲睦まじい二人のありふれた日常。


 それを思い出し、俺の頭頂部に閃きのマークがピコーンッと浮かぶ。


 どれほど怒っていてもプレゼント一つで一件落着。

 我が家の平穏はそうして今日まで保たれてきた。


 つまりはそれに習えばいいということ。


 誰だってプレゼントを渡されればにっこりスマイル。


 中々に名案である。


 お金はない。

 プレゼントは買えない。

 ならば真心籠ったお手製の安眠枕だ。

 SKもきっと俺のことを許してくれるだろう。


 母や霞さんみたいに喜んでくれるとうれしいなぁ。


「……なにしてる?」


『プレゼント作ってる』


「…プレゼント?誰の?」


『SKの』


「…私の?……、なにくれる?」


『ひみつ』


「……ふーん」


 早速プレゼントの制作に取り掛かった俺。


 背中に少女の期待する視線を浴びながら、忙しなくティッシュを丁寧に一つ一つ丸め、詰める用のビニール袋をカラフルにマジックで塗っていく。気分で星マークを添えておいた。


 そして約一時間ほどかけ、俺はSK専用の安眠枕を完成させた。


『できた』


 文字を見せ、安眠枕をプレゼント。


 SKは感極まったのか、無言で受け取った後、しばらく俯いてプルプルしていた。

  

 満足してくれたようで何より何より。


 これで機嫌も治ったことだろう。


 ふぅ、一件落着である。


「ゴミじゃんッ!!」


 キッ、と俺を睨みつけてSK。

 さっきよりも怒っている気がする。


 一体どうしたというのか。

 まさかプレゼントが気に入らなかったのだろうか?。


 そんな、まさか、あの安眠枕だぞ?、あり得ない。


「ごみ入れたゴミじゃんッ!!、こんなのプレゼントじゃないッ!!」


『ゴミNO、安眠まくら、ぐっすり眠れるプレゼント』


「一時間無駄にしたッ!!馬鹿ラッシュ!!」


 酷い言われ様だ。


 そんなに安眠枕が気に入らなかったのだろうか?。


 母も霞さんも絶賛してくれたというのに。


 使うのが勿体ないと言って、部屋にずっと飾ってくれているのに。


 やれやれ、これだからおこちゃまは。


『いらない?』


「いるッ!!」


 SKがいらないなら勿体ないので零さんにでもあげようかと思ったがいるらしい。


 なんだ、ただ怒ってるぞアピールがしたかっただけか。


 まったく、デレ要素ゼロのツンデレさんなんだからSKは。


「……ラッシュはおかしい、色々と」


『おかしくない、普通』


「病院で頭の精密検査してもらった方がいいぞ……まったく」


 SKはそう言うと、背負っている鞄に安眠枕を詰め込んだ。


「……じー」


『なに?』


 プレゼントを受け取って満足した様子のSK。


 ソワソワと、腰をそのへんに落ち着かせることもなく、俺のことを見てくる。


 誰かにただ見られているというのはストレスだ。


 言いたいことがあるならはっきり言ってほしい。


 そして俺を見ないで。


「なんでフードと仮面まだしてる?」


 白くなった髪を隠すためのフード。

 コンプレックスと瞳の色を隠すための狐の面。


 彼女のその目が外せと訴えかけてくる。


 ここは我が自室テリトリー

 付けるも外すも俺の自由。

 外すわけが無かろうて。

 ばかたれが。


『身バレ防止』


 この場をやり過ごそうと、適当に返す。


「もうバレてるじゃん」


『だれに?』


「私に」


 しばしの沈黙。

 俺は布団の中へと入っていった。


「ホモ製造機ってラッシュのことだろ?」


 ホモ製造機…、急に何を…。


『NO』


 掛け布団から腕だけを出し、やり取り。

 全く身に覚えがありませんを突き通す。

 

「榊美春ってラッシュのことだろ?」


『NO』


「嘘つきッ!!、表札は榊だったぞ!!、おにぃもラッシュが美春だって言ってたぞッ!!」


『NO』


 豪神王ラッシュが俺だと完全にバレている。


 彼女がここへ来たということはそういうことなのだ。


 だがしかし、受け入れ難い。


 俺は半ば放心状態のまま、その後もしばらくNONOマシーンと化す。


「次NO出したら絶交だからなッ!!」


『NO』


「……」


 沈黙の中、SKがため息を漏らす。

 何となく気まずかったのでそのままNOを突きつけておく。


「じゃぁ、美春はラッシュじゃない?」


『NO』


「やっぱりラッシュは美春じゃんッ!!嘘つきッ!!」


「あ」


 勢いと流れでついNOを突き出す俺。


 慌ててYESの文字を見せようとするが時既におせち。


「まさかラッシュがあのホモ製造機だったとはなぁ~」


 考え深げにSK。

 勝手に納得しないでいただきたい。

 本人が違うと言っているのだから違うのだ(白目)。


 というか、ホモ製造機ってなんぞ?。

 お菓子を作る機械か何か?。

 ……え?。


『ほもせいぞうきってなに?』


 聞きたくなくても質問。

 俺は思い過ごしであることを祈った。

 

「どんな男子も虜にする男子、それのあだ名がホモ製造機、…うちの学校の連中がよく口にしてた」


 思い過ごしではなかったようだ。


 ホモ製造機。

 不名誉極まるあだ名。

 いつの間にかそんなものが世間では出回っていたらしい。

 

 もう名前と姿を晒して外を出あるけない。


 誰だそんな酷いあだ名を作った奴は。


 許せん。


 ムカつく、イライラする、もう寝る、おやすみ。

 

「ラッシュ」


 ふて寝を開始した俺。

 ベッドの脇まで近づいてきたSKに、『なに?』と文字を見せる。


「オフでは……、美春って呼んでいい?」


『ご自由にどうぞ』


 可愛い感じでなければ、不名誉なあだ名でなければ構わない。


 それもまた、俺の大事な名前なのだから。


「じゃ、じゃぁ、かわりに私のことはいのりってよんでいいぞ?」


『あい』


「よしッ、きまりだなッ!!」


『あい』


 適当に相槌を打っていると、SKは嬉しそうに声を上げた。


 俺とは真逆のテンションである。


 何が嬉しくて笑っているのか。


 お子ちゃまは悩みも抱えず能天気。


 羨ましい限りである。


「美春、美春、もう身バレしてるんだからそれの意味ないよな?」


『あい』


「もう隠す必要ないよな?」


『あい』


「じゃぁ、見てもいいよな?」


『あい』


 あい、あい、…あい?。


 ん?、ちょっとまって、今なんて――…、


――かぱっ。


 あおむけの状態で目と目が逢う。


 仮面越しにではない。


 至近距離でSKの顔が何にも阻まれず良く見える。


 仮面が外された。


「……」

「……」


 互いに無言。

 互いに瞳をぱちくり。


 俺はパクパクお魚さん。

 SKはお口を開けるハニワさん。


 沈黙が流れる。


 そして世界が停止する。


「…咄嗟につかちゃた」


 素顔を見られるストレスから逃れるために世を静定。


 意のままに動かすことのできる景色。


 俺は一人、そこにいた。


「……せっかくだし戻そうかな?」


 使うまいと意識していたが、使ってしまったものはしょうがない。

 

 何度も使用しなければ、確か視力に問題は無い筈。


 怒られた時はその罪をどうにかしてリエルノに擦り付けよう。


 とにもかくにも、次の瞬きが起こる前に、SKの逆鱗に触れないようちゃんとメッセージを返しに過去へと戻ろう。


「んむむむむっ」


 開き直った俺は、一週間前に戻るため、瞳を閉じないよう更に景色へと意識を集中。


 巻き戻る景色。

 それを加速させていく。


 日付も跨ぎ、過ぎ去った過去が今へと戻ってくる。


 だがしかし、加速させていたはずのそれが、流れる度にその速度を緩めていった。


「なかなか進まん゛…ぬぐぐぐぐ」


 進もうとするたびに足が重くなるような、体の内側に感じるようになった神力とかいう力が抜けていくような感覚が強まっていく。


 あともう少しで一週間。


 だというのにそのもう少しが遠い。


 遠いどころか遠ざかっているような気さえしてくる。


「…ん?、なんだ?」


 ふと、異変に気が付く。


 戻ろうとする景色が、徐々に黒い靄の様な何かに覆われつつあることを。


 黒い靄の様な何か。

 それは見ていると、なんだか怖くなるものだった。


 言い知れぬ恐怖。

 絶望的な場面に遭遇したかのよう。


 戻す時間としては過去最高。


 今までは数秒から数分程度だったからか、こんな変化は無かった。


 一体何が起きている?。


 …分からない、けど、こわい。


―――バチンッ。


 乾燥してきた眼球。

 静電気が走ったかのような軽い痛みが走る。


 思わず瞼を閉じた。

 

 なにがなんだかよく分からないが、弾かれた・・・・ということは認識できた。


 恐怖が遠ざかる。


「あれ?、美春…って、いつの間に移動してたんだ?」


 正常な時の流れが戻った世界。


 背後でベッドの横に腰を落ち着かせていたSKと目が逢う。


 しばし見つめ合った後、視線を外すように時計を見る。


 そして、静止した時の中を動いただけで、俺は過去に少しも戻れなかったのだと自覚する。


 この力、なかなかに万能ではないらしい。


 失明のデメリット。

 長く過去に戻れない。

 とてつもない疲労感。

 強制的に元の時間軸に戻される。

 そして、あの景色にかかる黒い靄の様な、言葉では言い表せない悍ましい何か。


 この力はもう封印だ。

 今後、使うことは無いだろう。


 ばいばい、俺のゴットパワー。

 お帰り、俺のバッドワールド。


「美春、美春ッ!、私、いいこと思いついたぞッ!!」


 困惑顔を満面の笑みに変え、なにやら閃いた様子のSK。


 彼女の声は、さっきの恐怖を忘れさせてくれるような温かみがある。


 普段は喧しくて仕方がないが、今だけは温きゃぁ。


「事故を装って、配信で顔出せ!!、そして私が渡した美春に似たガワに転生だッ!!」


 ………Huh?。


「それで私とアイドルユニット組めば四天王も超新星も超えて世界一のアイドルVTuberだッ!!」


「うぎゅっ」


 俺の両肩をガシっと掴んでSK。

 ちゅーでもするのかってぐらい顔を近づけてきた。


「一緒に世界を獲るぞッ!!、私と美春なら出来るッ!!」


 拘束された俺。

 首をブンブンと横に振る。


「なんでッ!??」


 いや、なんでも何も、そんな身バレ配信なんてするわけがない。


 俺は豪神王ラッシュとしてVTuber活動をしたいのだ。


 有名になりたくてやっているんじゃない、たぶん。


 何を勝手に勘違いして話を進めてるんだSKは、まったくもう。


 これだからお子ちゃまは。


 やれやれだぜ。


「どうしてやってくれないの?どうすればやってくれる?」


 どうしてもやるわけがない。

 俺は無言のまま必死に首を横に振り続ける。


 首が痛くなってきた…。


「何でもするからやってよッ!!」


「……(ブンブンブンッ」


「どうしてもやらない?」


「……(こくりこくり」


「………もういいッ!!」


 癇癪をおこしたお子ちゃま。

 俺の拘束を解き、踵を返してベッドへと横になった。


 そしてそのまま、寝息を立て始めた。


 ……あのぉ、そこ、俺のベッドなんですけど、寝られるとこの後に控えてるデモンズ配信に支障があるかもしれないので早く帰ってほしいんですけど。


「……起きない」


 SKから少し距離をとって俺。


 毛先をクルンクルンしたり、ほっぺをつんつんしたり、ちょっとエッチなことをしてみたりしたが、時たまグーパンチが飛んでくるだけでまったく起きる気配がない。


 時刻は既に18時手前。

 まだ外は明るいが、少しずつ暗くなり始めている。


 親御さんも心配しているだろう。

 早く帰った方がいいのでは…。


―――ブーッ、ブーッ。


 どうにかしてSKを起こそうと考えた俺。


 こちょこちょ攻撃も止む無しと思った刹那、スマホが鳴った。


 なんだろうと手に取る。


 Qwitterからダイレクトメッセージが一件。

 相手はSKのおにぃ、龍宮寺茜からだった。


『こんばんは、豪神王ラッシュさん。今日の妹と【ゲリラお泊り会】、よろしくね。可愛がってくれると嬉しいかな…|ω・)チラ』


「ま、まさか…」


 ベッドわきに置かれたSKの少し大きめの鞄・・・・・


 こっそり中を覗くと、下着やらパジャマやら小道具やらが幾つか見えた。


 完全にお泊りグッズが鞄には詰め込まれていた。


 いつお泊り会なんて決まった?。


 確かにオフコラボオフコラボ言っていたがどうしてそうなる?。


 これは夢か?。


「……は、配信の時間だ」


 勝手が過ぎる状況に理解が追い付かないまま、俺はとりあえずゲーミングチェアに腰を下ろす。


 そしてマウスを手に取る。

 デモンズソフトをダブルクリック。


 配信準備を着々と進めていく。

 ボイスチェンジャーも抜かりなく起動。

 

「こ、こんばんラッシュっ」


 押し寄せるアンチの群れ。

 それを横目に、俺は小声で挨拶。


 背後で寝息を立てるSKを起こさないよう、細心の注意を払いながらライブ配信を開始した。

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る