第39話:殺生の忍者

チャプタ―1

ここは、本部である。

「あの天体を何とかしないと。」

「とって、倒せるのか?」

「地球より、でかいのよ?」

「でも、するしかない。」

「あの天体、不気味だな。」

「口と足と尻尾と。気持ち悪ーっ。」

「行って来る。」

チャプタ―2

俺は、ホックスゲKに乗って、巡回を開始した。

「ブラストを捜してくれ。」

「あの魔道士野郎だな。」

「ああ。あいつから聞き出す。」

「おお、怖っ。」

ホックスゲKは、加速した。

チャプタ―3

サービスエリアへ辿り着くと、そこは、滅茶苦茶に破壊されていた。

「何だ、この状況は?」

「もしかして、バフ獣か?」

「かもな。ん、あいつは・・・。」

そこには、バフ獣「バフゲート」が居た。

「クククッ。あっけなーい。ヒヒヒッ。」

「あいつの仕業か。羅刹共鳴。」

俺は、忍者羅刹 羅刹天モードに変身した。

「そこまでだ。」

「な、何者だ?」

「破壊を断つ忍。殺生の忍者羅刹。見参。」

「ブガイシャ。」

バフゲートは、ブガイシャの大群を召喚した。

「アイターッ。」

「吹。どうする?」

「ホックスゲブラスターで、一掃するのみ。」

俺は、ホックスゲKに乗って走りながら、ブガイシャ達を一掃した。

「キエーッ。」

チャプタ―4

「ヒヒヒッ。斬っちゃる。斬幻衝。バフカッター。」

バフゲートは、俺を斬り裂いた。

「ウワーッ。羅刹丸。」

「あまいな。バフディフレクト。」

バフゲートは、防ぎ切った。

「忍法:風迅炎。」

俺は、飛び上がってから、唱えた。

「効かねえよ。バフスパーク。」

バフゲートは、幻衝力の光線を放った。

「ウワーッ。結界まで、あるのか。」

「ヒヒヒッ。バラバラにしてやる。」

チャプタ―5

そこへ、一人の正義の味方がやって来た。

「そんなんじゃ、駄目だぜ。」

「な、何者だ?」

「破壊を割る忍。破壊の忍者レイドシック。参上。」

「何だと? バフカッター。」

バフゲートは、忍者レイドシックを斬り裂いた。

「ウワーッ。っと、本物は、こっちだ。忍法:地迅炎。」

忍者レイドシックは、空中で、そう唱えた。

すると、ブラストは、幻衝力のマグマに包まれた。

「ウワーッ。何て威力だ。」

「忍者羅刹。後は、任せた。」

忍者レイドシックは、トゥネルLという名の牛型のスクーターらしき物に

乗って走り去って行った。

「ホックスゲスプラッシャー。」

俺は、ホックスゲスプラッシャーを構えた。

「聖幻衝。ホックスゲエアムンターン。」

俺は、バフゲートを浄化した。

「エアヴァヘン。」

バフゲートは、ブラストだった。

「巡回終了。」

「ちっ。もう少しで・・・。」

ブラストは、消えるように去って行った。

チャプタ―6

「ブガイシャ達を一掃しないと。」

そこへ、小々柄と弐がやって来た。

「吹。ホックスゲブラスターを貸してくれ。」

「この場は、私達に任せてくれない?」

「ああ。理解った。頼む。」

俺は、小々柄に、ホックスゲブラスターを手渡した。

チャプタ―7

「召幻衝。ホックスゲビースト。」

俺は、召喚したホックスゲビーストに飛び乗った。

「カイザーモード。」

俺は、ホックスゲビーストを人型に変形させた。

「ホックスゲフリート。」

「マリモンの元まで行ってくれ。」

「了解。行くぞ。おりゃーっ。」

「させるか。はーっ。」

マリモンは、紫色のブレスを吐き出した。

「ウワーッ。ホックスゲフリート。大丈夫か?」

「ああ。だが、私の技が通用する気がしない。」

「俺を飛ばしてくれ。」

「良いのか? はーっ。」

ホックスゲフリートは、俺を宇宙へ向けて、投げ飛ばした。

チャプタ―8

俺は、マリモンの元へ辿り着いた。

「マリモン。お前を止める。」

「人間などに出来るものか。」

マリモンは、俺に体当たりを決めた。

「ウワーッ。ブレードギラーで防げない。」

「クククッ。喰らうが良い。あっけない力の塊を。マリモンフレアスプリクション。」

「ウワーッ。消滅してたまるかーっ。」

「何っ? な、何故、耐えられる?」

「あっけない状況なんて、乗り越えてやるぜ。この世界の大自然の力を使ってでも。」

「させるか。はーっ。」

マリモンは、紫色のブレスを吐き出した。

「大自然の力をまとった俺に、お前の技は、通じないぜ。見せてやる。

 あっけなくなんかならない楽しいというパワーを。」

「な、何だと、貴様?」

「羅刹天の氷彫。」

俺H、自分の幻衝力と気と魔力に大自然の力を融合させたパワーを

ブレードギラーの刃先から放った。

すると、マリモンは、無属性のトゲトゲした氷の塊に包まれた。

「あっけない力が消えてゆく。こんな力が存在していたのか。破壊より楽しい事など、

 あるはずが・・・。」

マリモンは、超新星爆発みたいに大爆発して消滅した。

チャプタ―9

その頃、小々柄と弐は、ブガイシャ達と戦っていた。

「そりゃーっ。」

「はーっ。」

「キエーッ。」

「ん、ブガイシャ達が消えた?」

「吹が勝ったって事かな。」

そこへ、俺は、落下して来た。

「痛ててーっ。」

「吹。戻って来たのか。良くやった。」

「吹。生きてたんだ。良かった。」

「二人とも御苦労さん。」

そこへ、ホックスゲKがやって来た。

「吹。真犯人は、首領という人物だ。」

「理解った。行こう。」

俺は、ホックスゲKに乗って、その場を後にした。

チャプタ―10

ここは、豊洲の地下室である。

そこには、首領とライカン兵が居た。

「マリモンは、あっけなかったな。まあ良い。

 次は、デストリィーギガにでも依頼するとしよう。クククッ。」

「キエーッ。」

俺は、豊洲へ辿り着いた。

「ここで良いのか?」

「ああ。あの建物の地下に、首領が居るはずだ。」

「それじゃ、行って来る。」

俺は、ホックスゲKを降りて、建物の地下へ向かった。

チャプタ―11

俺が建物の地下へ辿り着くと、

そこには、十体ものライカン兵が居た。

「キエーッ。」

「そういう事か。羅刹共鳴。」

俺は、忍者羅刹に変身した。

「はーっ。でやーっ。おりゃーっ。」

俺は、拳や蹴りで、ライカン兵達を一掃した。

「キエーッ。」

チャプタ―12

俺は、キエーレ剤の入った箱を発見した。

「キエーレ剤? 羅刹の牙。はーっ。」

俺は、両手から吹雪を放って、凍結粉砕した。

「クククッ。キエーレ剤さえあれば。ん? 無い。」

「そこまでだ。」

「な、何者だ?」

「破壊を断つ忍。殺生の忍者羅刹。見参。」

「クククッ。邪幻衝。」

首領は、邪気を想像して術を放った。

「ウワーッ。」

「さてと、ここを爆破して・・・。」

「今だ。忍法:風迅炎。」

俺は、唱えてから、巻き物を投げ付けた。

「ウワーッ。喰らえ。必殺:ゴムパッチン。」

首領は、俺にゴム紐を掴ませた。

「何をする気だ?」

「良いから、良いから。」

首領は、思いっきり引っ張った。

「で、どうするんだ?」

「クククッ。離せ。」

俺は、ゴム紐から手を離した。

すると、ゴム紐は、首領を直撃した。

「ヌオワーッ。どうだ、参ったか?」

「次は、こっちからな。脚幻衝。はーーーっ。」

俺は、飛び上がってから、一回転しフルパワーの蹴りを決めた。

「ウワーッ。クククッ。忍者羅刹。またな。フハハハーッ。」

首領は、二等辺三角形の飛行物体に乗って、空の彼方へ飛び去った。

「おい。待てーっ。」

エピローグ

チャプタ―1

ここは、本部である。

そこには、小々柄と弐が居た。

「吹は、いつ、戻って来るんだ?」

「私にも、理解りません。」

「そうか。仕方ない。しばらく、二人で頑張ろう。」

「それもそうですね。」

チャプタ―2

その頃、俺は、ホックスゲKに乗って、日本の何処かを走っていた。

「結構、遠くまで来たみたいだな。」

「何処まで行く?」

「とりあえず、次の高速道路まで。」

「了解。」

ホックスゲKは、加速した。

チャプタ―3

俺が、何処へ行ったかは、言えないな。

また、逢えると良いな。

じゃあな。

破壊を断つ忍。殺生の忍者羅刹。見参。


                    ―完―

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