第13話:真空の忍者

チャプタ―1

ここは、本部である。

俺達は、地雷の解体をしていた。

「後百個か。ふーっ。」

「夕方までに終わらせるぞ。」

「同じ事の繰り返しか。」

「やっと、半分って・・・。」

「ドライバーを構えてと。」

「あ、危なーい。」

チャプタ―2

ここは、スカイツリーのてっぺんである。

そこには、枠が居た。

「クククッ。ここから、おっ始めるとするか。」

枠は、幻衝怪「ギャンブル」に変身した。

「ブラスト。そして、ライカン兵ども、行けーっ。」

「仰せのままに。」

「キエーッ。」

チャプタ―3

その頃、俺は、アプナーIに乗って、東向島辺りを走っていた。

「何か騒がしくないか?」

「この近くだ。そんなバカな。」

「どうした?」

「前後左右から、ライカン兵の大群が。」

「キエーッ。」

俺達は、ライカン兵に囲まれた。

「アプナーI。抜けるぞ。」

「了解。って、強行突破しかないな。」

チャプタ―4

そこへ、ブラストがやって来た。

「忍者キマイラ。ここで、倒してくれる。」

「ブラストまで。」

「こんな時に。くそっ。」

そこへ、一人の忍者がやって来た。

「そこまでや。」

「な、何者だ?」

「破壊を裂く忍。暗黒の忍者ハイブリッド参上や。」

「ライカン兵。」

「キエーッ。」

「ようさん居るな。良えで。忍法:炎迅炎。」

忍者ハイブリッドは、飛び上がってから唱えて、ライカン兵達を一掃した。

「キエーッ。」

チャプタ―5

「新しい正義の味方か。クククッ。」

「ほな、行くで。」

忍者ハイブリッドは、ルシファーフィストを右手に装着した。

「これでも喰らえ。邪幻衝。」

ブラストは、邪気を想像して術を放った。

「おりゃーっ。」

忍者ハイブリッドは、強行突破した。

「拳幻衝。カオスフレアインジェクター。」

忍者ハイブリッドは、ブラストを突き刺した。

「ヌオワーッ。」

ブラストは、大爆発した。

「着陸。」

「こ、この次は、くっ。」

ブラストは、消えるように去って行った。

チャプタ―6

ここは、本部である。

そこには、仙受と筌乃が居て、爆弾の解体をしていた。

「随分、精密に作られているな。」

「配線が複雑すぎるよ。」

「それにしても、鳴汰は、何処だ?」

「ライカン兵と戦っているそうです。」

チャプタ―7

俺は、アプナーIに乗って走って行き、スカイツリーの真下へ辿り着いた。

「枠を倒してくる。」

「行って来な。」

「ああ。いくぜ。ゾディアーク。」

俺は、忍者キマイラ 九尾モードに変身した。

「枠。そこまでだ。」

「来たか。忍者キマイラ。」

枠は、飛び降りた。

「クククッ。私の本性をお見せしよう。」

枠は、ギャンブルに変身した。

「クククッ。我が名は、幻衝怪ギャンブル。」

「破壊を斬る忍。真空の忍者キマイラ見参。」

「ライカン兵。」

ギャンブルは、百体ものライカン兵を召喚した。

「キエーッ。」

「狙幻衝。連幻衝。乱幻衝。シュート。」

俺は、ライカン兵達を一掃した。

「キエーッ。」

チャプタ―8

「喰らえ。はーっ。」

ギャンブルは、重力のブレスを吐き出した。

「ウワーッ。」

「恐魔丸旋空波。」

ギャンブルは、恐魔丸の刃先から、五つの竜巻を放った。

「ウワーッ。何て凄まじさなんだ。」

「おらおらおらーっ。」

ギャンブルは、俺に拳や蹴りを決めまくった。

「ウワーッ。九尾の火炎。」

「させるか。反幻衝。」

ギャンブルは、俺の炎を跳ね返した。

「ウワーッ。」

俺は、変身が解けた。

「良い事を教えてやろう。私の作った超高性能爆弾

「ギエールグレネイド」のスイッチを押した。」

「な、何だと・・・?」

チャプタ―9

ここは、相模湾の海中である。

仙受と筌乃は、ギエールグレネイドの撤去作業をしていた。

「何だ、この爆弾は?」

「ギエールグレネイド?」

「後一時間しかないぞ。」

「配線を切断しても、止まりません。」

「パスワードをクリアしてもか。」

「筌乃。お前だけでも逃げろ。」

「私も残ります。」

チャプタ―10

「ギャンブル。お前を倒す。ゾディアーク。」

俺は、忍者キマイラ 九尾モードに変身した。

「な、何ーっ?」

俺は、ギャンブルと共に、相模湾へ瞬間移動した。

「鳴汰。どうしてここに?」

「仙受。筌乃。さっさとここを離れてくれ。」

「理解ったわ。またね。」

仙受と筌乃は、泳ぎ去って行った。

「クククッ。何を考えている?」

「こういう事さ。囲幻衝。」

「し、しまった。」

ギエールグレネイドは、俺の作った結界内で大爆発した。

「どうにかしのげたな。」

「ば、バカか。お前は?」

「ブレードギラーアプナーフェニックス。」

俺は、突撃して行き、不死鳥に姿を変えて、ギャンブルを貫通し突破した。

「ヌオワーッ。」

「アプナーキャノン。」

俺は、アプナーキャノンを構えた。

「聖幻衝。アプナーエアホーレン。」

俺は、ギャンブルを浄化した。

「忍者キマイラ。ギエールには、気を付けろ。

 奴の弱点は、秩序の力だ。くっ。エアケネン。」

枠は、人間に戻ってから、気絶した。

「解除。」

チャプタ―11

そこへ、アプナーヴルぺスがやって来た。

「鳴汰。ギエールの元まで行くぞ。」

「どうやって?」

「人型に変形すればの話だ。」

「カイザーモード。」

俺は、アプナーヴルぺスを人型に変形させた。

「アプナーフリート。」

アプナーフリートは、地球の外へ出た。

チャプタ―12

ここは、宇宙である。

「ここが、宇宙か。」

「ああ。この何処かにギエールが。」

そこへ、ギエールがやって来た。

「クククッ。我が名は、ギエール大首領。噴煙の魔神なり。」

「こいつが、ギエール。でけえ。」

「奴は、全ての山を噴火させるつもりだ。」

「その通り。人間などに山の全てが理解るものか。喰らえ。はーっ。」

ギエールは、破壊の炎を放った。

「ウワーッ。何て熱波なんだ。」

「こ、こいつは、しかとの力の塊だ。」

「良く理解ったな。フハハハーッ。」

ギエールは、全身から破壊の波動を放った。

「ウワーッ。アプナーフリート。戦えるか?」

「ああ。だが、奴に私の技は、通用しない。」

「クククッ。吹っ飛べ。」

ギエールは、全ての山を噴火させて、そのエネルギーを吸収した。

「ギエールフレア。」

ギエールは、ブレスに変換して吐き出した。

「ウワーッ。」

チャプタ―13

ここは、新宿である。

「ウワーッ。キャーッ。」

そこには、仙受と筌乃が居た。

「全ての山が?」

「噴火しない山は、無いって事?」

「ああ。小さくても指定されていなくてもな。」

「やっぱり、ね。」

そこへ、九尾がやって来た。

「我が妖力で、停めて進ぜよう。はーっ。」

九尾は、全ての山を凍てつかせて、噴火を沈めた。

「忍者キマイラ。後は、任せたぞ。」

チャプタ―14

ここは、宇宙である。

「ん、エネルギーが届かぬぞ。」

俺とアプナーフリートは、気が付いた。

「アプナーフリート。大丈夫か?」

「ああ。いつでも、OKだ。」

俺は、外へ出た。

「何のつもりだ?」

「お前を浄化するのは、地球の力で充分だ。」

「散々、無視している者だらけだぞ。」

「俺は、無視しない力を信じている。」

「ほざけ。人間の分際で。」

ギエールは、重力波を放ったが、俺は、雰囲気だけで打ち消した。

「そ、そんなはずでは・・・。」

「ブレードギラー。」

俺は、ブレードギラーを構えて、無視しない力を刃先で吸収した。

俺は、ギエールの体内へ飛び込んだ。

「九尾の聖炎ーーーっ。」

俺は、無視しない力と自分のエネルギーを解放した。

「破壊の炎が消えてゆく。何故、我が・・・。」

ギエールは、超新星爆発のように大爆発して完全消滅した。

チャプタ―15

ここは、新国立競技場である。

そこには、首領と呼ばれている謎の人物が居た。

「ギエール大首領の奴まで敗れたか。さてと、逃げる準備でもしておくか。」

首領は、聖火台を外し始めた。

そこへ、ライカン兵の大群がやって来た。

「キエーッ。」

「持って行け。クククッ。」

ライカン兵達は、聖火台をトラックに載せて走り去って行った。

「これで良し。クククッ。」

チャプタ―16

ここは、昭和島である。

俺達は、再会した。

「戻って来たぜ。」

「心配したぞ。」

「格好良かったよ。」

「そ、そうか? 何か照れ臭いな。」

そこへ、アプナーIがやって来た。

「鳴汰。事件は、まだ終わっていないぞ。」

「何だって?」

俺は、アプナーIに乗って、新国立競技場へ向かった。

チャプタ―17

俺は、そこへ辿り着いてから、アプナーIを降りた。

「ゾディアーク。」

俺は、忍者キマイラ 九尾モードに変身した。

俺は、中へ侵入した。

中は、ライカン兵だらけになっていた。

「キエーッ。」

「神獣剣。」

俺は、ライカン兵達を次々と一掃していった。

「キエーッ。」

やがて、俺は、グランドへ辿り着いた。

チャプタ―18

グランドの中央には、首領が居た。

「クククッ。次の作戦でも練るとしよう。」

「そこまでだ。」

「な、何者だ?」

「破壊を斬る忍。真空の忍者キマイラ見参。」

「クククッ。フリースローで勝負だ。」

「それ、俺の特技だ。」

「良かろう。8ポイント先取だ。」

俺は、8つとも決めたが、首領は、2つだけだった。

ちなみに、俺は、フリースロー以外は、苦手だ。

というよりは、下手くそである。

「どうだ、首領?」

「仕方ない。喰らえ、顔面パイ。」

首領は、自分の顔面にパイを投げ付けた。

「どうだ、参ったか? あれ、見えない。」

「脚幻衝。はーっ。」

俺は、飛び上がってから、一回転し、フルパワーの蹴りを決めた。

「ヌオワーッ。」

首領の仮面は、真っ二つに裂けた。

だが、その下も仮面をかぶっている為、結局、正体は、不明だった。

「さあ、どうする?」

「クククッ。逃走するまでさ。フハハハーッ。」

「何っ?」

首領は、二等辺三角形の飛行物体に乗って、空の彼方へ飛び去った。

「逃げやがった。」

エピローグ

チャプタ―1

ここは、本部である。

仙受と筌乃は、爆弾の解体をしていた。

「鳴汰は、いつ戻って来るんだ?」

「それについては、理解りません。」

「それが、あいつらしくて良いのだが・・・。」

「話は、後にして下さい。」

チャプタ―2

ここは、日本の何処かである。

俺は、アプナーIに乗って走っていた。

「随分、遠くまで来たな。」

「何処まで行く?」

「それは、任せる。」

「了解。ん、この近くに不発弾?」

「そこへ向かってくれ。」

「OK。一気に行くぞ。」

アプナーIは、加速した。

五分後。

俺は、そこへ辿り着くと、アプナーIを降りた。

「俺に任せて下さい。」

俺は、不発弾の栓を外した。

「後は、どうすっか? はははっ。」

周りに居た人達は、ずっこけた。

チャプタ―3

以上で、俺の話は、一端、終わりだ。

何処へ行ったかは、想像に任せる。

それじゃ、またな。

「破壊を斬る忍。真空の忍者キマイラ見参。」


―完―







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