第4話
月日は流れ私は出産を向かえるため、病院で検査することになった。私と朔夜くんと今回担当してくれる先生がいた。
「赤ちゃんも健康でいますよ!」
「よかった……」
ここもまた朔夜くんの家のグループの付き合いでとてもいい病院で出産を向かえることができそうだった。
「しかし問題があるんですよ」
2人の幸せな空気に静寂の間ができる。私たちは先生のほうを見る
「華琳さん、あなた……
ウェルナー症候群にかかっています。」
「え?な、なにそれ?」
「説明してください」
朔夜くんは冷静に説明を求む。ウェルナー症候群とはあっという間に年を老いてしまい、1年もたたずおばあちゃんになってしまうと言われた。最近白髪や体力の消費が激しいと思ったのはこれのせいだった。
「赤ちゃんはギリギリこの月に産むことは可能ですが、そのあとの華琳さんが……」
私に残された命はあと1年くらいだと言われた。
「私……ちょっと空気吸ってくるね」
「みーちゃん!」
私は耐えられなくなってその場を急ぎ足で出る。下を向きながら、涙ながら歩いて歩いていった。着いたのは病院近くのひまわり畑だった。
「私……あなたの成長を見られないの……?」
お腹の子に問いかける。しかし今まで活発に動いてたはずなのに今日は動いてくれない。
「あなたと朔夜くんのそばにいられずに終わっちゃう……」
私は悲しみに暮れながらも覚悟を決めた。
朔夜side
「みーちゃん!!」
俺は急いでみーちゃんのもとへ向かうとみーちゃんは俯いて泣いていた。ひまわり畑がまるで悲しみに満ちているみーちゃんを隠すようで俺はなかなか見つけられなかった。みーちゃんを見つけ、抱きしめた。しかしみーちゃんは
「ねぇ、朔夜くん。お願いがあるの。」
とみーちゃんは覚悟を決めた顔をして
「この子をお願い。それと
私と別れて」
俺を絶望させるには最高の言葉だった。
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