魔閉扉に鍵として差し出されたベルキース。これ自体は既に触れられていたので分かってはいたつもりでしたが…想像以上に、彼に課せられたものは重く、また同時に、トルセイ家の必死さも窺えてしまって、…どうにも痛いですね…。
勘定に蓋をしてきたベルキースに寄り添った初めての人間。ヘスティアに縋り付かれ、動いてしまった感情が彼に性別を決めさせた描写は、結果を知っているだけに辛くもあるのですが、不思議と美しくも感じました。
しかし幸まる様…悲恋、お好きですよね?(笑)
作者からの返信
待居 折様
続けて読んで下さってありがとうございます。
魔竜(あ、なんか寂しい)出現後、既に国主と中央は失われ、皇国は瓦解寸前。トルセイ家をはじめとする貴族家門は後がなく、必死だったということでしょう。
悲恋。んー、正直悲恋が好きなわけではないのです。切なくてもどかしい、この感じが好きなのです。
そういう場面が美しいと思っているので、『不思議と美しくも感じました』と言って頂けるのはとても嬉しいですね。
それに、苦しくて辛くて…を越してのハッピーエンドが良くないですか?
あ、実生活では平坦が良いですけれど(笑)。
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
魔閉扉の鍵となることの意味が想像以上に厳しいものでびっくりです。
これが、ベルキースが現在、竜の威光ではなく中型ランクの魔獣程度の圧しか持っていない理由だったんですね。
従魔であるベルキースは、当時の家長に逆らうことはできなかったわけですから、ひどい話ですが、
でも自分の家に代々仕えてきた竜を差し出すという決断も、相当勇気のいるもの。
失う覚悟だったわけで、その心理は世界を良くしたいからだったのか・・・?
でも結局、この決断がトルセイ家を没落に導いたように思います。
作者からの返信
綾森れん様
続けて読んで下さってありがとうございます。
魔閉扉を造り上げる段階では、皇国は瓦解寸前。残る貴族家門はここで事業の失敗は出来ない、後のない状況でした。
家門はベルキースを失う方がマシであるとの判断だったのでしょう…。
何にしろひどい話です。(←考えた奴…)
結果的にトルセイ家をはじめとする貴族家門は没落へ。生き残ることになったベルキースがどうなるのか。
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
「どれ程そうして抱きしめ合っていただろうか。
二人が身体を離した時、ベルキースの長い髪は紫灰色に変化していたのだった。」
そうか……、こうやって、変化したんですね。劇的です。
ベルキースがヘスティアに心ひかれていったのも、良くわかります。
作者からの返信
加須 千花様
続けて読んで下さってありがとうございます。
『ベルキースがヘスティアに心ひかれていったのも、良くわかります』
ありがとうございます。
長い長い時間をひとりで閉じていたからこそ、見つけた温もりは劇的な変化を引き起こしました。
コメントを頂けて嬉しいです。
ありがとうございました!