第14話

過去編3


 私は優に告白した。優はOKしてくれた。


 私は、自分が思っていたよりも嬉しさが込み上がっていたことに気付いた。


 

 私と優はそれから恋人らしいこと(恋人なんだけど)をして来た。



 凄く楽しく幸せだった。


 手を繋ぐことに緊張したり、どっちからキスをするか迷ったり、そんなドキドキが恥ずかしくも幸せを感じて居た。



 だけど、私の物足りなさ感は別にあることに気がついた。


 優は凄く大切だけど、


 それに漫画でよく読んだ、他のところに行って別れるみたいなの、


 私達はそのパターンになると思った。


 優とは一緒に居られるから幸せだけど、遠くに居たらそうでないかも知れない。


 

 何より、優だってそう思ってるかも。



 これはお互いの為だと思う。無理して離れて付き合うより、新しい環境で、お互いに色んなことを見つけるために、キッパリと一度別れるべき。



 そして、私は優の反対を押し切り、別れることにした。


 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る