第6話

そして屋上、クラスメイトの視線を我慢してやって来た。


 「久しぶりだね一緒に食べるの」


「そうだね」

 元カノがベンチに座っている時点で懐かしく感じるり


「ねぇ、寂しかったりした」


「嫌味??」


「あ・・・違う!!違う!!本当に違うよ」


元カノが変わってないならこのリアクションは本当に違うと言うことだ。


「それ振ったやつが言うと嫌味にしか聞こえないぞ」


「そうだね、ごめん。でも気になってさぁ。ほら昨日言ったこと本気だし」


「・・・まぁ最初の1年は寂しかったよ」


「そうなんだ」


「それからはもう寂しさは無かったな」


「・・・そうなんだね」


 そして少しご飯を食べて


 「私には聞かないの?寂しかったとか?」


「未練あるとか思われたくないから聞かなかった。」


「・・・っサラッと言うね・・・私は寂しかったよ」


「そうなんだ」

優は薄い反応で答える


「うん、本当に振らなきゃ良かった」


「・・・」

反応し辛いこと言うな。


 じゃあ、振らなきゃ良いんじゃんとか言って下手に煽る気もないし。


「・・・ねぇ、私のことどう思ってるの?」


「元カノ」


「・・・そうだよね。他は、他の人に比べて」


より答え辛い。

 正直、普通と言いたかったが、クラスでボッチなせいで言えない。


 ここはまた沈黙、いや黙ってる方が未練あるとか誤解されるか


 「まぁ、他の人よりは上かな」


「そっか、嬉しい、私のこと嫌ってる訳じゃないんだ」


「うん。」


 元カノとはいえ俺を一度好きになってくれたことには変わりないし




 



 「ねぇ、あっちでの私の話聞いてくれる?」


「いいよ」

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