第2話

 「あ、いたいた!!」


「優くん!!」


 「えー!!」「うそ!!」「あのインキャが」

クラスから声が上がる。俺はこのクラスだと虐められて、見下されるインキャのボッチだから、知り合いに再開する驚きより、俺と仲が良い女の子が居たことに驚いているのだろう。


 「優くん、中学ぶりだね」


「そうだね。」


「元気にしてたかな」


クラスは少し表情が変わる。嫉妬と、あと今は笑いに


 虐められる俺にその質問はきつい。


 「そこそこ」


「・・・そうなんだ」


「うん」


「ねぇ、優くん」


「何??」


「彼女いるの??」


「いないよ」


「ならまた付き合って欲しい」




 「えぇー!!」「元カノだったの!!」


クラスメイトは再び驚きの声が上がる。流石に俺も驚いてる。


 普通に転校すぐに言うか??漫画じゃないんだし。いや元カノは俺の影響で漫画好きだったわ。しかもこう言う展開のやつ。


 「ごめん」


 そして、またクラスが驚く。


 「えっ、そのなんでかな」


「とりあえず、座った方がいいよ。先生ずっと待ってるし」


「あっ、」


そして、席に座りに行った。


  これはまた虐め強くなるかもなぁ。


ーーーーーーーーーー

 放課後


 元カノは恒例の質問責め、主に俺のことを聞こうとしているが元カノは俺の方にすぐに向かってきた。


 「ねぇ、朝の続き。なんで断るの?」


「・・・もう好きじゃないから」


「・・・あんなに私達相思相愛だったよね。」


「そもそも別れ切り出したの、姫宮でしょ」


さっきからクラス視線が痛い。と言うか全部盗み聞きされてる。


「姫宮か、そうだね・・・ねぇ、本当にもう付き合う気ない??」


「ない」


「そっか、ねぇ優くん気になってたんだけど、」


「何??」


「なんか暗くない??」


 「それは」


 俺はクラスメイトを見る、不気味な笑みを浮かべてる。


 「まぁ色々あってね。あと別れたのもあるよ」


「それは、私とのこと」


「そう」


実際それが原因


 「そっか、ごめんね。」


「いい、別に悪気があったわけじゃないの知ってるから」


「・・・ありがとう」


 「じゃあ、俺帰るから」


「待って、優くん!!」


足を止める。


 「何??」


「私ね、結局何も見つからなかったの、それに別れてから優くんとの毎日の幸せを改めて知った。だから後悔してるの別れたこと」


「そうなんだ」


「私、諦めないから。もう一度優くんに好きになってもらうからね」


「・・・」

本当に漫画みたい。


 そういえば元カノってこんな大胆なところがあったなぁ。


 「あっ、今笑った」  

 懐かしくて笑ったのバレた。



「・・・じゃあね」


「うん!!また明日」


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