引っ越しするから別れようと言われて大反対した。そして別れた元カノが戻ってきて復縁を言われたが断った。

激 辛

第1話



 「俺は嫌だ!!」


「でも、その方がお互いの為だし」


俺はさっき彼女から別れるように頼まれた。別れる理由は彼女が引っ越すからだ。


 「離れても連絡を取り合えばいいじゃん!!」


「ほら、新しい環境だとなにかと不憫じゃん、それに会えないし」


「遠くても会いに行けるし、別れるまでしなくて良いよ」


「そうかもだけど、こう言う別れとかって良くあるじゃん。」


「そんなの、関係ない。俺たちは俺たちだよ」


「俺達じゃなくて、優がね」


「・・・っ」

 

 俺はその一言で彼女の別れたい気持ちが伝わった。




「・・・ごめん、優私ね、新しいところで新しい自分を探したいの」


「・・・そうなんだ」


「うん。だからね優との毎日が嫌だったんじゃないの。でも私もさらに幸せになりたいから」


「・・・」


「だから、ごめんね優。別れましょう」


彼女は基本冗談は言わないし、顔は真剣だ。意見も一度決めたら変えることもない人だ。


 「・・・わかった」


 「ありがとう」



そして、俺は彼女と別れた。

ーーーーーーーーー


 それから、俺達は連絡は取り合っていたんだが、ある日から返事が返って来なくなっていた。



 俺は未練タラタラで彼女のことを思い出すと切なくて、辛くなる。


 あぁ、本当に寂しいよ。

ーーーーーーーー


 そして、2年後



 今日、転校生が来るらしい。


 「こっちに戻ってきました。姫宮 愛です。」


 クラスの男子は女の子が来たことに喜びをあげるのだが、


俺は、それが元カノだったころを知り、気まずさと悲しさでそんな風にはならなかった。


 彼女はあれから他に誰も出来てないが、もう俺にはとっくに未練も復縁したいとは思わない。


 元カノもそんなことは思ってないだろうが、嫌でもそんなことを考えていた。

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