第26話
なんでも。全国各地にダンジョンは点在しているのだが、SSSランクダンジョンは東京周辺にしかないらしく。
だから、そんなに時間もかからずに、移動中は少し音声をONにしながら、次へ向かって行った…
「みんな!ここのダンジョンのボスは氷魔法を使ってくるという報告がされている。心してかかろう!」
……はーい。氷魔法かぁ…。俺使えねぇんだよなぁ…。
焔とかめっちゃ強く使える自信はあるんだけども。
それとさ、なんかダンジョンから出てくる特有の雰囲気みたいなの、このダンジョンにはないんだけど。
強いダンジョンほどこの雰囲気は強くなるから、このダンジョンは弱いってことか?
いやいや!SSSランクダンジョンなんだろ?そんなわけないから…。
そう思って中に入っていくものの、案の定というべきか、敵は全くいなかった。
『またかよ』
『ほんとにSSSランクダンジョンか?』
『もうええて』
『なに?コラ?』
チャット欄のみんなも、この状況……まぁ一回だけならいいんだろうけど2回目は飽き飽きしてしまっている。
モンスターいてくれないと困るんだよなぁ…。こんなんに1日浪費するのはもったいない。
……あ。ダンジョン特有の雰囲気がなかったの、これが原因か。
ってことはだよ?やっぱりここも、ボスいないんじゃね?
_______
はい。知ってましたよ。ボスがいないことくらい。2回目ですから。
もうよくね?今日は辞めにして今からでも帰ろーぜー!
『いねーのかよ』
『し っ て た』
『まぁわかってはいたよな』
『やはり』
「協会長!!なんで!どうしてボスがいないんですか!」
もーうしびれを切らしてしまった俺は協会長に聞く。聞いたところで協会長が答えを知っているとはおもってないけど…。
「あー。まぁ?そういうこともあるんじゃ…。とにかく!6個すべてに潜入するまで本当にいなくなったのかはわからないじゃないですか?」
……そうだよ。そうだけど。わかってる。けど、そんな事をひたすら繰り返すのだって飽き飽きしてるんだよ。
『で?まだ他のとこ行くの?』
『もうよくね』
『↑じゃあ見るなし』
「けど、このままのペースで行けばすぐ6個全部踏破できますよね?途中でモンスターと出会えればそれはそれで目的達成ですし。じゃ、行きますよ。」
と、協会長は少しイライラした様子で俺たちの言うことを聞くことなく他のダンジョンへ…。
協会長もイライラしてるんじゃん。じゃあもうやめればいいだろって尚更おもうのだが。
そういうことでもないのか?利権絡み…?
………それはねぇか。っと。おいていかれないやうにしないと。
結局途中離脱とかしたら迷惑だから協会長についていくしかないんだよな。面倒くさい。
やはりと言うべきか否か、その後に訪れたダンジョンの結果は、
3つ目 いない
4つ目 いない
5つ目 いない
………はい。わかってましたよ、そんなこと。
そして、今は6個目に向かっていることろなのだが…。
どうせいないんだろ。いな……い……
――匂いがする。ダンジョン特有の、あの匂い。
今までじゃあ感じたことなんて到底ない、強すぎる、少しでも気を抜いたら気を失ってしまいそうな匂い。
……あぁ。いるんだ。やっと。
「あー、みんな。一旦マイクオンにするな?またすぐ戻すけど。言いたいことは1つ、単刀直入に言うけど、ここ。絶対敵いる。」
『まじで?』
『キター!!』
『やた』
『嬉』
『うれしーの』
『流』
『将棋やめれ』
「……死ぬかもだけど。頑張ってくるから。」
『応援してるから!』
『頑張って【¥50000】』
『死ぬな【¥40000】』
「死ぬつもりはねぇけどな!じゃ、行きますぜ!」
_______
こんにちは。塾がこれから1週間休みなのでぼちぼち頑張ります。
学校の宿題は終わってないんですがきーにしなーい(?)
あとサッカー見てました!!後半のロスタイム10分ってのはびっくりでしたー!!
……それにしてもあれってPKか?
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