恋華さんとのデート編
第11話
っとまあそんなこんなでアワ様とのコラボも終えて、またまたツエッターのトレンド1位になった2日後。
なんかアワ様にまで惚れられたとかチャット欄の人たちが言ってて、それの影響か若干燃えてたが…?まぁそんなものはどうでもいいんだ。
なんとまあ、俺はあのSSランク探索者で配信者のクルミさんと仲良くなり、今日はデートするらしい。
……未だに俺もよくわかっていないが?なんでこうなったのか全く理解ができないが?
こんな俺が?恋華さんと?デート??
まぁ決まったことだ。それに、俺だってなかなか楽しみにしてたから。
「あ!星斗君!」
「おはようございます、恋華さん。」
……かわいいね。やっぱり。なんでこんな美女が配信者やってんだろ?って思ったことあるけど、それ以上の可愛さ。
今日の恋華さんの服装は、白いTシャツに、下はダメージ加工されているジーンズ。
上のTシャツがいい具合に可愛さを引き出してるんだよなぁ…。
―――俺、完璧に恋華さんのヲタクになってたよな?今。
まぁいい。それよりも、
「恋華さん。本当に、その服似合ってますね。かわいいですよ。」
なんて、デートではお決まりの?セリフ。今まではこういうのってお世辞だって思ってたけど、ほんっとにかわいいんだな。
こりゃあ褒めるしかねぇだろ。
「……まぁ、星斗君のために気合い入れたからね?」
―――やめてください撃ち抜かれてしまいます。
「……ありがとうございます。で、今日はどこに??」
そう。今日のデートは、恋華さんから誘ってくれた。普通は男の俺がエスコートするべきなのかな?とも思ったが。恋華さんが行きたい場所があるらしく。
「私ねー?水族館、行ってみたかったんだ?」
水族館、か。いいよね。ペンギンかわいいし。まじ。エサやり体験とかするだけで5日分の活力をもらえる。
「じゃ、行きましょう!」
「それとさ!もう一つ!」
「はい??」
「その敬語、やめてくれないかな?お互いに、タメで話そ?敬語だと距離遠く感じちゃうし。」
俺が?恋華さんに?タメで話すって?そんな、恐れ多い。
「だってさ?……好きな人に、敬語使われてるの嫌なんだもん。」
……そっか。そうだよな、たしかに。俺のことを好いてくれていて、だから敬語は嫌ってことかぁ。
「分かった、恋華。」
と、俺が勇気を出して言ってみたら、恋華はぱっと顔を輝かせて。
「じゃあ行こ!!星斗君!」
より恋華の可愛さは増したのだった。
_______
なぁ。これもうカップルじゃね?なんて、入場券を買いながら思っているわけだが。
ただの偏見だぞ?ただの偏見だが、水族館ってカップルorファミリーしか来ないんじゃないのか?あと偶に修学旅行生。
あれ?これってデートじゃな―――あ、デートじゃん。これ、思いっきりデートじゃん。
なんて考えながら入場券を買い終わり、ついに中に入ることになった。
水族館って、若干暗いよな。幻想的と言われたらそうだが。偶に人と当たりそうになって怖い。
「恋華、はぐれないようにな?」
「だーいじょうぶ。星斗君、ちゃんと私のこと見ててくれるでしょ?」
……なんか信頼がすごいんだが?
「まぁそうだな。はぐれちゃ嫌だし。」
「やっぱり。私もはぐれないから!ほら、魚いっぱいだぁ……!」
と、まるで始めて魚を見たかのように目をキラキラとさせながら。とびっきりの笑顔で水槽を見ている。
……なぁ、だからかわいいんだって。恋華。
_______
なんかまだ付き合ってないのに星斗の恋華への愛情が溢れてるような気がしてるんです。
書いててビビりました。こんなに付き合ってるふうにして良いのか?って。
まぁいいんです。イケメンなので(?)
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