第3話

 男の1人が「これかっこいいですね」」と話しかけてきた、岩本は「もうビンテージだからメンテがたいへんだよ」と笑みをうかべながら答えた「走りをみたいな、おじさん一緒に走ってもいいですか」「いいけど私の前は走らないでくれ、ぺースが乱れるからね」「いいすよ」、別の男の一人が「写真いいですか」といいながらカメラをとりだした。ちょうどその時彼女が帰ってきた。「お嬢さんもいっしょにいかがですか」「えー」と優子は少し戸惑いながら岩本を見た、岩本は目合図をしながらうなずいた。かれらは岩本を父親とみているらしい、岩本も悪い気がしなく、彼女にバイクにまたがりポーズをするよう促した。3人の男たちは中腰になりながらサイドカーの前に並んだ。シャッターは岩本がきることになりかるく号令をかけた。彼女はカメラ目線でピースのポーズをとりながら微笑んだ。

 撮影が終わると男たちはそれぞれのバイクに跨りエンジンをかけた。岩本もエンジンをかけゆっくりとスタートをした

男たちは意外と穏やかなスターティングで岩本の後を追った。サイドカーが先頭でハーレーが整然と続きパレードの様相を呈していた。岩本は少し気恥ずかしい気もしたがわるい気はしなかった。優子も胸を張って気持ちよさそうにに座っていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る