第4話 命日
テレビは安倍晋三氏の亡くなった日から一年と
どこもかしこも流している。
あの日、テレビは繰り返しひつこいくらいに
事件を報道した。
私は、なんて不様な男なんだ。
と呆れていた。
安倍晋三氏は自民党のタカ派であり、
憲法9条を変えることにやっきになっていた。
常に演説では、日本人は平和ボケしていると
言っていた。
確かに、中国の軍拡の勢いは跳ね上がり、
香港がイギリスから返還されてから
思想統制は厳しくなり、次の狙いは台湾。
次は沖縄。
そう軍事評論家達は語る。
私達を平和ボケと言った、元総理は
一発目の爆裂音に、あれ?みたないな顔をして振り返り、そのまま、演説を続けた。
各国の要人達を見て欲しい。
たとえ、子供の風船が破裂しただけでも
さっと、床に伏せる、そして両手で頭を護る。
シークレットサービスは、低い姿勢をとりながら要人を物体のあるところへ誘導する。
安倍晋三氏、あなたこそ、平和ボケの代表である。
日本は安全であると信じているあなたこそ
ボケていた。
日本人が平和ボケしてることがいけないのだろうか。
世界では毎日のように戦争や紛争が起こってきた。
その中でボケられるくらいに平和でいられたのは憲法9条のおかげである。
挑戦戦争、ベトナム戦争の時、日本では秘密裏に三菱、大同などで、兵器が作られた。
日本の米軍基地から爆撃機が飛び去った。
本来なら相手が日本を攻撃しても
条約上、文句は言えない。
戦争に加担しているのだから。
たまたま、そうならなっただけ。
いいではないか。
平和ボケって。
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