第3話 合理的配慮

世の中には自分と少しでも違うと

気持ち悪いものを見るように人を

見る人がいる。


日本の社会福祉の水準は低い。


最近、話題になってきた発達障害の人達。


見た目にはわからない事が多い。

そのために、障がいが理解されにくい。


学習障がいの子供にとって、文字と言うものの見え方は定型発達脳の人とは違う。

日本語はとても難解である。

ひらがな、カタカナ、漢字、ローマ字。

特に漢字になると画数も多い。


テストでひらがなで回答をする。

答えは正解なのに、ひらがなだから

❌がつく。


漢字を一緒元命に書く、止め、ハネ、書き順が違う❌。


黒板を書き写すことは至難極まりない。


iPadを使ったら可能性は広がる。

合理的配慮である。


前例が無い。

他の生徒は使っていない。


今、ここが前例になればいい。

それだけのこと。

他の生徒に世の中にはこうした人が

いて、共生していく事を話せばいい。


校長の朝礼のくだらない長い話など

より、その方が余程意味がある。


私が25歳の頃にやっと

就学免除と言う教育を受ける権利を

放棄させることが許されなくなった。


世の中の人達は自分は障がい者にはならないと信じている。


そうだろうか?

交通事故にあったり、病気になり、

障がい者になることなんて誰にもわからない。


まして、歳をとれば認知も悪くなるし、

歩けなくなり、排泄もひとりで出来なくなるではないか。


みんな、いずれは障がい者になるのだ。


目の見えない人になんで本が読めないの

耳の聞こえない人に合唱に参加しなさい

手の無い人に足で物を触らないで汚い

知能が低い人に何度言ったらわかるの


今もそんな声があちこちでする。






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