2022 10 21

 続きです。では、どのような絵を買ったらいいのか。この質問がよくあるのですが、端的に言いますと、昔は高かった絵で今は安くなっているのが良いのです。5分の1とか10分の1でなく、これ以下は無いだろうと思われる絵です。額縁代しかないような絵です。5万円で買えるような絵です。バブルの頃は、200万円で額縁は10万円はしたような絵です。

 では、具体的にどのような絵がよいのか? 一つの例として、以前、賞を取った画家の絵とかがあります。油彩では、安井賞、昭和会賞の画家が良いかもしれません。それらが、どんどん安くなって数万円にまで下がってしまったのですが、再び数十万円にまで上がったのがあります(それでもバブル頃の価格にはなりませんが)。

 安井賞は絵画の芥川賞と言われた賞です(現在は終了になりましたが)。例えば、藤田吉香とか遠藤彰子は、一度は額代に近くなりましたが、現在では相当の相場になっています。宮崎進とか大津英敏は、そろそろ反転するような気がします。

 なかでも宝くじを当てようと思っている方には、現代美術をお勧めします。現代美術の作品は、とんでもない金額の作品になることがあります。例えば、草間彌生では、20年前には、版画が5万円、アクリル画が20万円だったのが、今では版画で700万円、アクリル画は5000万円から10億円になってます。宝くじよりは現代美術の方が良いでしょうね。宝くじはハズレになるとただの紙切れですが、ハズレと言っても絵は残ります。

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