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堪能させていただきました!
最後のカオスっぷりはなかなかで「実際のとこどう決着ついたの?」なんて野暮は、火浦功で鍛えられてる私は申しませんw
しかし関本さんなあ、ただ者じゃない風な描写は途中であったけれども、まさかねえ。店長はそうわかるように書いてありましたがw
途中ヤラセさんとかカナで出てきたあたりは、(む? もしかしてこの町GAHHA関係者ばかりなんじゃ……?)とか思いかけたんですが、いや実際その可能性はあるかと思うんですが、今回の話ではたんに賑やかしでした。いやあ鷹東司とか完璧偉そうな三文字苗字だし、「左反田」(これ店歌なきゃ気付かなかったんですがサタンだ、なんスね。マジかよw)に集まり過ぎてたり、そもそも真の黒幕がリノの父ちゃん、爺ちゃん——いやここは「女性」のほうがらしいか? とかって可能性もあるんですなw
という考察のほうはさておき、作品としては個人的には尻上がりに面白く感じました。細かい設定とかいいんだよ、面白ければ! 的な意見ですが。
ただ、リノの「特性」は、1〜3話で書かれてるのかもしれませんが(w)、大慈一人で納得してるだけでは弱いかな、と。単話での話ですけどね。
あと会話を「」と『』(スピーカー)でやるのは、なかなか上手い手だな、と思いました。混乱しかねない会話をこの工夫でうまく整理してるな、と。反面、もっと視点は入り乱れたほうがカオス度に磨きがかかってより「らしく」なるのではないか、とも思いました。混乱させずに読ませるのはさらに難易度高くなりそうですが、湾多さんならできる、はず! 知らんけどw
いやあ、面白かったです!
作者からの返信
コメント並びにレビュー、ありがとうございます!
ってか、「マジですか?」というのが正直な気持ちなんですが w。
締めの感想としては、イケてないところの技術的な指摘が来るのであろうとお待ち申し上げておりましたけれども、「カオスは堪能してなんぼ」という方向の読者層にはアピールするものがあるのか? ううむ。
キャラは一部を除いて第一印象で出した感じの造形そのまんまのつもりです。特にマスコミ関係については、思いっきりバカっぽい、パパラッチ人生万歳みたいな人間ばっかりで構成しましたが、そうですね、もしこれを長編化するのなら、途中で実はこの人が……みたいなひねりも出てくるかも。何しろ関本さんも、名前が平凡なところから想像がつくように、最初はただの脇役だったんです。ラストシーンをどうするか考え出してから、こっちに寄せとけば色々と説明がつくかなと 笑。とはいえ。
>そもそも真の黒幕がリノの父ちゃん、爺ちゃん
うん、このへんはなかなかいい線をついていらっしゃる。一つ種を明かすと、第三話の執筆時点では、ブライアンが実はリノの生き別れた兄で、そもそもリノはその兄を探すためにアメリカに留学した、という設定を用意してたんですが、挿れる余裕がなくなってきたんでボツにしたという裏話が。結局すぐ近くの店長だった、という話のさらにどんでん返しを狙ったんですけれど、やっぱりそういうのは長編でないと入れられませんね。
>ただ、リノの「特性」は、1〜3話で書かれてるのかもしれませんが(w)、大慈一人で納得してるだけでは弱いかな、と。
うん、ここは自覚あります w。手を入れるとしたらこの辺の過去話を一つ二つ挿れるべきかな、とは思うのですが。
>反面、もっと視点は入り乱れたほうがカオス度に磨きがかかってより「らしく」なるのではないか、
んんん、そこはもう限界やと思います……読み手のみんながみんな、SLOTMANさんのように隅々まで味わい尽くそうと w 没入してくれるわけでもないと思いますので……まあ腹八分目で止めておけってやつですかね。
まあそれにしても、こんだけ喜んでくれる読者がおいでになったのはありがたい限りです。うん、書いてよかった ^^。秋のあいだじゅう呻吟していたのが報われました。励みになるコメント、重ねてありがとうございます!
編集済
一話からざっと読み直しつつ、ラストまで読み終えました。いやー、おもしろかった。最初から最後まで、一貫して「お役所仕事」の融通の利かなさや対立を、嫌味(風刺)ではなくユーモラスに描いているところ。ジャコを600万~でオークションを始めても、お役所的な手続きがジャマして即決購入できないところとか。クライマックスのはずなのに、盛り上がっているような、そうでもないような、スラップスティックな感じ、テンポのよい会話と、スピーディーな展開が魅力でした。
冒頭の大根の値引き云々のシーンが、ラストの不要な奇構獣の廃棄につながる伏線だったとは……これは私が勝手にそう思いました(笑)。関本チーフは、どこかの防衛局かGAHHAと関わりがありそうな感じがしましたが、店長=ブライアン中佐は読めなかったなぁ。個人的には、どこかで一発、県タロスにパイルバンカーをぶっ放して欲しかったです(笑)。完結、おつかれさまでした!
作者からの返信
コメント並びにレビュー、ありがとうございます!
>一話からざっと読み直しつつ、
え、そんなお手間を? ありがたくも恐縮の極みです。正直、今回は苦戦続きで、反省点を挙げだしたらきりがない状態なんですが、
>クライマックスのはずなのに、盛り上がっているような、そうでもないような、
はい、そういうところとか 笑。今少しドタバタ感を盛った描写にしたかったんですけれどもね。これだけキャラと勢力図が分散していると難しいですねー(逃げ口上)。まあでもやっぱり、いちばんネックになったのは、架空の連載小説の途中回を装うのに無理しすぎたということでしょうか。いろんな設定を結局いちから説明しなければならないんで、当然話運びにも影響しますし、その意味ではキャラの出しすぎだったと思います。書く方はそれなりに楽しかったですが。
>冒頭の大根の値引き云々のシーンが、ラストの不要な奇構獣の廃棄につながる伏線だったとは……これは私が勝手にそう思いました(笑)。
はい、ええと、無意識下で文学的な呼応関係があったのかも知れません w。
>個人的には、どこかで一発、県タロスにパイルバンカーをぶっ放して欲しかったです(笑)。
邀撃機のアクションで見せ所があったとしたら、そこだったんでしょうね。とはいえ、県タロスの鈍足に合わせておとなしく必殺技を受け止める奇構獣は今後も出てこないと思いますので……スペックがアンバランスなメカの残念さを皮肉った内容であったと理解していただければ ^^。
完結後は自分でダメ出しばかりしててちょっとダウナーな気分だったんですが、コメントで思いっきり励まされました。毎回の温かな言葉の数々、本当に感謝します。ありがとうございました!
こんばんは。こういう変わった設定の作品は好きですね。
にぎやかしにレビュー書かせて頂きました。
クラヴィフィリア、もっとPVがのびればいいですね。
音楽SFが好きな人って、いるところには、いそうなのに。
作者からの返信
なんだか連日本文つきレビューいただいるみたいで、恐懼しております w
仕掛けのエキセントリックさを面白がっていただけたのでしたら、書き手としては本望です。そう、設定はそう悪くないと自信持ってたんですよ、その段階ではね……。
私の認識ではGAHHAはもちろんGAFAのもじりなんですけれど、ちまたではその手の語呂合わせの、元々の解釈自体がどんどん更新されて行ってるよで、もうついていけません。なんにしても、「あのへんでろくに税金も払わないでマフィアみたいな法務部使って各国の財務省まで手玉に取って世界を牛耳ってる、あの企業連中」には違いありません。まあ、中で働いてる身には面白いんだろうけどさ。あそこまで金の亡者を演じてくれると、いっそすがすがしいというのも確か。
クラヴィは、まあ、受けないタイプの音楽小説ですね ^^。ストーリー自体はそんなに難解な構成にはならないはずなんですけど、音楽史とSFに等しく愛情を持ってもらわないと楽しめない話かと。一般読者にはクラシックネタが深すぎるし、普通のクラシックマニアだとSF描写についてこれないんじゃないかな。まあ、読み手さんの顔が見えるぐらいのPV数がこちらもちょうどいい塩梅なんで、気楽に続けられたらなと思います。