無双開始
現在、第三層。
「フハハハ!この魔王の命を狙うなど700年早いわーーーー!!」
カラカラカラと遺跡状の建造物の中から、スカル・スパイダー(骸骨の様な見た目の大蜘蛛)の大群が湧き出てくる。
俺はそれを魔力弾で撫でるように薙ぎ払った。
「キシャアアアア!?!?!?」
スカル・スパイダーは成す術無く吹き飛んで爆散していく。
_ツナ_『つっよwww』
まさぎり『ええええええ!!!!???』
有益太郎『マジか……』
メジャー11『“¥1111”Bランクダンジョンでこれかよw』
脱兎『“¥480”ガチでマジ強いやん!』
ばるにあん『こんなのが今まで底辺Ⅾライバーだったんか……』
DO霊9『“¥999”これは、Ki☆dd越えもあるんじゃね?』
弩利採る『これで元無名?ただの底辺Ⅾライバーの強さじゃねぇぞ……』
多数の称賛のコメントに手ごたえを感じる。
正直、スタンピードの後で言うのもアレだが、Bランクダンジョンに出現するモンスター程度では最早俺の相手は務まらなかった。
半分以上前世の功績なので威張れもしないが、それ程までに俺は強くなってしまっていたのだ。
モンスター相手に無双するチャンネルコンセプトなので問題は無いが……。
これはこれで毎回同じ
まぁ、今のところは受けているようなので良し。
「うええ……、また虫じゃん……」
春沢の方にもスカル・スパイダーが押し寄せている。
「大丈夫デース!ハルちゃんは、私が守リマース!!」
それを庇うようにビクトリカさんがモンスターの前に立ち塞がった。
「ビクトリア!……、好き。」
春沢がビクトリカさんに抱き着いた。
あれ、そういう騎士ムーブは俺の役目では――!?
すたみな次郎『あら~』
(三)『えっっっ』
ばるにあん『“¥2000”良いぞ……。良いぞ!!』
感嘆すけぼぅ『あら~』
有益太郎『“¥1000”百合営業良いぞ』
B・B『that's it“YURI”???(“百合”って何???)』
有益太郎『“YURI”is an oasis for the soul(“百合”は心のオアシスです)』
B・B『thx』
鵜鶴nデス『タツミ寝取られてんぞwww』
くっ……、尊いのでOKでーす――!
「!?――我が生涯に一片の悔いはナイデース!!!」
「いやいや、昇天したら駄目だから」
麺豆う『www』
_ツナ_『www』
その場で天に拳を掲げ感激に浸るビクトリカさんを、後ろにいた斑鳩さんがツッコむ。
「すみません。斑鳩さんに全部任せて。俺も手伝います」
「大丈夫だよ。自分でも言うのは悲しいけど、僕こういうの得意だから……」
斑鳩さんは、マニアにはそこそこの値で売れる、スカル・スパイダーの頭部を回収していた。
斑鳩さんは、こうやって裏方に回ってくれているのだ。
それだけでは無く、リヤカー係まで買って出てくれた。
なんて良い人なんだ――。
「それに皆辰海君の活躍を期待しているはずだよ。こっちは僕に任せてくれ」
「斑鳩さん……」
俺が女性だったら、このままベットインまで有り得る。
「好き。」
「え"……」
斑鳩さんが固まった。
いかん、心の声が漏れてしまっていた――。
「oh……、危ウク天に召サレル所デシタ!デハデハ、張リ切ッテ行キマスヨー!!――夢想天衣デース!!」
なんとか此方の世界に復帰したビクトリカさんは、レイズバックの姿に変身する。
すたみな次郎『ビクトリアも継承者なん!?』
_ツナ_『継承者ってこんなにポンポン居るもんなの?』
脱兎『いや、有り得んでしょ。この前まで都市伝説とか言われてたのに』
そんなコメントを他所に、ダガーナイフを手にしたらビクトリカさんが、スカル・スパイダーの群れに切り込んでいく。
「ムフー!幻想のレイズバックは誰にも捕ラエラレマセンヨー!!」
光の屈折。
ビクトリカさんの姿は、レイズバックの能力で俺達が見えている視覚情報と少しズレがあった。
これは、スカル・スパイダーも同様で、それによりビクトリカさんに攻撃を当てられないでいるのだ。
スカル・スパイダー達は、尻尾から巣の材料にもなる粘着性の液体を噴射していく。
春沢が相手だったら、今頃ねばねばのサービスショットタイムになっていただろう。
「なんか、エロい事期待してる人居るんですケドー?」
「は!はぁ!?ねばねばにされた春沢なんて想像してないぞ!?!?」
「うっわ……。マジで想像してんじゃん……」
「あっ……」
墓穴を掘った……。
みぎよりレッドロード『おい!蜘蛛もっと本気出せ!!』
空中ブランコ『行け!そこだ!!』
29290213『お!ああ……!!おしい!』
痛風のタツナー『根性見せろ!蜘蛛!』
一級吊り師『来るか?来るかのか!?』
いい出汁DETEいる『ぬ!』
「あ、コラ!たつらー達!!」
エロ展開になりそうだとすぐこれである。
これでは、新しく仲間になった新人たつらーに示しがつかない。
「類友じゃん」
「ぐぅ……」
これは言い返せなかった――。
すたみな次郎『www』
有益太郎『www』
メジャー11『www』
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