第13話

春視点 (姉妹 姉)


春は悩んでいる。


 どうしたら、またあの妹より優の興味を惹けるだろうか?


 基本的に妹ちゃんと一緒にいるから、優くんと接触することタイミングは限られている。


 

 やっぱりここは直接、でも優くんはまだ小学生だからなぁ。


 余りにも性格が大人で優しいから間違うけど、まだ純粋なんだよね


・・・だからこそじゃないの??



 

 「優くん」


「あ、春お姉ちゃん??どうしたの?」


「少し出掛けてくるね」


「わかった!!いってらしゃっい」


笑顔で送る、夫かな??


 

 

 少ないお小遣いで、中古漫画を買う。


 優くんは漫画好き。




ーーーーーーーーー


 「おかえり、春お姉ちゃん」


うぅ、その後の選択肢はないのかな??


 「何買って来たの?」


「漫画だよ。優くんも読む??」


「読む!!」


「じゃあ、これね」


 私は少しずつ、姉好き物とついでに実妹者を読ませる。



 その後は、私のような姉者で



 そうだ、友達に絵が上手い人が居た・・・



 「何あれ??」


それを妹ちゃんに見つかってひかれている。



そして、次は深夜アニメ


 深夜アニメの姉者の系を見せ続ける。


 すると、いつかリアルタイムで見たいと思い、上手くいくと


 【お兄ちゃん、私もう寝るね】


【うん、おやすみ】





【優くんは大丈夫なの?】


【うん、まだ続き見たいから。】


【そうだ!!いつでも寝て良いように私の膝に顔を置きなよ】


【そうしよう】



最高だわ。



 だが、残念ながら作戦は上手くいかず、優は録画で良い派だった。


______

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