第4話

俺は母二人のことを聞いて謝罪を受け入れることにした。

 

 二人が入って来た。優は思った、明らかに不健康そうだと。

 

 そして、姉妹の方は、起きている優を見て涙を流して、

 

 「あの時、貴方を轢いてしまってごめんなさい」


 「ごめんなさい」

 何度も何度も謝り続けた。


ーーーーーーー

 優視点

 

二人とも本当に反省しているんだな。なんかかなり年上のお姉ちゃん達に泣きながら謝られるって変な気分。


 「ごめんなさい」


「ごめんなさい」


と言うか、聞き飽きて来たな。


 「もう良いですよ。」


「でも」


「私も、これじゃ」


「本当にいいですよ」

正直うるさいと思って来た所だし。


 「あっ妹には謝りました??」


「えっ・・・その」


「・・・」


二人は何か言えなそうな顔をしてる。


 そういえば、お母さんは許さないって言ってた気がするし、妹も許さないって言ってたよね。


 「妹は許さなかったんですね」


「・・・あ、はいでも、その仕方ないですし、」


「妹さんは私達の謝罪を聞いてくれただけですごく感謝してします」


どうやら、妹にもまだまだ謝りたい気持ちがあるようだ。


 ・・・うーん、二人には許して貰えるように協力したいけど、妹が許せいなのも分かるし、二人に協力したら妹を裏切るみたいだし・・・ってそうだ!!


 「お姉ちゃん達は」


「お姉ちゃん??」


「おお、お姉ちゃんですか??」


二人ともビックリしてるな、少し話し辛い。


 「お姉ちゃん達は、ご飯とか食べてる??」


見た目から、あまりこう言うこと言いたくないけど、見るからに食べてなさそう。


 「あ、そのなんかと食べてます」


「慰謝料払いながら」


「慰謝料??あテレビ見た。やっぱり。」


そして、


 「えっ、」


「そのぉ、」


やっぱり、お姉ちゃん達体中、傷跡がある。


 「もしかして、お姉ちゃん達ってお父さんやお母さんに何かされてる??」


「えっ、いや」


「これは仕方ないと言うか」


反応からしてあってそう。


 やっぱり虐待なのかな


 「うーん、お母さんに聞いてどうにかならないかな」


「・・・もしかして、傷のこと心配してくれてますか?」


「うん、そうですけど?大丈夫ですか?」


「・・・」


「・・・お姉ちゃん」


妹さん??は急にまた泣き出す姉のを優しく抱きしめている。


 何か俺感動的なこと言ったのだろうか。


 と言うか妹さんももらい泣き?してる?


 とりあえず、俺はその空気何か言えずしばらく泣き声が続き、


ーーーーーーーー


 時間と様子を見て、

 お母さんが入って来た。


 「、ほ・・・本日は大変ありがとうございます」


「謝罪する機会を作ってくれてありがとうございます」


「・・・優は許したのね」


母は二人をチラッと見て、俺の方を見る。


 「うん、でも妹が許すか別だよ」


「そうよね。私も、これからはしっかりして貰わないと」


「はっはいい!!」


「もう二度と危険なことはしません」


「うん、約束ね」


どうやらお母さんも許したようだ。


 「って、そうだ。お母さん」


「何??優?」


「二人のことを助けてあげて欲しいの」


「えっ??」「何を??」


「・・・優しいのは優の良いところだけど、ここまで来ると、流石に心配だわ。」


ーーーーーーー


 それから、母は二人の現状を聞いて、


 親同士で話をつけた。


 それは慰謝料の払い出しを遅くする分、二人にはこれ以上手出しをしないことと生活の基準を守ることを約束した。


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る