第12話 異世界召喚

 よくぞ召喚に応じてくださった、賢者殿!


 ……え? 自分が何故賢者にですって?


 賢者殿の元の世界での職業、ヒキオタ・デブニートとは何か判りませんが、賢者はとある苦行をうん十年と続けた者が成れる職業だとか……その内容は判りませんが、30年で魔法使い、40年で大魔導、50年を費やしやっと賢者へとなれるとか……


 え? 悲しくなるからそれ以上言うな?

 確かに辛い修行時代は思い出したくないでしょうな、こちらの配慮不足でした。



 共に召喚された3人はどうしたですって? 大変申しあげ難いのですがちと適正不足でして……。

 え? あの「トゥダィ」だかを出たと自慢していた者ですか?

 彼は魔法使い候補だったのですが、いくら目の前で魔法を実演して見せても

 「何もない空間から炎が出るなんてアリエナーイ! シツリョウホゾンノホウソクガー」とか、

 「風魔法で何で物が切れるんだーカマイタチ現象だってあかぎれだって説の方が主流だーバギバギマバギムーチョオオオオオオオオオオオオオ!!」

 とか発狂してましたので排除ゲフン! 「お帰り」いただきました。


 え? あの「ホムラーンバター」だかのホームラン級バカーゲフン! 上半身デブゲフン! 大男ですか?

 彼は戦士候補でしたがいくら突きを教えたり、盾を持つように言っても

 「oh! meはスウィングを変えるつもりはないzeeeee!! バットで突くとかアストロキューダンかYOOOOOOOOOOO!!!!! ストライクーバタアウー!!!!!」とか、

 「meはDHなので守りとかしないZEEEEEEEEEEEEEE !! 守備なんかしなくてもピチャーが抑えてバターがホムラーン打てば勝てるんだZEEEEEEEEEEEEE!!!!! フリニーゲカクーシダマ」とかよだれ垂れ流し失禁しながら叫んでましたので手榴弾投げて打たせて爆殺ゲフン! 「お帰り」いただきました。


 え?あの「フェーミニスト」だかの基地外女ゲフン! BBAですか?

 彼女は何か関わりたくないので十万冊のエロ本投げつけて圧殺ゲフン! 「お帰り」いただきました。


 さぁ! 選ばれし賢者殿! 是非この世界をお救い下され!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る