第11話 「くっ殺せっ!」
「そういうと思いましたわ……」
私・カトリーヌとマイパートナーのアンヌの前で後ろ手に縛られている女騎士。その横では醜怪なオーク共がニタニタと笑っている。
「そもそも、何故オーク共が女騎士を殺さず拉致するか考えたらそんな願い聞く訳ないでしょう、何で苗床にする為に苦労して拉致ったものを殺すのですか。
そもそもそこまで強敵でもないオークに捕まった時点で騎士としての地位も名誉も無いようなものでしょう。そんな弱者が何故殺せとか偉そうなんですか?
死にたいのなら自殺すればよろしい。手足が縛られていても大体の牢屋の壁や床は固い石材ですし振りかぶって頭を何度もぶつければ死ぬでしょう? まぁ我が家の壁は中空板のポリカーボネートで覆われているので衝撃で死ぬには厳しいですが。
舌を噛み切ってみてはどうですか? まぁ昨今の研究では舌を噛み切った所で痛くて出血するだけで死ぬ事は稀ですが。無論常駐の回復術師もいますしね」
「くっ……」
「貴方の様な高尚な騎士が何故あのチンカsゲフン! 下痢便共に仕えているのか……まあ政略結婚とはいえ下痢便王家のインポ王子と婚約していた私が言える事ではないですわね」
「あいつ、インポなんですか?」アンヌが私の付けているペニパンに貫かれながら質問する。
「という話よ。貴方こそ演技とはいえ一度私からインポを奪ったでしょう? 見ていないのかしら?」
「わ、わたくしは……お姉さま一筋で……も、もっと強く突いてくださいませっ♪」
「王国の貴族の令嬢2人が……何故裏切った!」
「え? 裏切ってなどいませんわ。別に今も城下町に買い物に出かけますし、むしろよくあのインポを消滅させてくれた、ありがたい、と皆様大歓迎でして」
「うっ、嘘だっ!」
「いえ本当ですわ。ほら」
と言って彼女に水晶玉から壁のプロジェクタ-にLCOS方式・150インチで投影された街の人々の様子を見せる。豪勢な馬車から降り立ち人々に笑顔を振りまくカトリーヌとアンヌ。全く隠れている様子はない。それ処か守護兵士や憲兵も2人の美しさに惚れぼれし、街の片隅では2人のプロマイドも売られている。
「むしろ何でこういう情報が城の守護騎士団に伝わっていないのか……そういう隠匿技術だけは褒めるべきかもしれませんわね」
「そ、それにしても、殺す必要はない筈だ! 」
「私は婚約破棄の言質さえとればどうでもよかったのですが、まあ苦しませて殺してくれと望む人も色々いらっしゃいましてね……」
そう言って指を鳴らすと天井に隠れていた忍者バニーメイドが現れ、私の前に様々な陳情書を用意した。
「順不同ですが……これは私の父・伯爵の書、これは第2王子の書、王宮付きの執事やメイド達はほぼ全員ですわね……王妃様の書もありますし、あら、これは貴方の父・公爵からの書ですわね。娘に位知らせておいてくださいよ……まぁそれ以前に何度も騎士団を辞めろと言っていたそうですし貴方の自業自得ですわね。不名誉な敵前逃亡させる位ならいっそ、という感じかしら?」
「な……な……」
「逆に出していないのは親馬鹿なインキnゲフン! ウスラデブ王とこの間攻めてきた貴方達位じゃないかしら? むしろこれだけ外堀が埋められているのによくあの数100人の騎士たちに命令出来ましたわね……
まあ苦しませて、という点では一瞬で焼き払ったので守れませんでしたが、アレの醜く苦しむ姿なんか見るより一刻も早くこの世から消滅させるべきだった、という言葉に皆様納得していますわ」
「何か臭くて変な液出してましたわよね……フシューフシュー言ってましたし本当にわたくしたちと同じ人間だったのかしら?」
「王妃様と第2王子はまともですのにね……ウスラデブも抹殺しますか? と言ったのですが、もうちょっと手続きとか色々面倒な事をやらせてからと事で。既にレーザー衛星の照準も付けてますしいつでも消滅させられますわ」
唖然とする女騎士の前でアンナをアンアンナさせつつ、話しかける。
「貴方は……このまま帰っていただきます」
「えっ?」
「使用人は飽和状態ですし、性奴にするには貴方の父親が煩いですしね。私はこう見えて性には淡白ですしアンヌが居れば愛人も必要ないですしね」
「お姉さま……ぽっ」
「な、なら何だこのオーク共はっ! ただ帰すだけなら何でこんな辱めを……」
「……あ、もうこいつらはいいですので片しといてくださいませ」
メイド達により台車に載せられどこぞに連れていかれるオーク共。
「単に……本当に女騎士があの台詞を言うのかが興味あったのですわ♪」
「なっ!」
「わたくしも、本当にあの台詞を言う人がいると思いませんでしたわ……てっきりお姉さまに見せて戴いた薄い本「オーク凌辱~ 高貴な女騎士が醜悪なオーク共に犯され、死への懇願が性の歓喜に変わる時~」とかだけの話かと」
「ちなみにあのオーク型ロボ、カタログ通販で買ったら疑似精子4リットルついてお得でしたのよ♪
醜悪な外観ですが涎は頭のタンクに充填した水道水ですし、貴方は1ミリも汚れてませんわ♪
そもそも別にオークロボも貴方の局部には一度も触れてませんし、ブヒブヒ言ってただけなのに勝手に身を捩って嫌々と泣き叫んでいたのは貴方で」
「くっ殺せっ!」
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