宿る怨念(day21 朝顔)

今年も庭に朝顔が咲いた。


君の好きな薄紫色の花弁が朝日に輝く。


すぐにがくを切り落とし新聞紙と和紙で挟み重石を載せた。


数日後血のように真っ赤な押し花が完成。


花の中心部には般若のような顔が浮き上がる。


僕は額縁に入れて飾った。


来年もきっと花が咲くだろう。


種を植えずとも、君の眠る土の上で。

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