空飛ぶ素麺(day13 流しそうめん)
空から素麺が降ってきた。
川下りのごとく紺碧の平原を右へ左へとうねる。
綿雲にぶつかれば軽やかにジャンプ。
突風で流されたなら散歩中の鳥がえいやと翼を翻し風圧で修正。
ついに地上で待つ私の箸にすぽりと収まった。
周囲は次こそ自分の番かと、真夏の炎天下の中箸とつゆ鉢を構えて空を見つめている。
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