2章 三者面談 編
第64話 「春休み最後の日にメイドとの逢瀬を」
「いやー大変でしたねぇ…………」
「大変だったぁ…………っ」
許嫁投票が終わった、その日の夜。
俺と花咲凛さんは久々にゆっくりとしてた……いや微妙にゆっくりとは違うかも。
「あぁっ……り、リラックスして出来るの久々だぁ、な?」
「で、ですね」
めっちゃでかいベッドで搾精されるのに励む。
最近は色々と考えて満足にすることもできなかったからな。
そんなこともあり気分転換ということで、花咲凛さんとちょっとしたゲームを今してる。
今ゲーム中何だけど……でもこの勝負絶対に勝たなきゃいけない。
勝たなきゃいけないんだけどぉおっ!
「そ、そろそろ…………キョウ様の我慢限界じゃないです…………んっ、か?」
「あはは、そんなこと…………ない、よっ?!」
気持ちよすぎるんだよなぁぁぁっ
でも普段表情を崩さない花咲凛さんが少し頬を赤らめ、必死に声を漏らさないようにしてる。
俺は俺として、気持ちいいのを必死に我慢しながら、花咲凛さんの弱点を責めている。
この1年で花咲凛さんの弱点は把握してるから、ただ──
「……っ」
まぁ逆もしかりなんだよね。
しかしあれだこれは俺が早漏という訳じゃなくて、あまりにも今日は花咲凛さんの手練手管がうますぎる。
いつもは楽しんでいる感もあって、長く楽しんでるぽい感じだけど、今日は本気で落としに来てる。
普通にもういかされそう……
だから──
「──キョウ様それはずるじゃないですかッ!」
舌と同時に指を使って責めたら、花咲凛さんが非難の声を上げた。
まぁでもこういうのは、勝てば官軍っていう言葉もあるからな、俺は勝つためには卑怯な手だってして見せる。
だって勝ったら好きなお願いを聞いてもらえるんだからさ、そりゃどんなこともする。
「……嬉しそうに指を早めないでいただきたいのですが」
非難してきたってことは効いてるってことだからね、そりゃ攻めあるのみだよね、こうなったら。
「そういう感じでキョウ様が来るというならこちらも考えがあります……よっ」
花咲凛さんはそういうと、口だけの奉仕じゃなくて──
「──手はずるなんじゃない?」
「
口に含みながらしゃべるのやめて、刺激が強すぎるぅぅぅ!
あー本当にきもちいいなぁくっそ。
「…………っ?!」
「
「か、花咲凛さんこそ。小鹿みたいに足がプルプルと震えてるよ?」
玉のような汗を浮かべながらもどんどんスピードを上げていく。
もう限界なんじゃない?というか限界であってほしい。
「……っ?!あぁ……っ」
「……んッ…………んんっ」
二人とももう限界の限界まで我慢している。
必死に耐えた結果、自ずとお互いを攻める手も緩まっている。
だってこれ以上力を入れたら暴発しちゃいそうだから。
それくらい2人して限界に差し掛かってる。
それこそ、どちらかが後一手でも新しい刺激を加えられたら果ててしまう。
だからこそ、今攻める。
俺は空いてる方の手で、花咲凛さんの豊かな胸の頂点へゆっくりと動かす。
でもこのままじゃまずいと感じたのは花咲里さんも一緒だったらしい。
彼女も同時に手を動かし、俺が花咲凛さんの頂点をつまんだ瞬間、彼女もまた俺の黄金を優しくもんだ。
「んぐぅっ」
「んんっっ」
はてたのは同時だった。
俺は彼女の口内で暴発、花咲凛さんも俺の上で腰を震わせ、暴発させた。
そのまま倒れこむように、お互いにベッドに。
「出しすぎですよ、キョウ様」
苦かったです、と味の感想までくれた。
「花咲凛さんも人の事言えないよね」
かなりかかったよ?
「……さて、それで今回の勝負の結果はこれどうしましょうね」
「どうしよっか」
ほぼ同時にお互い果てたもんなぁ。
うーん。
「じゃあお互いに勝者ってことでどう?」
「お互いに勝者、ですか。悪くないですねそれは」
「お互いに好きなことを一個お願いできる、ってことにしよっか」
「最高ですね」
二人してフフッと笑う。
「何をおねがいするかは決めてらっしゃいますか?」
「俺は決まってるよ」
「そうですか、では私も決まっておりますので同時に言いますか?」
「いいよ」
いやー普段はお願いできないことせっかくだから言わないとね。一度はやってみたかったこと。
「せーの」
「今度どこか二人でゆっくりとお出かけをしませんか?」
「今度する時は超ミニのセーラー服を着ながらしてほしい!」
「「え」」
二人して同時に声を挙げた。
俺はあまりの花咲凛さんの謙虚さに。
花咲里さんは俺のあまりの変態チックなお願いに顔を引きつらせている。
なんならちょっと距離を取られている。
「ど、どこか希望とかある?」
「……そ、そうですね、美術館でもいいですしテーマパークとか、でもいいですね?公園とかでピクニックみたいなのもいいです」
美術館にテーマパーク?
なんか聞いたことあるな。
というかもしかして……
「嫉妬してた?」
俺の質問に彼女は少し自身でも驚いたいたような顔をして、そしてすこし間をおいて否定した。
「……まさかそんなわけないじゃないですか、ただ行った事がないのでいってみたい、とそう思っただけです」
すました顔で、少し困惑気味な顔。そんな風に言う。
ただいってみたい、本当にそれだけなのか?
でも照れた様子も何もなく本当にそう思っているようにも見える。
こういう時彼女のポーカーフェイスを見破るのは難しい。
「……私のお願いは言いました、それでキョウ様のお願いはなんでしたっけ、セーラー服を着てほしい、しかも超ミニ、の指定付き」
なんかより冷ややかな視線になった気がする。
「いやお願いだからいいんですけどね、でもセーラー服、ですかぁ」
「ついでに言うならルーズソックスとかも履いて、花咲凛さん主導でやってほしい!」
「ここぞとばかりに要求をしてきますね……」
半分呆れ気味の花咲凛さん。
ただめちゃくちゃ嫌がっているわけでもなさそう、どちらかというとしょうがない弟を見るような感じ?
「私もうセーラー服とかの年齢じゃないんですけど」
「だからこそいいんだよ!」
年上の人が恥じらいを持って着る、っていうのがいいんだよね!
「鼻息荒くしないでください、今度きますから」
花咲凛さんのセーラー服。
間違いない、きっとやばい。
「また固くしましたね?」
つんつん、と触ってくる。
「花咲凛さんが悪いんだよ?」
「理不尽じゃないですか?」
……でもそうですね、と一つうなずき、
「私が
「ありがと」
「では今回はゆっくり、といたしましょうか」
「ゆっくり、ね」
お互いに微笑み合って、もう一回ベッドへもぐりこんだ
行為はそのあとも数回した。
そして彼女は思い出したかのように……
「あ、そういえば明日キョウ様学校ですね」
「えっ」
あ、そうだったマジで忘れてたなんの準備もしてない。
「なんの準備もしてない!」
「ちゃんとしてあるので大丈夫ですよ」
「ほんとありがとう、もう花咲凛さんなしで生きていけない身体になってしまった」
「はいはい……あとNAZ機関から今度また説明もあると思いますけど次回の内容も決定したみたいですよ、三者面談だそうです」
「三者面談……?」
先生と教師と生徒が合うあれだよな。
まぁそれの許嫁制度版ってことか。
「内容はまぁやるしかないけど、もう九頭竜みたいなのは勘弁だよね」
「間違いないです」
それにしても
「めっちゃ緊張してきた」
「こないだ大立ち回りしてた人の言葉とは思えないですね」
「それとこれとは別だよ?」
そんな風に春休み最後の日が終わった。
そして新学期が始まる。
──────────────────
たまには甘々を書きたくなりました。
お久しぶりです、それでは第2章「三者面談」編始まります。
まぁただゆっくりとやってきますのでよろしくお願いします!
花咲凛さんとのセーラー服についてはどうしよう警告きそうだし、サポーター向けとかにしようか、うーんどうしよ、ちょっと考えます。
(今回のも警告きそうでこわい)
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