第39話 「JKとのデート?」
美桜ねぇに花咲凛さんを紹介してから数日が経った。経ったけど頭を悩ませていいる。
あの日、帰り際に橘さんから送られてきた連絡に俺はいまだに頭を悩ましていた。
【今度のデートよろしくね☆ デートプランなんだけど…………本来は私が考えるべきなんだけど、あえてそっちのお任せで! JKが喜ぶお洒落なコースを考えてよね!許嫁候補の甲斐性を見せて、ちょ、よろ☆】
とかいう凄い投げやりな連絡が来た。
いやあえて言うなら俺を頼ってくれる連絡が来たって感じかな。
ははは。むっず!
ちょっと考えてみた、デートプランとかについて。でも考えの途中に頭をよぎるのは九頭竜のこと。
いくら美桜ねぇについて安心できるようにしているといっても不安なものは不安。
できることなら早く解決してしまいたいたい。
分かっている、俺にそこまで余裕が無いって事は。デートを延期もしてもらおうかなーとも考えた、考えた、けど。
それは花咲凛さんに止められた。
「キョウ様、こういうのは気持ちが大事なんです。女性というのはいつの時代も何歳になっても、感情で生きる生き物です。それと他人と比較してしまいがちです。ですので既に宝生様とデートをした以上皆平等にしなくてはなりません。優劣をつけるようなマネは推奨出来かねます。もちろん今回の事情を説明することも可能です。ですが考えてみて下さい。
「九頭竜のことが、ちょっとしたトラブル?」
おれの言葉に花咲凛さんは、ふふっと微笑を浮かべ、
「ああ、そんな名前でしたねそういえば、忘れておりましたよそんな小物のことなんて」
ははは小物かぁ。小物ね。
「確かにただのくずか」
「ふふそうですよ、ただのくずです」
強い女性だなぁ。
花咲凛さんは。
「宝生家に喧嘩売った時点で、ありがドラゴンに挑むようなものなのに慈悲で生かされてるようなものなのに! 後悔させてやる!」
「すごいです一気にキョウ様のほうが小物感出ましたよ」
「冗談冗談」
もしかしたら俺も気づいたら、踏みつぶされるかもしれないしね。なんならこないだ不況買っちゃったし。
…………どうしようか。
「…………でも何かあっても宝生家が後ろにいると思うと怖くないですね。…………宝生家に転職しましょうかね」
「やめて?!冗談でも困るんですけど!」
「…………冗談ですよ?」
「その間は何?!」
いきなり小物の二人になっちゃったよ。
「でもキョウ様なら、私の知っているキョウ様ならこの程度余裕です最後には殴ってなかったことにします。だから気楽に目の前のことに集中しましょう」
「そんな人を脳筋みたいに言うのはどうかと」
「じゃあ勉強もできる脳筋ですね」
うーんそれでも脳筋は変わらないんだね。
それはそれとして、
「女子高生って何が喜ぶのか知らない!?」
「私もそういうのはちょっとわからないですね…………」
うん、終わった。
前世も含めて、女子高生とデートなんてした経験はあまりない。
失敗できないからこそ、アドバイスが欲しい。
美桜ねぇ、か。
うーん…………
俺と同じで田舎育ちだしなぁ。
笑顔で、焼き肉!とか言いそう。
ちょっと違うかぁ。
じゃああと知ってる、ってなると誰だ?
でも許嫁の誰かに聞くことなんて…………。
橘さんはそもそもデートの相手だから聞けるわけがない。
…………橘さんは聞いてきたけど。
そんで秋月さん。
女性のことは知ってそうだし好きそうだけど、俺のことは嫌いそう。
確定ではないけど、ね?前世風に言えばツンデレってパターン。
…………ないか。
あったらいいなぁ。
ということで終わった。
俺の知り合いは全滅した。
俺の交友関係の少なさがきつい。前世ならもう少し頑張れたのに!
…………ここは古からの手段、インターネッツにすべてを頼りきるっていう作戦が…………。
うーん、でもな怖いなぁ。
インターネッツに書いてあるかなぁ。
前世とは違うからな。
「こうなったら、俺の思う最強のデートを…………」
俺が昔に妄想した青春デートを見せる時が…………。
まずは学校帰りに行きたい感じだから、集合場所は学校に…………あ。
ということで思い出した。
こういう時に頼れそうで、相談できそうな人を。
どうだろう、今って忙しいのかな。
とりあえず、何かあったときに気軽に連絡して、と言われたやつに連絡してみる。
こういうの前世だと推奨されなかったぽいけどこの世界だとそんなこともないのかな。
まぁいいか。問題にもならないだろ。
そもそも秋月さんと許嫁になってるのに問題になるわけがないか。
連絡を送ると、すぐに返信は帰ってきた。
【今は暇な時期だから、いつでもいいよ】とのこと。
それは大変に助かる。
デートの日程、実は明日なんですよね。
明日だからそろそろ集合場所とかも伝えておかなきゃいけない。
じゃあ、今から行く旨を伝えて。
「花咲凛さん今からちょっと出かけてくる」
「明日のデートの下見ですか?」
「まぁそんなところかな」
「誰かとですか?」
「うん」
花咲凛さんに伝えると、「え」とすこし驚いたような様子。
「気を付けてくださいね?」
「分かってるよ、そんな難しい話をするわけじゃないし安心して?」
安心させるように笑顔を浮かべるが、
「キョウ様の笑顔って逆に心配になるんですよねぇ」
ふぅ、逆効果ってことか。
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さて、相談する相手はだれでしょう。
お疲れ様です!
お読みいただきありがとうございます!もし良ければ、下の☆ボタンで評価していただけたら幸いです。
忘れちゃってる方もいるかもしれないので一応。
あと沢山のフォローと応援ありがとうございます。
新連載もやってます!お時間ある時に是非!
下にURLとあらすじ貼っときますね〜!最新話も8時にでてます!
「気づいたら大学のマドンナを染めた男になっていた件」
https://kakuyomu.jp/works/16817330663207506037
「ねぇ、私の偽彼氏になってよ」
そんなことをお隣のギャルに言われた、知らないベッドの上で。なんかしかもシーツで顔を隠してるし、
え、ちゃんと責任取らなきゃ……
……ん?よく見たらこの人大学のマドンナじゃない?
……あれ?俺に偽彼女ができたのを知った幼馴染の様子が?
……別れたはずの元カノが大学に編入してきた?
いつの間にか大学内で、マドンナを彼女にして、幼馴染を浮気相手に、元カノをセフレ、と大学中のヘイトを集めてるんですけど?
俺の平穏な大学生活はいったいどこへ?
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