7話

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 僕は彼に抱きしめられた。とても暖かった。

「さて、ホームに帰ろっか。」

 僕はうんと頷くとホームに戻った。彼は汚れてしまったナイフを水で洗っている。なんだが洗っている彼はとても嬉しそうな顔だった。すると彼のフレンドらしき人が来た。

「お!お久しぶりじゃん!元気にしてた?」

 彼は軽々しく声をかけた。僕はその人を灯す。その姿はとても可愛らしい。僕は少し機嫌悪くなる。やがてその可愛らしいフレンドはどっかへ行った。

「…さっきの女だれ、?」

 僕が問うと、

「1年くらいここに来れなかった人だよ。もしかして、気分害しちゃったかなあ…。ごめんね。」

 彼が謝る。

「…別にいい。」

 僕はそっぽ向く。すると彼が両手で僕の顔を彼の方に向けると、キスをした。

「っ…?!」

「その驚いた顔、かわいいね♥」

 すると彼は僕の身体をすーっと触る。

「っ?!?!く、くすぐったいよっ…!」

 僕は顔が赤くなるのがわかった。

「やめてっ…!」

 どうやら彼は僕のことを遊んで楽しんでいるようだった。あまりにもくすぐったいので僕は彼を両手で突き飛ばす。

「ちょっ、突き飛ばさないでよ〜!」

「僕で遊ばないでよっ…!」

 彼は突き飛ばされてもやろうとする。すると彼が衝撃の言葉を放つ。

「今夜…しない?」

 え?!するってまさかあれの事?!男同士だよね?!僕が困っていると、

「大丈夫、もちろん痛いこともするからさ!」

「あ…え…。」

 驚きのあまりに声が出ない。

「…したくないの?」

 僕は横に振る。何となくだがしてみたい好奇心も少しだけあった。

「じゃあ、しようね♪」

 彼はニヤッとすると、満足そうにまたナイフを洗った。


 …夜になった。僕は謎の緊張がした。

「大丈夫?緊張してる?」

 僕はうんと頷く。

「初めてやるんだもんねー。経験は大切だよ。」

 すると彼は人の気が少ない場所に移ると、

「さて、今夜は楽しませてくれよ?お前。」

 彼は僕のズボンを無理やり脱がす。

「あっ…。」

 彼はニヤニヤとしている。

「かわいいねぇ…。痣だらけでいいね。」

 すると彼が入れてきた。急な快感が僕を襲う。

「?!っ…なにこれ…っ、やばい…。」

「大丈夫?痛くない?」

「大丈夫っ…。うっ…。」

 彼はとても嬉しそうだ。

「イッてもいいんだよ?」

 僕はもう訳が分からなくなった。今まで感じたことの無い快感。また痛みとは違う快感だ。こういう快感、悪くないと思った。

「イくっ…!やばいっ…。」

「かわいーね。」

 …すると誰かの話し声が聞こえてきた。

「おっと、まずいな…。まさか人がいるとは…。いい所だったのに。」

 彼は汚れてしまった所を拭くと、

「今日はここまでにしよっか。少ししか出来なかったけどまた今度ね!」

 僕はうんと頷いて立ち上がるとふらっとした。

「大丈夫?ほら、肩貸してあげるから。」

 彼は僕の腕を肩にまわす。なんだが今日は不思議な体験をしてしまった。

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