File.94 日常

「ふぅ…なるべく早く体のコントロールを返してやらないと…他の人格共に気づかれるとめんどくさいことになるからな…」


俺はあれから少し経ったが未だにコントロールを返すことが出来ずに居た…どういうわけか、体のコントロールの返還が上手くいかないみたいだ…


「くっそ…早くしないと感づかれる…」


『もう気づいているぞ…お前の行動は既に把握済みだ』


「お前は…主人格に入れ知恵をしたやつか!!襲撃されることを知らせるとはどういうつもりだ!!」


『お前こそどういうつもりだ!!俺の管理下から外れた瞬間にこんな風にめちゃくちゃにしやがって…お前は当分表に出れないようにしてやる』


「くそ!!感づかれたか!!こいつの体のコントロールの返還をしろ!!もし返還するならお前の要求を飲んで当分は出ないでやるよ!!」


『具体的な話は後でしよう…それで、体のコントロールの返還はお前でもできることだろう?なんで俺が返還をしなくちゃいけないんだ?』


「何故かコントロールの返還がうまくいかないんだよ…お前の体でもあるんだから、手伝え!!」


『…はぁしょうがないですね』


体のコントロールの返還を行おうとするがどうしても上手くいかないのだ…最終手段として他の人格共に頼るというのはあったが、正直あいつらがどんな要求をしてくるか分からなかったから、めんどくさいと思って本当はするつもりはなかった…


『これで体のコントロールは主人格の方に移ったはずです…最悪の場合は俺が調整します。お前はもう下がっていなさい』


「当分はお前らの言うことを聞いてやるよ…でもどうして体のコントロールの返還がうまくいかなかったんだ?」


『こちらの要求はもう少し落ち着いて行動をしてくれということです…それと、当分の間は体のコントロールを得られないようにしておくだけです』


「それさえ守ってれば良いのか?」


『基本的には上記のルールを守ってくれるなら大丈夫です。貴方は争いごとを好むことを我々は知っています…それを責めることは絶対にしませんし、むしろ主人格に危険が迫った時には活躍してほしいと思っています…だから、協力することが一番大切なんです』


「はっ!!俺がお前らと仲良くすると思ったら大間違いだ!!俺の事を理解しようとしてくれているのは嬉しいが、結局は危険な時になったら頼るだけの存在に成り下がるってわけだ…そんなの受け入れるやつが居ると思うか?」


『貴方ならいづれ受け入れてくれると思いますよ…それと、主人格に体のコントロールの返還をすることが出来なかった原因については調べてみます。仮説ならありますけど…』


「仮説?」


体のコントロールの返還等でルールは存在しないと聞いていたのだが…まさかルールは存在するのか?


『俺の憶測では、お前がほぼ強制的に体のコントロールを奪っただろう?奪ったという表現についてはともかく、主人格が使用中の体をいきなり奪ったお前のことを拒絶しようとしていたんじゃないか?それなら先程の現象も納得がいく…』


「そうなのか…とりあえず後のことは頼んでもいいか?」


『良いぞ…主人格の方に渡しておくから安心しておけ』


体のコントロールについてもっと調べておかなくては…







今日も見てくれてありがとうございます!!


皆さんからのコメント随時お待ちしております!!なるべくコメントを返そうと思っていますので、感想なんかを書いていただけると幸いです!!


小説のフォローや☆での評価をしていただけると嬉しいです!!よろしくお願いします!!


祝完結!!甲子園用の作品を置いていきます!!

殺人鬼に恋した女子高生

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なんかいきなりで困惑しますよね…でも、こういう風になってしまうかもって前々から思ってたことあるんですよね…


それと、遅れましたが100話到達しました!!ここまで頑張れてきたのは皆さんのおかげです!!今後も視点移動が多いかもしれませんがご了承ください!!


新作も現在考えておりまして、そちらは『』をメインにした復讐のお話にしようと思っています!!完成次第公開させていただきますので、興味のある方はぜひ見に来てくださいね?

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