File.70 課題
魁兄や、零斗さんのところと一緒に行く所が鬼怒川温泉に決まり、本格的に準備を始めた…俺は、準備以前に課題を終わらせないといけないのだが…
「長期休暇までは、まだ少し時間があるけど課題はもう分かってるからね…さっさとやっちゃった方がいいよな…」
俺が今までこなした課題量を見るに、恐らく三分の一は終わっただろう…でもまだ、全然残っているな…どうするべきか…
「レポートももう一つ残ってるしな…どうすれば…」
レポート課題の内の一つは既に処理することが出来たのだが…もう一つの物理のレポートが厄介だな…正直言って、しっかりと勉強してからやらないとだめかも知れない…
「…教科書みながらやればいいか…」
物理のレポートで問われていることは、教科書に似たような答えがあった気がする…つまり、そこの答えを見て写すのではなく応用して使おう…
「教科書のものを数値を変えただけなんてすぐにバレちゃうからな…そういうのはしっかりと変えないと…」
先生なら、学校で使う教科書の内容くらい把握しているだろうし…参考にした所の部分で教科書って書いとけばいいかな…
俺はそんな事を考えながら課題をこなしているが、一向に終わる気配がない…どうするべきか…
俺は悩んだ末に一度公園に行くことにした…その公園は、近所の子供達が多く使ってることが多いので子どもたちの元気な姿を見ることができるとお爺さんやおばあさんに人気のスポットとなっている…
普通に家族連れの人や、ペットを連れてきている人なども居る…そして、数人でベンチを占領する学生もいる…
俺は公園で一人ブランコを漕ぐことにした…ブランコなんてずっと乗ってなかったが、意外とやり始めると楽しくなってしまうな…どうしてなんだろうか…
「はぁ…課題が詰まったらここにこよう…多少アイデアも浮かぶだろ…」
ワークみたいなものは、最終案として答えを見るというものがあるが…それは本当の最終手段だから取っておこう…
「公園がこんなに楽しいとは思わなかった…小学生の低学年以降使った思い出がまるで無いからな…」
俺はブランコを使いたそうに見ている小さな園児に譲り、ベンチに腰を掛けた…ベンチは日によって温められている…
「ちょっと暑いけど、我慢出来ないほどではないな…それにこれくらい暖かいほうが良いな…」
これくらい暖かければ寝ることだって出来てしまうだろう…まぁ流石に公園で寝ることはないけど…
「ふぅ…もう少ししたら帰るか…さっさと帰らないと今度は居ないって心配されちゃうからな…」
魁兄は意外と過保護だからか、俺が何処に行くのかすぐに聞きたがる…心配してくれてるんだなって感じるから悪い気はしないんだけどね…
「野球ね…良いね」
俺の目の前では、小学生くらいの子どもたちが野球ボールとバッドを持って遊んでいる…人に当たらないように注意しながらやっているところもポイントが高いな…
「それにしてもこうやって一緒にやってくれる子がいるってのは良いね…俺は高校から始めたから、一緒にやってくれる人なんてほとんど居なかったんだよな…」
前にも言った通り、俺と組んでくれる人はあまり居なかった…というか、監督から指示されたり、監督が見ている間は俺と組んだりする人も居たが、監督が他のところに行った途端に一緒にやってくれない人も居たな…
「俺も小学生くらいの時から野球をやっていればもっとうまくなれたのかもな…でも、それくらいからやってもこういう状況になってたらな…無駄になってただけかも知れないしある意味良かったのかも知れないな…」
俺はそんな事を考えながら魁兄の事務所へと足を進めようとした…すると、後ろから声をかけられた…
「なぁ…お前、菊池だよな?」
俺はその声に聞き覚えがあった…そう、高校の野球部に居たやつだ…
今日も見てくれてありがとうございます!!
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最新作を最後に載せていこうと思います!!
セーブ&ロード~スキルの力で何度でもやり直す!!~
https://kakuyomu.jp/works/16817330660921570134/episodes/16817330660923435626
今日の内にどんどんストックを作っていくつもりです…頑張ります!!
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