File.68 旧友(零斗視点)
その昔、いつも一緒に遊んでいた友達がいた…何処に行くにもいつも一緒にいたし、お互いに信頼を寄せていたと少なくとも俺は思っている…今あいつは何処で何をしているのか…そんなふうに悩んでいたときだった…
「ん?誰からのメールだ?」
知らないところからメールが来たのだ…一体誰が俺にメールを送ってきたんだろう…
「なになに…『覚えていますか?零斗の友達の高実だよ…今度一緒に飲みに行かない?』って…高実?あいつなのか!?」
高実…それは最近俺が担当した、痴漢冤罪事件の被害者が通っている高校の臨時教師をしていた男だ…元々は会社に居たが、会社との折り合いが合わなくなり退社したらしい…詳しいことは知らないが会社側が彼に対して通常の給料よりも安く支払っていたと聞いた…
「返信するか…とりあえず、『久しぶりだな…飲みに行くことに関しては俺も行きたいところだが、あいにく予定がある…もしよかったら日程というか予定を教えてくれないか?』っと…こんな感じでいいかな…」
俺は送信ボタンをクリックした…するとすぐに返事が帰ってきた…
「え〜っと…『今日にでも飲みに行けるぞ!!全然会えなかったから寂しかったんだぞ!!お前とは長い付き合いだったのに、お互い忙しかったから全然会えなかったよな…』ね…確かにあいつも当時は会社で必死に働いてたもんな…飲みに誘うのが気が引けるほど必死に色んなことやってたし…」
仕事のしすぎで一度倒れたことがあったらしい…でもそれ以降は倒れたということも聞かないし、仕事にも慣れてきたんだろうと思っていた…それに、性格上おかしい会社だったらすぐにでも辞めてしまうと思った…
「どう返すか…そうだな…『今日は俺も予定が空いているから、何処に行くつもりなのか教えてくれ』っと…一応出かける準備と、美紀に連絡しておかないと…母さんに叱られてしまうからな!!」
俺は美紀に電話をすることにした…美紀は確か夏休みの宿題を必死に終わらしているというのを聞いた…申し訳ない気持ちを持ちながらも、電話をかけた…すると美紀は3コール目で俺の電話に出た…
『もしもし?どうしたの?』
『今日はちょっと飲みに行ってくる…日頃のストレスを酒で忘れてくるよ…』
『変に酔わないでよ?お父さんは意外と酒に強いからあまり心配してないけど…お父さんは最近お酒飲んでなかったんだから、一気に飲まないでね?』
『そこは心配しないでくれ…まぁ弁護士になってからというものまともに酒を飲んだのは数回しか無いからな…注意しながら飲むとするよ』
『分かった…とりあえずママに言っとけば良い?飲みに行ってくるから今日の夜ご飯は良いって…』
『お願いできるかい?』
『うん…でもお父さんもママにかまってあげなよ?ママ意外と寂しがりなんだからさ…お父さんがそこはしっかりとかまってあげないと!!』
『うっ…分かった…今度の休みにでもサプライズで何処かにでも行こうって誘って見るとするか…』
何処に行くなんて具体的なことは決まっていないけど、車を使って走るのも有りだな…その場合は魁戸の方に娘を一時的に預かってもらうことになりそうだが…
『とりあえず私は宿題があるから切るね?いつもの疲れを取ってきてね』
『そうさせてもらうとするよ…最近は疲れが溜まってきてたからか、寝付きが悪くなってきたんだよ…』
『はいはい…切るね?』
『勉強頑張れよ!!』
俺はそう言って電話を切った…さて…久しぶりに飲みに行くとするか!!会うのなんて久しぶりだから会話が弾むか心配だな…
それに、なんで今連絡を取ってきたんだろうか…それに確かあいつ今は、学校の臨時教師をやっていたんだよな…あの学校の…
ということはもしかすると、学校の臨時教師をやめさせられたのか?もしそうなら、飲んでる暇はないだろう…大丈夫なのかこっちが心配になってきたわ…
あいつは数学の成績だけはすごかったからな…臨時教師も当然数学をやってたんだろうな…なんか容易に想像できるな…
「さて…あいつからの場所の指定を待ちますか!!」
俺はそれから場所の連絡を待った…数分もすると連絡が来て、俺はその場所に車を使っていくことにした…
今日も見てくれてありがとうございます!!
皆さんからのコメント随時お待ちしております!!なるべくコメントを返そうと思っていますので、感想なんかを書いていただけると幸いです!!
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最新作を最後に載せていこうと思います!!
セーブ&ロード~スキルの力で何度でもやり直す!!~
https://kakuyomu.jp/works/16817330660921570134/episodes/16817330660923435626
朝か昼に上げます!!
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