File.53 罪そして最期… (母親視点)

私は赤く染まった手を眺めて呆然と立ち尽くしていた…自らが犯したこの罪と一生付き合うつもりは…ない…


「早く…洗いに行かなくちゃ…」


カバンの中には刃物が大量に置いてある…そのどれもが赤く血に染まり、人を刺したり切り裂いたのが分かるだろう…


洗いに行くといっても、この家の中で洗ったら証拠になってしまうだろう…証拠は絶対に残してはいけないのだ…そして、問題はこれからだ…外に出てきたは良いものの、これからどうするべきか…


「取り敢えず公園にでも行ってそこで洗ってしまおう…そこなら証拠も残りにくいだろうし…後はこの包丁たち…どうしよう…捨てるのは絶対にダメだし…」


犯罪の証拠としてこれは、警察としては絶対に回収したいものだろう…一応来た道を引き返してみて、血痕があったりしないか確認した…一応私が見える範囲では血痕は見当たらなかったので大丈夫だろう…


コートを着ていたものの、刺した時に血が吹き出てしまって私のコートを赤く染めてしまった…流石にそのコートを着るわけにはいかないので、包丁を隠すようにバッグに入れてある…結構お気に入りだったんだけどな…


そして公園にたどり着くと数組の親子が居た…私のことを見ながら離れていく…どうしてだろう…


私は自分の姿を改めて確認する…私が着ていた服は少し血で赤く染まっていた…数組の内一組の親子が私に近づいてくる…


「あの!!大丈夫ですか?血がついていますけど…」


「大丈夫です…ちょっと通勤途中で、鼻血が出てしまって…とっさにふこうとしたらティッシュを持ってないことに気づいて…慌ててやってたらこんな感じで…」


「そうだったんですね…凄い血が出てたのでびっくりしましたよ!!」


「すみません…服を洗える場所…コインランドリーって周辺に有りましたっけ?」


「コインランドリーですか?確か、あそこの通りを真っ直ぐ行くとありますよ!!それと…これどうぞ!!」


「ティッシュ…ありがとうございます…」


「良いんですよ!!鼻血が出てしまうなんて…突発的すぎて対処できないときありますからね!!私だってこの前机の角に鼻をぶつけて、血が止まらなくてすっごく焦ってたんですよ!!」


「あはは…そうなんですね…」


「それではお大事になさってくださいね!!鼻血は安静にしていれば止まりますから!!後はまぁ…鼻をおさえていれば大丈夫です!!」


「ありがとうございました…」


「はい…お〜い!!皆さん行きましょう!!」


そうして彼女は数組の親子の方へ向かって走っていった…よく見ると子供も居たみたいだ…小さくて気づかなかった…


「こども…ねぇ…」


彼女は今とても幸せそうだった…私は今こんなに苦しんでいるのに…どうしてこんな差が生まれてしまったんだろう?


私は公園で水を使って血を洗い流す…警察でもきたら大変だからな…さっさとやらなくちゃ…


「…よしこれで大丈夫なはず…それにできる限り血も落としたし…なんとかなるでしょ…」


私はしっかりと血を落として、コインランドリーへと向かった…気づかれないかが心配になるが、そこは堂々と行くことで回避しよう…


「これで…大丈夫…」


コインランドリーにお金を入れて、洗濯をしてもらう…ここの中には防犯カメラがあるし、さっさとここから逃げる必要がありそうだ…


「取り敢えず時間が来るまで他のところに行っていよう…それで時間がきたら回収してそれで他の所に行こう…」


私は結局、謝罪をせずにいた…帰って見ることも考えたが、流石に人を殺して、そのまま帰るのは些か変だ…ここは謝罪したくても出来ない!!みたいな感じで居たほうが良いだろう…


私はそうして数日ほど路地裏で過ごした…しかし、私を追っていたのかわからないが、警察に見つかってしまい、捕まってしまった…








新規小説のリンクを下に貼ってあります!!是非見に来てください!!



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

見てくれてありがとうございます!!

週間ランキング5位以内を維持することを目標に頑張っています!!また、本日の目標数の星やフォローをしてくれると嬉しいです!!皆さんからの応援コメントも楽しみにしています!!


現在5位!!そろそろこの作品も落ちてくる頃なんでしょうかね…まぁ気落ちせずに頑張っていきます!!新規小説はうってかわってファンタジーですが結構な自信作なので読んでいただけると幸いです!!


ファンタジーの小説って…なんか書きやすいと思うのは気の所為でしょうか…なんというか恋愛よりかはスラスラ出てくるんですよね…制作完了いたしました!!


そう言えば、皆様が見てくれているおかげで、甲子園用の作品も好調です!!後もう少しで書き上げることができるんですけど…時間が思った以上にかかってます…申し訳ない!!


カクヨム甲子園用の作品完成しました!!短編になりますが、20000文字を予定しているので、よろしくお願いします!!


カクヨム甲子園用のほうは、なんかめちゃくちゃ評価高いんですよね…


星が800超えました!!やったね!!フォロワーも2200人超えましたし!!いつも本当にありがとうございます!!










新しい小説はこちらです!!

セーブ&ロード~スキルの力で何度でもやり直す!!~

https://kakuyomu.jp/works/16817330660921570134/episodes/16817330660923435626







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る