File.39 再会?邂逅?

魁兄は現在仕事中であるため、今の内に買い物に行ってしまおう…すぐ其処だし何も問題はないはずだ…


「今日の内に花を買って明日渡そう…本当は今日にでも渡したいけど、恐らく仕事長引くだろうしな…」


後に聞いたことだが、仕事相手は社長らしい…なんでも色々と社内で問題が発生したから相談したかったらしい…でもそういうのって顧問弁護士さんがいるもんじゃないのかな?まぁ関係ないしいいか…


俺はある程度お金を持って隣の花屋へと向かった…


「あら〜来たのね?」


「はい…そしたらピンク色のバラと、白いダリアをください…」


「どれくらいほしいとか要望ある?」


「いえ…特に無いですね…何本くらい皆さんは買って言ってるんですか?」


「そうさね…常連さんはお墓に飾るための花を買ってくことが多いね…それに自分の家に花を飾りたいって人も多いから結構皆多めに買っていくね…後は昇進や退職のときに渡すって飼っていく人もいるね…だから…今回の場合は4本ずつくらいでいいんじゃないかな?それと他の花を渡しが選んで入れてやるさね!!花束にして私的な!!」


「ありがとう…それじゃあ外で待っているからお願いできますか?」


「外とは言わず中で待ってて良いんだよ?」


「中で待っていると他のお客様の迷惑になってしまいますから…それではよろしくお願いします…」


俺はそう言って外に出た…おもむろにスマホを取り出し、ニュース系を調べていた…そしてふと顔を横に向けると…


「なんで…あいつが…」


姿がこちらに向かって大きく手を振っている…どうすれば…


姿はこちらに向かって歩いてきているようだ…弁護士事務所に入るのもいいし、花屋に戻るのも良いかもしれない…ただ、あいつが中には行ってくることを考えればそれは避けないといけない…


姿は俺の目の前で止まって俺に向かって話し始めた…


「お兄ちゃん…ごめんなさい…ごめんなさい…」


俺に向かって謝罪しているようだ…俺はどうするべきなんだ…


『気をしっかりと保て!!今お前の前にいるのはお前の心を傷つけた最低な女だ!!分かるか?お前とあの家族が接触するのはお前の精神的にも非常によろしくない…だから今すぐ逃げろ!!』


にげろ!!って行ったって足が動かないんだよ…どうすれば良いんだよ!!


「お兄ちゃん?大丈夫?私が手をかそうか?」


俺に向かって手を伸ばしてくる妹…足は固まって動けない…どうすれば良いんだ…誰でも良いから助けてくれ…!!


「私が助けてあげるから…私に身を委ねてよ…」


俺の体は何故か妹の方に動いてしまう…どうなっているんだ?誰か助けて…俺はもう家族と一緒にいたくないんだ!!


「何をしているんですか?」


唐突に後方から声をかけられた…その声の正体は、魁兄だった…


「妹さんですよね?翔太さんに基本、接触しないでくださいと言いましたよね?」


「えぇ…でも、基本接触しないでほしいって言うだけじゃないですか?」


「はぁ…(比較的まともだと思っていたのに…めんどくさいなぁ…)」


「確かにストーカーみたいなことをすればアウトだと思いますよ?でも、私はつきまとったわけでもない…それに会うのも初めてだし…良いよね?」


「だめです…お引取りください」


「ひどい…私お兄ちゃんに謝りたいだけなのに…」


「そもそも急に何故謝りに来たんですか?謝りたそうにしていたのは知っていましたが…」


「私が悪いってちゃんと伝えたかったから!!それだけ!!」


「私との約束を違えるつもりですか?貴方達家族と約束しましたよね?もし翔太君に会いたかったら、必ず連絡をください…とそう約束しましたよね?そして連絡をせずに会いに来た場合にはそれ相応の措置をとると…」


「うっ…ごめんなさい…でも私弁護士さんの連絡先知らなくて…」


「私は親に渡しましたよ?ですからそちらから連絡してください…」


魁兄は妹を優しく諭しているっぽい…でも正直俺の眼には姿と魁兄が会話しているようにしか見えなかった…







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

見てくれてありがとうございます!!


週間ランキング5位以内を維持することを目標に頑張っていますので、星やフォローをしてくれると嬉しいです!!皆さんからの応援コメントも楽しみにしています!!


現在3位!!う〜ん一つ順位が下がっちゃった…だけど5位以内はキープ!!


さぁ妹ちゃんが襲来しました…魁兄がしっかりと対応してくれていますね〜もし対応してくれなかったらけっこう大変なことになってるんじゃないでしょうか?一応妹の姿をした何か…は不定形の粘性の化け物を想定していますが…なんか流石にそれは可哀想に見えてきました…


皆様からの応援コメントはいつも楽しみにしています!!誤字をしていたら報告していただけると幸いです!!


カクヨム甲子園様の作品完成しました!!短編になりますが、20000文字を予定しているので、よろしくお願いします!!


殺人鬼に恋した女子高生

https://kakuyomu.jp/works/16817330660613916378/episodes/16817330660665494728


入賞目指して頑張るぞい!!




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る