File.36 アルバイト?
「皆菊池に質問したみたいだから終わりにするな?というかもう既に学校が終わる時間なんだよな…早いもんだよ本当に…」
「もうそんな時間か…帰ったらどうしようか…」
帰ったらあの子の世話をするのも有りだな…魁兄に今は面倒見てもらってるけどあの子の世話は本来俺がするものだからな…できるようにしなければ!!
『犬の世話は俺がやってやんよ…まぁ俺の意識乗っ取りの際に邪魔をするなよ?人格の入れ替えはスムーズにしないとめんどくさいことになるからな…』
「取り敢えず片付けをしておくか…それに俺が今いるのは俺の家ではなく、弁護士事務所だからな…いつ依頼が来るかわからない状況で俺が暮らしていると流石に迷惑になるだろう…」
魁兄は自分の弁護士事務所を俺に貸し出してくれているのだ…時間的にはお客さんが来てもおかしくない時間なのに、これ以上俺が居たら流石に大変なことになるんじゃないだろうか…
俺はそんな事を考えながら、校門を出た…校門の外は昼なのに少し暗かった…熱くなく涼しくもないちょうどいい気温だった…
魁兄の弁護士事務所に着くと魁兄が出迎えてくれた…
「おかえり!!大丈夫だったかい?」
「ただいま…部活があるらしいから美紀さんは午後に帰るらしいよ…」
「分かった零斗には連絡しておく…ありがとな?」
「うん…それとさ魁兄…」
「ん?どうした?」
「俺さ…今どうしようか迷ってるんだけどさ…此処は魁兄の弁護士事務所なわけじゃん?」
「そうだね…一応俺の家兼弁護士事務所だけど…どうした?」
「なんかね…ずっとお世話になるのはどうなんだろう…って思ってさ…」
「迷惑じゃないから此処に居てくれて良いんだよ?」
「だってさ…俺居たら仕事来ないじゃん?それは迷惑になるし…何よりずっとお世話になるのはちょっと…」
「う〜ん…ここの二階の内一つ部屋が空いてるから其処を使っても良いかわりに、仕事手伝ってくれない?」
「仕事…?何をすればいいの?」
「そうだな…基本的には掃除とかでも良いんだけど、他にもいろんなことをやらないといけないからな…どうしようかな…」
魁兄はめちゃくちゃ悩んでいるみたいだった…俺が知っているだけでも弁護士はいろんなことをしているし、それを処理しないといけない…仕事が溜まってしまったら大変なことになるのは容易に想像がつく…
「掃除なら今からする?どうする?」
「めちゃくちゃ意欲あるじゃん…そういう子がアルバイトに来てくれればな…」
「アルバイト?」
「そう…前に何回か募集して雇ってみたんだけどさ…掃除とかの簡単なことを任せたんだけどだめだったみたいでさ…」
「弁護士事務所でアルバイト…なかなかできる経験じゃないですね…」
「だろう?多分物珍しさでアルバイトをしに来たりするんだけどさ…なんだか皆すぐにやめちゃうと言うか…なんでなんだろうな…簡単なことを任せてるのが悪いのかな…?」
「下手に色々なことをさせて問題が発生するよりかは、簡単なことを任せたほうが良いと思うけどな…」
「まぁたしかにそうか…重要な書類とかに勝手に触られて変になるよりかは…良いか…飲み物こぼされたりしたらたまったものじゃないな…」
魁兄はしばし考えるようにしてうつむいてから俺に向かっていった…
「取り敢えず事務所前の掃除をお願いできるかい?それと事務所の二階を上がってすぐの部屋が空いてるから其処を使ってくれ…今まで個室がなくてすまなかった…」
「いえいえ…全然いいんですよ…雨風しのげて食物と飲み物があれば全く問題ないんですから…」
「そうか…まぁ取り敢えず頼んだよ!!」
俺は弁護士事務所の前を掃除することにした…というかなんで掃除したり、書類の整理とかをするだけなのに辞めるんだろう?
書類の整理に関してはまぁめんどくさいみたいに思うことあるかもしれないけどな…でも確かに書類整理をするのが嫌だって人もいると思うけどな…
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見てくれてありがとうございます!!
週間ランキング5位以内を維持することを目標に頑張っていますので、星やフォローをしてくれると嬉しいです!!皆さんからの応援コメントも楽しみにしています!!
現在2位!!順位が上がるのはいつになっても嬉しいですね!!…
さぁ…2階に住むことになりましたね…妹ちゃんの襲来までカウントダウンを始めようと思います…後3話くらいにしますかね!!
皆様からの応援コメントはいつも楽しみにしています!!誤字をしていたら報告していただけると幸いです!!
カクヨム甲子園様の作品完成しました!!短編になりますが、20000文字を予定しているので、よろしくお願いします!!
殺人鬼に恋した女子高生
https://kakuyomu.jp/works/16817330660613916378/episodes/16817330660665494728
入賞目指して頑張るぞい!!
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