File.35 自己紹介

『お前が悩んでいる物…それはどう接すれば良いかわからないんだろ?』


確かに…こう優しく接してもらったのはもう何年ぶりかもしれない…


『お前が好きなように接すれば良いんだよ…そうだな…お前にとって害になるやつには冷たく接して、お前にとって得になるやつには優しく接してやれば良い…まぁ損得勘定で良いんじゃないか?』


損得勘定で判断するのは…ちょっと…


『良いじゃないか…だって自分に敵対するようなやつに優しくする必要があるか?それに優しくしてくれているやつにはそれにふさわしい態度を取っておくべきなんじゃないか?』


まぁ…確かに…それはそうか…


『そうだ…まぁこの学校では全く問題なさそうだけどな』


俺は嚇と話していた…嚇は損得勘定で人との付き合いを考えているらしい…損得勘定で判断するのはたしかに悪いことじゃないが、人との付き合いを損得勘定でやるのは…ちょっと…変というか嫌だと言うか…




「先生!!クラスの皆で自己紹介するのはどうですか?全員の名前はまだ知らないでしょうし…」


「それだ!!よしなら一番から自己紹介を始めてくれ!!」


「じゃあ私からですね…安藤美祢です!!そうだな〜好きなことは美容系のグッズを集めることです!!他には…色んなゲームしてるのでそういうのの話をしてください!!よろしくお願いします!!」


そんな感じで自己紹介が続いていく…数十分かけて全員終え、ついに俺の番になった…


「じゃあ最後に菊池!!よろしくな!!」


「菊池翔太です…元々野球やってました。そうですね…今はあんまり好きなことがないのでこれから増やしていきたいと思っています。これからよろしくお願いします…」


『もっと元気よくやれよな…そんなんじゃ印象悪くなっちまうぞ?』


こんな事で印象を悪くするような人たちじゃないでしょ…あくまで俺の予想だけどさ…


「菊池は転入してきたばかりだからな…そうだ質問コーナーにでもしよう!!菊池は答えたくない質問だったら答えなくて大丈夫だからな!!」


「大丈夫ですよ…」


「それじゃあ…菊池に質問したい人はいるか?」


俺がみた感じ男子も女子も皆まんべんなく上がっているみたいだ…


「そうだな…じゃあ加藤!!いいぞ!!」


「よっしゃ!!菊池君って彼女居ますか?」


『お前良かったな!!女子からも良い印象持たれているみたいだぞ?顔を見てみろよ…お前に惚れてるやつが居てもおかしくないぞ?』


やめてくれ…彼女なんて考えられない…


「彼女は…居ませんね…というか一回も出来たこと有りません…」


「菊池君…今度彼女居ない同士一緒に話そうぜ?」


「加藤〜お前そんな質問で時間を潰すきか〜?先生怒るぞ〜?」


「すみませんって…でもでもこういう質問ってやっぱ定番じゃないですか?やってみたくなるもんですって…」


「まぁいいか…それで他にやりたいやつは?」


「先生!!私私!!」


「しょうがない…前原良いぞ〜」


「やった!!それじゃあ…菊池君の思い出とかってある?」


「思い出…具体的に指定とかってありますか?」


「う〜ん…まぁ特に指定とかはないかな〜だから…自分の中で何が一番の思い出かを考えて、教えてくれないかな?」


「そうですね…」


思い出…思い出…俺にそんな物あるかな?というかあったとしても今は正直思い出してくないし…まぁ自力でパソコンを買ったことくらいか?そう言えば…妹と昔一緒に遊んだな…


「…一番の思い出…初めて自分のお金でパソコンやらその周辺機器を揃えた時は感動しましたね…あとは…10年以上前に妹と一緒に遊んだことくらいでしょうか…」


「へぇ〜妹さんがいるんだ〜ちなみに今何歳?」


「たしか…15だったかな?今年で16になるはず…」


「おお…高校生だ!!今度会わせてよ!!菊池君がこんなに優しいなら妹さんもきっと可愛くて優しいんだろうな〜」


「あはは…まぁ妹に連絡はしてみますよ…」


『しないほうが良いぞ…下手に関わるよりかは断行状態の方がよっぽど良い…それにお前にとっては嫌いな相手だ…わざわざ妹に連絡する必要はない』


もとよりそのつもりだよ…昔の妹との思い出はあるけど今の妹との思い出はない…思い出が欲しい訳じゃないから別に問題はない…








ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

見てくれてありがとうございます!!


週間ランキング5位以内を維持することを目標に頑張っていますので、星やフォローをしてくれると嬉しいです!!皆さんからの応援コメントも楽しみにしています!!


現在2位!!順位が上がるのはいつになってもなれませんね…


妹ちゃんと距離を取るのを嚇が進めていますね〜主人公はどんな選択をするんでしょうね〜あぁ言ってるけど、本当にそうなるかな〜?って感じですかね…


皆様からの応援コメントはいつも楽しみにしています!!誤字をしていたら報告していただけると幸いです!!


カクヨム甲子園様の作品完成しました!!短編になりますが、20000文字を予定しているので、よろしくお願いします!!


殺人鬼に恋した女子高生

https://kakuyomu.jp/works/16817330660613916378/episodes/16817330660665494728


入賞目指して頑張るぞい!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る