File.26 対面

新しい人格とは以外にも直ぐに出会った…と言っても俺が精神的に傷いてその時に出てきてきたわけじゃないが…


それは魁兄と零斗さんが俺に犬を買ってきてくれたのだ…


「翔太~前に買いたいと言っていた子だよ!!」


「翔太君!!しっかりと面倒を見てあげてね?」


「うん…」


俺は犬を迎えるに当たって色々な準備をしておいた…例えばケージだったり犬の餌を揃えたりなど自分でできることは全てやった…


「これでこの子は大丈夫?」


「大丈夫だと思うよ…しっかりと面倒を見てあげて、怪我とかしてたらしっかりと動物病院に連れて行ってあげるなりして健康を保ってあげてね?」


「先輩は一回、動物系でも裁判を担当したことがあってね…その時に相当変な人だったらしくて色々と困ったらしいよ…」


「そうなんだよ…犬や猫をそのまま放し飼いしているのを発見されて、保護団体が色々と動いてくれたんだけど、その段階で抵抗してね…結果的に裁判にまでなって大変なことになったんだよ…」


「具体的には?」


「犬の死体が5匹ほど放置されていたのと、猫の死体が8匹ほど…さらに、子犬と子猫合わせて18匹くらいが死体で発見されてね…俺もたまたま近くを通ってたから現場を見たんだけど、吐きそうなくらい腐敗臭が漂っていて大変だった記憶があるよ…」


「そうなんですね…やっぱりそういう腐敗臭って周りから通報されていたんですか?」


「その通りだね…警察も通報を受けていたから色々と前々から調査をしていたみたいなんだけど、家に不在の時が多すぎて調査の進展が思ったよりも遅くて困っていたらしいよ…」


「そうなんですね…そういう人ってやっぱり許せないですね…」


「そのとおりだ…その人はしっかりと司法が裁いてくれたさ…確かに犬や猫を虐待するやつは一番許せないけど、それ以上に日本でこの現状を無くすことが出来ていないのが俺は一番悲しいかな…」


『本当にその通りだな…この弁護士はしっかりと分かっているじゃないか…』


…!!ここで変に会話したら魁兄と零斗さんもどっちも心配してしまう…口に出して会話するのは流石に無理だな…


『何黙ってんだよ…俺と会話しようぜ?』


君は誰?どうして出てきたの?


『俺はな…動物が大好きなんだよ…お前の心の乱れ?が多少改善されたことにびっくりしてな…それで気になって出てきたんだよ…』


へぇ…こういう事でも人格が出てくることってあるんだ…なんかびっくりした…


「翔太?大丈夫か?」


「あぁ…大丈夫…」


「翔太君も色々とあったからね…そう言えばこれから学校ってどうするんだい?」


「そうですね…一応転校する方針で居るんですけど…」


「一応考えてるのは、翔太の学習レベルに合わせた高校なんだけど…どこ行きたいのかまだ正直本人も迷っているみたいなんで…あまり聞いていなかったんですけど…」


「そうだね…俺のオススメとしてはこの高校なんてどうかな?」


俺と魁兄はどんな高校か知らなかったが、偏差値はそこまで高くない…元々通っていた高校よりは少し高いくらいかな…


「おれ正直勉強はあんまりできないんです…大丈夫ですかね?」


「ここの高校は俺の娘が通っていてね…それと同時にこの学校では基本的に成績よりも性格や人間性を重視している高校らしい…君みたいに頑張っている子ならきっと大丈夫さ」


「俺は正直そんな誇れるような人間じゃないですよ?俺が出来ないことを軽々とできる人に嫉妬することだってありますし…まぁ恨むことはないですけど…」


「嫉妬の感情なんて誰にでもある感情だと思うよ?俺だって何回も経験しているさ…俺の同期にはもっと凄いやつがいてな…それこそドラマみたいにほぼ確実に有罪判決だと思われていたものをひっくり返したんだよ…凄いと思わないか?」


「そうですね…」


「俺はあいつに憧れると同時に嫉妬もしたさ…『どうしてあいつは高い評価をされて俺はあまりいい評価をされないんだ!!』ってね?だから嫉妬することは別に何も悪くない…」


『こいつ結構良いやつじゃん…この弁護士は良い人だからマークしとこ…』


俺と零斗さんで今話してるからあんまり話しかけてこないで!!後でいっぱい話そう?


『わかったよ…話せるようになったら呼べよ?』


「大丈夫かい翔太君?」


「大丈夫です…学校はそこを検討してみようと思います…」


「その学校に行くなら娘を紹介しておかないといけないかな…まぁ君は最近事件に巻き込まれたばっかりであんまり人のことを信用することは出来ないかもしれないが、この学校で沢山の経験を積んで休憩して言ってくれ…まぁ勉強や運動もそこそこ頑張らないといけないけどね…」


俺は再び高校に通う決意をした…元々どこかの高校には遅かれ早かれ行くって決めていたから、それが少し早まったくらいかな?



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見てくれてありがとうございます!!


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要望というか、質問があったので、それに対して回答させていただきました。その際にリンクの紹介を行うと約束したのでここで紹介させていただきます。


いつもこの小説を書く時に詳しいことがわからない場合に頼らさせてもらっているサイトが、こちらのサイトになります。

MSD様

https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0

こちらのサイトでは他の病気についても知れるようなので是非使用してください!!


別人格が出てきて会話することが可能なのかという件はこちらの記事を参照してください。


nanakinanashino様

人格との会話について/解離性同一性障害

https://note.com/


詳しく書かれていますので、こちらもぜひ見てください!!後は調べてみると様々な記事がヒットしたのでそちらの方も参考にしていただけると幸いです…


これからもよろしくお願いします!!



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