第二章

File.25 消えない傷

魁兄が俺のために、様々な所を回って事件を解決に近づけていた事を俺は知っている…しかし最近はまた、黒い影が俺のことを呼んでいる…俺は別に傷ついていないのに…


『お前の傷は一生消えない…加えて癒えることもないだろう…簡単に言えばお前は傷つきすぎた…お前は俺らと一生付き合っていかないといけない…』


「ふぅ…俺は傷ついている実感はないんだけどな…」


『傷ついてないと本人が思っていてもお前の中…まぁ簡単に言うと精神や心にダメージを負っているんだ…そうだな…例えるなら暴言を唐突に吐かれて、周りの人からも信じられなかったら…どうおもう?』


「そうだな…そうなったら傷つくな…」


『だろう?ちなみに言うがお前の状況がこれだ…ただお前はどこかおかしい…そのせいでお前自身が辛いのに気づいていないというよくわからない状況になっている…』


「さぁ…俺にもそれはわからないな…だって医者じゃないし…そういうのに詳しい専門家でもないし…」


『お前にとって俺みたいな存在は補助装置だと考えてくれ…理不尽な行為によって発生する不利益を俺等が吸収して、お前が壊れないようにするのが役目だ…』


「なんかありがとう…」


『そうだな…お前の目の前にある光る板で検索してみろ…解離性同一性障害ってな?』


「うん…これでいい?」


『お前にとって今後必要になってくるのは俺以外の人格を認知して対処しなきゃいけない…ちなみに人格と言ってもたくさん居てな…子供の人格がいたり、老人の人格がいたりするらしい…これを見てみろ』


「これは?」


『テレビの取材映像だな…これはお前よりも酷い状態だが、ここまでいくことは早々ないから安心しろ…それよりもお前に見てほしいのはここだ』


「これで会ってる?」


『あぁ…俺等みたいな人格が形成される原因が記載されている…そして、お前にとって大切なのは今後の苦痛の緩和だ…』


「苦痛の緩和?」


『そうだ…できる限り衝撃的な体験をしないようにすることと、なにかの被害を受けないようにすることを心がけろ…そうだな…お前はスーパーによく行っているな?』


「うん…まぁ最近は行けてないんだけどね…」


『お前はあのスーパーをよく利用していて商品にも信頼をおいている…そんな中でここ最近万引きが行われている…そんな中呼び止められて、万引きしているか確認をされたら嫌じゃないか?』


「そうかな…俺はそんな嫌に感じないんだけど…というか日常生活にほとんど影響が出ていないし、問題ない病気なんじゃないの?実際俺が困ることになっていないし…」


『そうだな…お前はこんな事件を知っているか?』


「何?」


『「私には6つの人格がある」と主張し、法廷に立っている自分を「道徳的でない彼」と呼んだ。交際相手の女性を刺殺したとして殺人罪に問われた大阪市旭区の無職、隅田龍馬(りょうま)被告(27)。10〜11月に大阪地裁で開かれた裁判員裁判で、解離性同一性障害(多重人格)だと述べ、被告人質問では犯行時とは別の「自分」が事件の流れを自白した。弁護側は「現在と犯行時では人格が異なる」として心神喪失による無罪を主張した…』


「この事件は俺と何の関係が?」


『この事件と同じようにお前の中にいる人格の内、殺人本能というかそういう物があって人間を殺してしまいそうなやつがお前の体を一時的に乗っ取るとしよう…お前はどうなるか分かるか?』


「…警察に捕まるんじゃない?そうなったら…」


『そう…精神科医によって診断されたとは言え、お前が殺ったことには変わらない…そしてめんどくさいことになるに決まっている…お前の中にいる人格はどんなやつか俺もあんまり知らないからな…』


「大丈夫だ…とりあえずお前の事は黒って言うことにするよ…」


『黒?俺に名前をつけてくれよ…そんな安直な名前は嫌だぞ…』


「じゃあ純とかでどう?」


『由来とかはないのか?』


「然るべき時が来たらだね…」


『お前…純黒って浮かんでそこから黒を取っただけじゃないか!!酷いぞ…』


「なんでわかった!!」


『俺等は全員記憶の共有ができるんだよ…だからもし、それぞれの人格がお前の体をのっとって行動しても記憶を辿ってどんな事をしているのか理解することはできるぞ…』


『ちなみに男の人格だけじゃなくて女の人格も居ることがあるらしいぞ…まぁ色々なサイトを見て情報を集めるんだな…』


「へぇ…人格によって違うことができるんだね…」


『そうだな…お前が出来て俺に出来ないのは野球だな…その代わりお前が最も苦手としているバスケを俺は高水準ですることができる…』


「人格を自由に入れ替えることが出来たら相当凄いだろうね…」


『無意識にされているなら別だが、意図的にするのは難しいだろうな…まぁ俺は助言をしてやることはできる…何かあればあの弁護士以外にも俺を頼れ…お前は俺でもあるからな…大抵のことは解決してやるよ…』



頼れる友人ができた気分だ…




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

見てくれてありがとうございます!!


週間ランキング5位以内を維持することを目標に頑張っていますので、星やフォローをしてくれると嬉しいです!!皆さんからの応援コメントも楽しみにしています!!


現在3位!!順位が上がってきて嬉しいです!!


主人格以外も今後紹介していきます!!現在新しい小説を作成中です!!そちらの作品もよろしくお願いします!!


明日はほぼ確実に2本投稿になると思いますが、よろしくお願いします!!予定が間に合えば3本出します…


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る