File.19 クラス担任+学年主任視点
クラス担任視点
私のクラスの子達は皆素晴らしい…他の10クラスほどに比べても比較的テストの平均点も高く、運動での成績も高い…更に部活で県大会や関東大会に出場している部活も多い…
そしていつも通りの学校生活が始まろうとしていた…しかし私は気づいた…私や他の先生が特に気にしている生徒がいないことに気づいた…
「あれ?菊池くんは今日は休みなの?」
「先生!!菊池くんは今日は休みなんですか?」
「いや…そんな話は聞いていないからな…ちょっと確認してくるね?」
私がそう言って教室を出て、職員室に向かおうとすると学年主任の先生が私に向かって走ってきた…
「若菜先生!!」
「どうしたんですか?富士山先生?」
「どうしたんですかじゃないですよ!!菊池くんが!!」
「菊池くんになにかあったんですか?彼らのことをクラスの子達は心配しているんですよ?教えてください!!」
「彼は痴漢をしました!!よってこれから我々はどうするかを協議します!!貴方にも参加してもらうのでクラスには本日全ての授業を自習に変更するとお伝え下さい!!」
「わかりました…取り敢えずその事は伝えておきます…」
私は前々からこの先生のことが嫌いだ…私に変な視線を向け続けてくるから、そもそも嫌なんだよな…だって変な視線を向けられたら嫌じゃない?
「ふぅ…変なことをあの子達は詮索しそうだから嫌だな…私が全授業自習にしたら絶対になにかするじゃん…」
私が教室につき全授業が自習になったことを話すと予想通り理由を聞かれた…しっかりとごまかさないともし痴漢が本当じゃない時に大変なことになる…それに彼の名誉は私だけでも守らなければ!!
「ごめんねぇ…これから重要な会議があるから全部の授業を担当している私は無理なの…」
「まぁ全授業を担当している若菜先生はしょうがないよね…」
「でも先生!!菊池っちはどうしたの?今日休みなの?」
「私もわからないのでこれから親御さんに連絡してきますね…もしかしたら繋がらない可能性もあるので、そのときはごめんね?」
「大丈夫〜若菜先生も会議頑張ってね〜」
私は今年まだ入ったばかりで、正直わからないことが多いが二年生の皆は優しく、私のことを助けてくれるから嬉しいな…でも本当に菊池君は痴漢なんてするんだろうか…私が知っている限り彼はそんな事をするような人ではないんだけどな…
しかし主任に協議をすると言われた為、仕方なく移動することにした…
学年主任視点
今年は野球部の成長が著しいな…この学校の知名度を上げてくれて助かるわ!!…ここは私立高校だから知名度を上げてくれることは俺等教員の給料を上げることにもつながる…正直金があって困ることはないな…だってどんな事をするにも絶対に金は必要だからな…
「ふん…今日も私は素晴らしい…今年も私が担当している三年生はいい大学に入れるだろう…そうして有名大学に入り、この高校をどんどん有名にしてくれ…なんなら有名人になっていろいろなサイトで紹介してくれよな…」
朝から三年生たちの報告を聞いて気持ちよくなってきたところに教頭先生から連絡が来た…
「富士山先生!!大変です!!」
「どうされました教頭先生!!」
「菊池翔太君が痴漢をしたそうです!!」
「何?あいつ!!」
俺はあいつのことが元々嫌いだった…野球の才能があるらしく、高校生になってから野球を始めて俺が手をかけて育ててきた子たちを簡単に凌ぐほど強くなってしまった…そんな事もあって俺はあいつのことを目の敵にしていた…
「どうしますか?処罰をしなければいけないと思うんですが…」
「大丈夫です…校長先生が既に会議場を押さえておいたのでそこで10人で協議することにします!!」
「わかりました!!私は担任の若菜先生を呼んでくればいいですか?」
「そうですね…よろしくお願いします!!恐らくあの人は菊池君のことを甘やかしているのでしょう…そこも追求しなければいけませんね…」
俺は若菜先生のことを愛している…新しい教師の紹介の時に一目惚れしてからひたすらアタックしているが未だに気づいてくれない…この思いに気づいてくれ!!俺は君のことを愛してるんだ!!
そうして俺は愛する若菜先生を呼びに彼女が担当しているクラスへと向かった…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
見てくれてありがとうございます!!
週間ランキング5位以内を維持することを目標に頑張っていますので、星やフォローをしてくれると嬉しいです!!皆さんからの応援コメントも楽しみにしています!!
順位が上がらないよ〜でもここが踏ん張りどころですね!!頑張っていきます!!
今日も昼に投稿します!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます