第504話 ボーリング 🎳
いやあ、驚きました~、太い棒を呑まされたように、一瞬、思考が止まりました。何気なく録画しておいた特集番組にかつての仕事の一端がかなりの時間を割いて紹介されていたのです。あとに残る仕事であることはもちろん承知していましたが、この変容の激しい時代において、その存在感は急速に薄らぐはずと思っていたので……。
あのころお目にかかった方々がそれぞれ年齢を重ねて登場されていたのも新鮮でしたし、なによりドキュメンタリー青春譚の舞台の店が健在だったことも驚きでした。からっと気持ちよく晴れた小春日和の午後、ひとり吟行も兼ねた散歩からもどって、さあゆっくり拝観しようと再生スイッチを入れたヨウコさんのびっくりは……。(^^;
📚🏫 📚🏫 📚🏫 📚🏫
※散歩帰りに立ち話した年若い奥さんがいま凝っているのはボーリングだそうです。週に二回ボーリング場に通い、スクールにも入ってスコアを上げようと精進中とか。なにかに夢中のひとが放つ虹色のオーラに包まれて、ヨウコさんまで幸せ気分になりました。かなりの運動量なので健康的で、九十代のお仲間もいらっしゃるそうです。
※個々の人間性に目を向けるのではなく塊としての世代でまとめたがる乱暴な風潮に美しくない空気を感じていたヨウコさんは、ふんわりとやさしい印象のミドル女性が自ら働きかけて、ごく自然な交流を築いている事実に、ひそかに感銘を受けました。まつりごとの体たらくをよそに健全な文化風土はちゃんと根づいていますよ~と。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます