第503話 詩情 🎨
初学のころ(いまもそうですが(^^;)リアル句会に「青ぬた」の季語で投句したことがあります。具体的に詠むべしと言われていたので母の指のぬくもりを付け加えたのですが「気持ちわるい」と一蹴されました。以来、食べ物がヨウコさんの鬼門になっています。美味しそうに詠むべしという不文律にも抵抗感があり……。(´-ω-`)
それではならじと意識して詠むようにしていますが、表面的な着想を脱せません。そんな折り、ある評論を拝読して気づいたことがあります。食べ物は単純すぎるので読者が想像力を働かせる余地がない、まさにそのこと。たとえば、あなたが好きですだけでは詩にならないが、好きときらいの途惑いこそが文芸に発展できるのだと。
現代俳句の骨子になっているのは、昭和九年に高浜虚子が編んだ歳時記だが、贔屓する京都の風土で設定してあるので、南北に長い日本列島には合わないところが多いというご指摘にも、いまさらながら合点の思いでした。それを踏まえて新しい季語がどんどん生まれている俳壇の積極性が心強く、これからどう発展するか楽しみです。
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※鑑賞には二次創作の要素が大きいので、文字どおりの蛇足になる自句自解は不粋。ぽんと一句を提示したら、あとは読んでくださる方それぞれの解釈にお任せするべしという言説にも_(._.)_ 老いての若書き(笑)だった拙連載『Haiku物語 🍃』は、ものを知らないころのプロセスとして、お心広くご海容くださいませ。m(__)m
※もうひとつ。未来への不安に慄いた昨夜は「一日一話」の自戒をやぶりましたが、貴重なお時間を割いて拙サイトへお越しくださったみなさま方に、さらなるご負担をおかけすることは厳に慎む所存でございます。末席をお許しいただいているカクヨムさまは書く&読む場所、先述に倣えば「読む」は二次創作の一面もありますゆえ。
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