第498話 らしさ 🐕
思えば遍歴を重ねて来たものです、いいえ、艶っぽい話ではなく(笑)俳句の話。最初はわけがわからないので、ただやみくもにそれっぽいものを詠んだつもりでいてあとになって冷や汗をたっぷりかきました。そのうち少しずつ知識が増えてこれでは駄目だということになり、ああでもないこうでもないと試行錯誤を繰り返して……。
現在はいわゆる俳諧味に取りつかれていまして、なにかにつけ斜めに見ています。(笑) 賑々しく立派なものより少し視点のズレたものに関心を惹かれる天邪鬼は、いまに始まったことではありませんが、昨今はそれにいっそうの拍車がかかり、街や野を歩いていても、盛りを過ぎたものや、顧みられないものをいつも探しています。
で、気づけば、なにこれ、没個性というか自分らしさがどこにもないじゃないの。そんなふうに思いかけていたとき、ある句会に自信なく投句した一句に思いがけず「ヨウコさんらしい感覚が愉快」というご鑑賞を複数の先輩からいただいたのです。で、また気づきました、ひととおり勉強したら、最初にもどっていいのかもね~と。
🌰🫘 🌰🫘 🌰🫘 🌰🫘
※句会で高得点だからといって秀句とは限らないどころか、むしろ凡庸の恐れあり。逆に無点は当面のメンバーに理解されないだけかも……そんな当たり前を思う時代はとうに過ぎまして、いまもっとも気になっているのは作句&鑑賞両面で卓抜な先輩の御眼鏡。きびしさの
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